食・レシピ
2016.7.23

美容賢者の体に優しい家呑みごはん|vol.4



 今、ペルーで食品の加工法を教える活動もしています。僻地に行くことが多いのですが、スーパーフードをはじめ、食材の宝庫で楽しいです。現地の料理は大抵バーベキュー系。川魚の肝をにんにくとタイムで焼いたものは、魚の脂だけでコンフィのような仕上がりで、レストランでは味わえないおいしさでした。
 私も、家では肉や魚を焼くことが多いです。少ない素材でパパッと焼いて、味つけは塩とちょっとのスパイスだけ。そこに、ソースやドレッシングを作って添えます。最初からかけず、添えるだけ。というのも、家呑みでは味を変えながら食べるのが好きなんです。時々ソースをかけたり、時にはソースをつまみにしたり。今回のエシャレットドレッシングはなんにでも合うし、スープの具にもなります。ローストチキンには、ペルーではおなじみのゴールデンベリー(食用ホオズキ)のソースを。鶏肉は焼く前にレモンでマリネしていますが、こうすると食材が日もちします。
 南米に行くようになって、調理道具にこだわらなくなりました。現地でキャッサバ芋をすり下ろすとき、アルミ板に釘で穴をあけて下ろし金を作ったことも。工夫次第でおいしいものは作れるんだと改めて思うこの頃です。

[栄養]

らっきょうを土寄せし、若いうちに収穫したもの。香りや辛みが穏やかで、生食向き。糖質代謝に必要なビタミンB1の吸収を助けるアリシンが豊富で、肉類、大豆製品、卵などととるのがおすすめ。香りのもとの硫化アリルは動脈硬化の予防に。カリウムやビタミンCも含む。小型玉ねぎの「エシャロット」とは別物。

[おいしい選び方]

粒が大きめで張りがあるものを。辛みは、気になる場合は塩もみをしておく。加熱でも抑えられるため、揚げものにしたり、炒めもののアクセントにも。

[栄養]

脚からもものつけ根までの部位で、唐揚やローストチキンによく使われる。皮を取ると胸肉同様に低カロリー。体内でビタミンAに変わるレチノールを多く含み、粘膜保護や免疫力アップにも。代謝に必要なビタミンB群や鉄分もバランス良く含む。

[おいしい選び方]

赤みがかったピンク色で、肉全体に張りがあるものを。においが気になるときは酒を振る。骨つき肉は、加熱することで髄液が染みておいしくなるとも。また、加熱しても肉が縮みにくい。淡白な味わいなので、柑橘類との相性もいい。

木内酒造
しゅわしゅわ梅酒

爽やかな飲み口で世界各国のコンテストで金賞受賞の人気地ビール「常陸野ネストホワイトエール」と茨城県産の梅で造る、スパークリング梅酒。ホップの爽やかな香り、軽い甘みとキレのいい酸味で飲みやすい。さっぱり味で料理によく合う。300ml ¥430(問/木内酒造)

ルイージ・ボスカ
フィンカ・ラ・リンダマルベック

世界的にも評価が高いアルゼンチンの老舗ワイナリーの赤ワイン。アンデス山脈からの雪解け水で潤う畑でとれたマルベック種を使用。スパイスとチェリーの香り、フルーツの余韻が続く。「『ラ・リンダ』は、かわいいという意味。女子会にもぴったりです」 750ml ¥1,500(問/カサ・ピノ・ジャパン)

食材の宝庫
南米ではまったスーパーフルーツ

写真上/甘ずっぱいゴールデンベリーは活性酸素を抑えるビタミンAなどが豊富。「ドライタイプはそのままでおつまみにも!」

写真下/ペルー滞在中に食べたクプアスは、アサイーに匹敵する栄養価。「帰国後、フルッタフルッタの『クプアス チアシード』ドリンクを発見。砂糖不使用で、クプアスの独特の味がして、おいしい!」

油を使わず、肉汁で蒸し焼き。甘ずっぱいプラム風ソースにハマる!余ったお肉はスープにしても。

骨つき鶏もも肉のロースト

レシピはこちら

シンプルな味つけのしゃきしゃきドレッシングを甘めの彩りサラダにたっぷりと

エシャレットドレッシングのサラダ

レシピはこちら

美的8月号掲載
食材監修/浅野まみこ 撮影/濱松朋子 スタイリスト/岩﨑牧子 デザイン/最上真千子 撮影協力/UTUWA 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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