食・レシピ
2023.3.8

もずくの「栄養」と「効能」まとめ|ダイエット・美容への取り入れ方

ヘルシーな印象のあるもずく。ダイエットや美容にどのように役立つでしょうか?今回の記事では、もずくの糖質とカロリー、特徴的な栄養素をご紹介します。ダイエット中におすすめの取り入れ方や、健康・美容への利点を知り、食生活の参考にしてみてくださいね。

もずくの「糖質」と「カロリー」

もずく100gあたりのカロリーと糖質

エネルギー(カロリー):4kcal
糖質:0.1g

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ほかの海藻(可食部100g)との比較

もずくに含まれるエネルギー(カロリー)と糖質の量を、ほかの海藻と比較しました。エネルギー量は低く、糖質は同等か低くなっています。

種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
もずく 4 0.1
わかめ 24 2.6
めかぶ 14 0.1
干しひじき(ゆで) 11 0.3

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

もずくに含まれる主な栄養素

もずく100gあたり
食物繊維:1.4g
カルシウム:22mg
マグネシウム:12mg

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

食物繊維

食物繊維には、水に溶けにくい不溶性食物繊維と水に溶けやすい水溶性食物繊維の2種類があります。水溶性食物繊維は、便を柔らかくする働きや、腸内の善玉菌を増やす働きがある成分です。不溶性食物繊維は、便のかさを増やすことで腸を刺激し、便通を促します。

もずくには水溶性食物繊維の「フコイダン」が多く含まれています。海藻類に特有のぬめり成分で、抗炎症作用や血中の中性脂肪・コレステロール低下などの作用が期待されている成分です。

カルシウム

骨に蓄積し、骨を強くするのに役立つ栄養素です。また、筋肉の収縮や神経の情報伝達にも関わっています。

カルシウム不足によって骨量や骨密度が低下し、骨粗鬆症を引き起こすことがあります。また、高血圧、動脈硬化にもつながります。

マグネシウム

骨や歯に蓄積し、カルシウムと共に骨を作っている成分です。また、体内に存在するさまざまな酵素に含まれ、エネルギー産生などの反応に関わっています。

マグネシウムが不足すると、吐き気や眠気、筋肉のふるえ、食欲低下などを引き起こします。

ダイエットに効率的な「摂取方法」

ダイエットに効果的なもずくの食べ方は?

もずくはカロリーが低く、ダイエットに役立つ食材です。よりダイエットに効果的な食べ方は、もずく酢にすること、またみそ汁やスープに入れて食べることです。カロリーを増やさずにお腹を満たすのに活用できます。カロリーを抑えるため、炒め物などの油を使った料理は避けるのがおすすめです。

特に、スープなど温かくして食べると、お腹が落ち着きやすくなり満腹感が得られやすくなります。

もずくを食べるタイミングは?

どの時間帯に食べても良いですが、特に夕食にとるのがおすすめです。夜は体脂肪が合成されやすく分解されにくい時間帯です。カロリーの低いもずくを食べる代わりにカロリーの高い料理を減らし、食事全体のエネルギー量を抑えることがダイエットに効果的といえます。

「美容」への作用・メリット

食物繊維で腸内環境を整え美肌へ

美肌を保つには腸内環境を整えることも大切です。腸内環境が乱れると、腸内では善玉菌より悪玉菌が優勢になります。悪玉菌が産生した有害物質が、皮膚のターンオーバーを遅らせ、肌荒れを引き起こします。

食物繊維は、腸内環境を整え、肌荒れの予防に役立ちます。特に水溶性食物繊維は、善玉菌のエサになり腸内環境を整える「短鎖脂肪酸」を増やし、悪玉菌の増殖を防ぐ働きがあります。

管理栄養士

成松 由佳

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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