食・レシピ
2023.3.29

ほたての「栄養」と「効能」まとめ|ダイエット・美容への取り入れ方

焼いても刺身でもおいしいほたて。ダイエットや美容に嬉しい成分も含まれています。今回の記事では、ほたての糖質とカロリー、特徴的な栄養素を紹介します。ダイエット中におすすめの食べ方や美容への利点を知り、日々の食事に役立ててみましょう。

ほたての「糖質」と「カロリー」

ほたて100gあたりのカロリーと糖質

ほたての身は、貝柱の周りに外套膜(ヒモ)や生殖巣などがついています。身を丸ごと食べる場合と、貝柱だけを食べる場合があるため、ここではそれぞれのエネルギー(カロリー)と糖質量を紹介します。貝柱のみの方がエネルギー、糖質とも高くなっています。

種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
ほたて(身) 66 5.5
ほたて(貝柱) 82 7.9

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ほかの貝類(可食部100g)との比較

ほたてに含まれるエネルギー(カロリー)と糖質の量を、ほかの貝類と比較しました。エネルギー、糖質ともに高いのが特徴です。

種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
ほたて(身) 66 5.5
ほたて(貝柱) 82 7.9
あさり 27 2.0
はまぐり 35 3.7

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ほたてに含まれる主な栄養素

ほたて100gあたり

種類 たんぱく質(kcal) 鉄(g) 亜鉛(g) ビタミンB2(mg) ビタミンB12(μg)
ほたて(身) 10.0 2.2 2.7 0.29 11.0
ほたて(貝柱) 12.3 0.2 1.5 0.06 1.7

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

たんぱく質

体を構成する主な成分のひとつです。酵素やホルモン、抗体など、体の働きを調節する物質もたんぱく質でできています。

人体に必要なミネラルの一種です。赤血球のヘモグロビンに存在し、全身に酸素を行き渡らせるのを助けています。

不足すると「鉄欠乏性貧血」となり、集中力の低下や頭痛、疲労感などの症状がみられます。

亜鉛

体内のさまざまな酵素に含まれ、たんぱく質やDNAの合成、傷の修復、免疫機能などに関わっています。また、味覚や嗅覚にも関係している栄養素です。

不足するとみられる症状は、味覚障害や免疫機能の低下、皮膚炎などです。

ビタミンB2

水溶性ビタミンの一種で、体内で糖質や脂質からエネルギーを取り出す過程で必要な栄養素です。不足すると口内炎や口角炎を引き起こします。

ビタミンB12

体内で酵素の働きを助け、たんぱく質の合成や脂質の代謝を助けています。また、赤血球の合成にも関わっています。不足すると巨赤芽球性貧血の原因になります。

ダイエットに効率的な「摂取方法」

ダイエットに役立てるには、素材の味を生かしてシンプルに調理するのがおすすめです。調味料を加えるとその分糖質や脂質が増えてしまうため、カロリーも高くなりダイエットには不向きです。
殻付きのほたてなら浜焼き、貝柱なら刺身がよいでしょう。焼くと脂が落ちるため、さらにカロリーが低くなります。

「美容」への作用・メリット

たんぱく質が美肌の原料になる

たんぱく質は肌を作る成分のひとつです。皮膚表面に存在するケラチン、肌のハリを保っているコラーゲンやエラスチンもたんぱく質の一種です。

また、たんぱく質はアミノ酸が多数つながってできています。アミノ酸からは肌の表面に存在する保湿成分が合成され、肌のうるおいを保つのに役立っています。

亜鉛が肌を健やかに保つ

亜鉛は、肌の表面のたんぱく質を合成するのに関わっている栄養素です。外部の刺激から肌を守り、健康に保つためには亜鉛が必要です。

ビタミンB2が傷ついた肌の修復を助ける

肌は外界と常に接しているため傷つきやすく、修復するためにエネルギーを必要としています。ビタミンB2は、体内で糖質・脂質からエネルギーを生み出すのを助ける成分です。十分に摂取することで肌が修復され、健やかな肌を維持するのに役立ちます。

管理栄養士

成松 由佳

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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