健康・ヘルスケア
2022.8.1

歯磨き剤で歯のホワイトニングができるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「オーラルケア」について。歯磨き剤で歯の美白ができるってホント? サンスターで研究員をしている藤永さんと岡澤さんにお話を伺いました。

Q:歯みがき剤で歯のホワイトニングができるってホント?

最近のドラッグストアには美白機能のある歯みがき剤が数多く並んでいます。それらを使って、歯科で行うホワイトニング同様に「白い歯」を手に入れることはできるのでしょうか。さっそく、サンスターで研究員をしている藤永さん、岡澤さんに疑問をぶつけてみました。おふたりの答えは…

A:ウソ

「ホワイトニングが歯科で行うホワイトニング施術(オフィス/ホームホワイトニング)を指すとするならば、歯みがき剤では、歯科でのホワイトニングのレベルまで歯を白くすることはできません。ただし、歯みがき剤を用いて丁寧にブラッシングをすることで、歯の表面に付着した着色汚れ(ステイン)を落とし、歯の本来の白さに近づけることはできます」(藤永匠平さん・以下「」内同)

歯本来の白さとは?

「歯は真っ白なものだというイメージがあるかもしれませんが、実は違います。歯は黄色みがかった象牙質の上を白色で半透明なエナメル質が覆う二層構造をしており、少し黄色みがかった白色をしています。そのため、象牙質の色やエナメル質の厚さは人によって違うので、歯の色は人それぞれです。そのため、ホームケアでは後天的にステインなどの汚れがついたものを落とすことはできますが、象牙質の部分を黄ばみと捉える場合は、歯科医によるオフィスホワイトニングの範囲になります」

歯の着色汚れって何?

「歯の着色汚れはステインとも呼ばれ、一度歯についてしまうと、水で口をすすいだり、歯ブラシでブラッシングするだけでは簡単に落とせない曲者です。ステインは歯の表面を覆っているペリクルという唾液成分と飲食物に含まれるポリフェノールが結合し、日々の積み重ねで少しずつ歯の表面に蓄積したものです。

ポリフェノールは普段口にする食べ物や飲み物にも多く含まれており、有名どころだとコーヒーや紅茶、緑茶にも多く、チョコレートやカレー、ぶどうやいちごにも。調味料では醤油や味噌にも含まれています。そのため、ポリフェノールを含む食べ物を摂取しない食生活を送るのは難しいです」

歯本来の白さをキープするには?

「ステインは日々、蓄積されていくため、毎日こまめなケアでステインを蓄積させないことが大事です。11回ではなく、毎食後のブラッシングをおすすめします。また、歯みがき剤選びもポイントで、歯みがき剤の中にはステインを落とすだけでなく、付きにくくするものもあるので、そういったものを使用して、歯本来の白さをキープしましょう。気になる人は、清掃成分を多く含むスペシャルケア商品を週1回使用するのもおすすめです」

おすすめのハミガキ&ハブラシ

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オーラツーミー ステインクリアペースト[ナチュラルミント]130g385(医薬部外品)/サンスター
販売名:薬用オーラツーSCペーストYB(ナチュラルミント) 薬用ハミガキ

歯のくすみや黄ばみなどのステインを落として、付きにくくすることで、歯本来の白さを取り戻し、キレイな歯を保ちます。

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オーラツー プレミアム クレンジングペースト[プレミアムミント]17g715/サンスター
販売名:オーラツーディープクレンジング(プレミアムミント) 

オーラツーハミガキ史上、最高濃度のステイン除去成分(清掃剤)を配合。週1回のスペシャルケアで頑固なステインやニオイの元まですっきりディープクレンジングできます。

歯石は歯みがきでは取れない?

「歯石は歯に付着したプラークが唾液中のカルシウムと結びついてできるものです。歯石になってしまうと、歯をみがくことによって取ることはできませんので、歯科医院で取ってもらいましょう。歯石をつきにくくするためには日々のプラークの除去が大切で、ハブラシと歯間清掃具を併用するのがおすすめです。ハブラシでは取りきれない歯と歯の間の汚れは、歯間清掃具を使用して取るようにしましょう。

歯石は体質や唾液の質によって付きやすい人、付きにくい人もいて、個人差も大きいものです。状態も見つつ、半年〜1年に1回は歯科健診やクリーニングに行くようにしましょう」(岡澤悠衣さん)

サンスター
研究開発統括部
オーラルケアイノベーション研究開発部 研究員

藤永匠平

サンスター
研究開発統括部
オーラルケアイノベーション研究開発部 研究員

岡澤悠衣

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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