旬をまるごと! 家呑みごはん #1|ビタミン含有量は野菜の中でもトップクラス!『パセリ』
お酒大好き料理家3人が“美”にも効くレシピを教えます! 今回は、料理家・美才治真澄さんに『パセリ』を使ったレシピを教えてもらいました!
今月のキレイ食材【パセリ】
ビタミン含有量は野菜の中でもトップクラス!
「刻んだパセリにおかかとしょうゆを混ぜて、ごはんにかける。これ、私の緊急メシです。料理する時間がないとき、でも野菜を何かとりたいときは迷わずパセリ。これさえあれば心配ないくらい、パセリは栄養価の高い食材です。春、肌トラブルが増える時期にとりたいβ-カロテンやビタミンEをはじめ、鉄や亜鉛など、必要量をとることが難しいミネラル類も豊富。独特の風味はスパイスともよく合うし、味の強い食材にも負けないから意外と合わせやすく、普段からよく使っています。一年中、価格も安定して手に入るので、冷蔵庫に常備中。添え物にしておくのはもったいなしです!」(美才治さん)
栄養
セリ科の植物。欧米で主流の葉が平たいイタリアンパセリに対し、日本では葉が縮れた品種が一般的。独特の香りは風味づけや飾りによく使われる。3~5 月、9~11月の旬の時期には葉がやわらかく、香りも高い。抗酸化作用があり、肌や髪を作るβ-カロテンやビタミンE・C・Kなどのビタミン類含有量は野菜の中でもトップクラス。不足すると肌トラブルの元になるカルシウム、貧血やくすみの原因となる鉄などのミネラルも豊富。
おいしい選び方
全体に色鮮やかで、葉は充分に縮れてツヤがあり、張りがあるものを。鮮度が落ちると葉が黄色っぽくなる。乾燥しやすいので、ポリ袋などに入れて冷蔵保存を。茎を水につけると日もちする。
パセリのナムル
美肌に不可欠な鉄と亜鉛はビタミンCととることで吸収率アップ。すべてを含むパセリは頼もしい味方。
【材料】(1人分)
パセリ…1束(約50g)
ごま油…小さじ1
A[すりごま…大さじ1、クミンパウダー…小さじ1/3、塩…少量]
【作り方】
(1)パセリは手でちぎってラップでふんわり包み、電子レンジ(600W)で20秒程加熱する。
(2)ボウルに(1)を入れてごま油をまぶし、Aを加えて和える。
パセリとタコ、カマンベールのマリネ
体内にプールできないたんぱく質(タコ、チーズ)の吸収を促すビタミンC(パセリ)との組み合わせ。火を使わないから簡単!
【材料】(1人分)
パセリ…1/2束(約25g)
ゆでダコ…1/2本(約50g)
カマンベールチーズ…1/3個(約30g)
A[にんにくのみじん切り…小さじ1/2、ケッパーの塩漬け…大さじ1(水で戻して刻む)、オリーブオイル…小さじ2、レモン汁…小さじ1]
【作り方】
(1)ボウルにパセリの葉をちぎり、Aと合わせて和え、しんなりするまで少し置く。
(2)タコはそぎ切りに、チーズは薄切りにする。
(3)器に(1)と(2)を盛り、好みでレモン(分量外)を添える。
パセリバターライス
お酒+糖質は太りやすい。それでもごはんでシメたいならこれ。ごはんを半量にしてパセリでかさ増した美的メシ!
【材料】(1人分)
パセリ…1束(約50g)
麦ごはん…100g(茶碗に軽く1杯分)
バター…小さじ1
A[アーモンド…8粒(刻む)、塩・粉山椒…各適量]
【作り方】
(1)パセリは太い茎も葉も細かく刻む。フライパンを熱してバターを入れ、パセリを炒める。
(2)(1)のかさが減ってきたら麦ごはんを入れて混ぜ、Aを加えて全体を炒め合わせる。
パセリと焼きなすのヨーグルトサラダ
焼きなすの香ばしさをヨーグルトでまろやかに包むツウ好みの1品。ビタミンC効果でヨーグルトのカルシウム吸収量を底上げ。
【材料】(1人分)
パセリ…1/2束(約25g)
なす…1本
A[プレーンヨーグルト…大さじ4、下ろしにんにく… 小さじ1/3、塩…少量]
【作り方】
(1)パセリは茎のかたい部分を除き、食べやすい大きさにちぎる。
(2)なすは皮に竹串で穴をあけ、焼き網を強火のコンロにかけてなすをのせ、時々返しながら全体を焼く。表面が黒焦げになったら、ヘタを取って皮をむき、身を縦に4~6等分に裂く。
(3)ボウルにAを合わせ、(1)と(2)を加えて和える。
これで乾杯!
島根県の醸造所のエールタイプのクラフトビール。自然栽培の大麦と老舗麹屋の麹を仕込み、レモンの皮と山椒で香りづけ。無濾過ならでの白濁したビールは苦みがなく、クリーミー。
ベルジャンホワイト307 330ml ¥500(問)石見麦酒
白ビール用の大麦と小麦をじっくり焙煎し、スパイスを使わずに醸造した、初夏らしい爽やかな香りの白濁りビール。“濁り”が飲むときにちょうど良く味わえるよう、缶の上下が逆さまに。
白濁 330ml ¥280(問)日本ビール
今月の家呑み先生は…
美才治真澄さん
びさいじ・ますみ/料理家、管理栄養士。群馬県生まれ。女子栄養大学で栄養学を学んだ後、ブラジルへの料理留学、東京・中目黒『カフェ・エイト』フードディレクターを経て独立。美容に効くレシピ、アーティスティックなひと皿など幅広く手掛ける。
『美的』5月号掲載
撮影/神林 環 料理/美才治真澄 スタイリスト/洲脇佑美 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。