大人は「やわらかめのハブラシ」がいいってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「オーラルケア」について。大人は全員、やわらかめのハブラシがいいってホント? サンスターで研究員をしている岡澤さんにお話を伺いました。
Q:大人は「やわらかめのハブラシ」がいいってホント?
ハブラシの毛のかたさはやわらかめ・ふつう・かためとありますが、皆さんはどんなかたさを使っていますか? 好みはいろいろあると思いますが、大人は「歯茎もやさしくマッサージできるやわらかめがいい」というウワサが…。本当なのでしょうか。さっそく、この疑問をサンスターの岡澤さんに聞いてみました。
A:ウソ
「ハブラシのかたさはお口の状態に合わせて選ぶことをおすすめしているため、一概に全員が全員、やわらかめが良いというわけではありません。歯茎が健康な人には、ハブラシのかたさは“ふつう”がおすすめです」(岡澤悠衣さん・以下「」内同)
やわらかめを使うべき人はどんな人?
「大人のハブラシのかたさは、歯茎が腫れていたり、痛みがある人には“やわらかめ”をおすすめします。“ふつう”や “かため”に比べて“やわらかめ”は歯垢除去する力は弱くなりますが、歯茎が弱っている人の場合は、歯茎を傷つけないためにも“やわらかめ”で丁寧にみがくのが良いでしょう。
健康な歯茎の人であれば“ふつう”がおすすめ。“かため”のほうが好みという人は適度なブラッシング圧でみがくように気をつけてください。ただ、どんなかたさでもブラッシング圧には注意が必要です。歯にハブラシを押し当てたときに毛先が広がらない程度を目安にしてください。
ハブラシのかたさは、ご自身の歯茎の状態に合わせて選ぶようにしましょう」
ハブラシ選びのポイント
「ハブラシ選びのポイントは3つあります。
先述した、ハブラシのかたさに加えて、毛の種類、ヘッドの大きさがポイントになります。
【かたさ】
歯茎の状態に合わせて選ぶ。歯茎が弱っている人は“やわらかめ”。健康な人は“ふつう”。 “かため”を使う場合は特にブラッシング圧に注意。
【毛の種類】
対策したいお悩みに合った毛の種類を選択しましょう。
歯周病対策であれば、歯と歯茎の境目など細かい部分に届くような毛先が細いタイプ。ステインケア重視であれば、ブラシにラバー素材を使ったものもあります。サンスター商品であれば、ステイン除去効果を高めるため、毛の断面が四角形でラバー素材で覆われたステインクリア毛もあります。
【ヘッドのサイズ】
基本は、前歯の2本分くらいを目安にしてください。奥歯をしっかりみがきたい人はヘッドが小さめのものや薄型のものを。ハブラシを細かく動かすのが苦手な人には、大きめをおすすめすることもあります。年齢や個人のスキルに合わせて選びましょう。
子ども用の場合は、本人用と仕上げみがき用を分けるのがおすすめです。子ども用は本人が握りやすいものや、楽しく使えるもの。市販のものは年齢に合わせて作られており、商品に対象年齢が記載されているものもありますので選択の際に参考にしてください。市販には仕上げみがき用ハブラシも売っています。大人が持つので、操作しやすいネックが長めのもの、ヘッドが小さいほうがお子さまの歯をみがきやすいです」
舌の汚れはハブラシを使って取ってOK?
「これは×です!舌をみがく場合はできる限り専用のものを使ってください。
舌には舌苔という汚れが溜まり、それが口臭の原因となることもありますから、気になって舌みがきをしたいと思う人も多いかもしれません。しかし、舌の表面はとても繊細なので、歯をみがくハブラシでは硬く、傷つけてしまう恐れがあります。そのため、舌には舌専用のブラシを使っていただくことをおすすめします。
とはいえ、ゴシゴシみがきはNGなので、やさしくなでるようにみがきましょう。舌をみがくときは奥から手前の一方方向にブラシを動かし、汚れを飲み込んでしまわないように、前後させないこともポイントです。奥から手前に、数回で十分です。舌はみがきすぎないように1日1回までにしましょう」
おすすめの舌ブラシ
バトラー やさしい舌ブラシ¥330/サンスター
歯科医師がすすめるやさしい舌ブラシです。口臭の原因となる舌の汚れを集中ケアします。やわらかタイプ。
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
歯間清掃具の開発やオーラルケアに関わる臨床研究に従事。お気に入りのオーラルケア用品はオーラツーミーハブラシ。小回りの利く小さなヘッドがお気に入りのポイント。サンスター