磯山さやかさん「久しぶりに体重を測ったら予想外に増えていてびっくり」と悩みを女医に質問!
「30代になり、昔より太りやすくなった…」と実感している磯山さやかさん。なぜ太りやすくなったのか、その疑問を東京女子医科大学准教授 東洋医学研究所副所長の木村容子先生に回答してもらいました。
Q.昨年、久しぶりに体重を測ったら予想外に増えていてびっくり! そんなに食べていたつもりはなかったのに…。
A.まず普段体重を量らないのが×。しかも代謝が落ちやすい35歳。たくさん食べていなくても脂肪をため込みやすいのです
「30代になったからといって、急激に体重がふえることはありません。毎日体重計に乗って、日々の変動を把握していれば、体重が増えた翌日は食事の量を減らすなどの対策ができるはず。まずは自分の体の状態を知ることから始めましょう」
Q.年々、腰やおなか周りに脂肪がつきやすくなっている気が…
A.代謝が低下した「腎虚」の状態。腎虚太りはお腹やお尻、太ももなど、下半身に脂肪がつきやすくなります。
「漢方では、7の倍数の35歳を機に腎気(腎のエネルギー)が減少し、“腎虚”に傾くとされています。磯山さんはまさにその年齢。脂肪を分解させる女性ホルモンの動きも低下し始め、特におなかや腰など下半身に脂肪がつきやすくなります」
Q.ダイエットを強いられると、ストレスからこっそり食べちゃう
A.ストレスが大きいと、食欲をコントロールするスイッチが効かなくなるんです
「過度なストレスは、自律神経をコントロールする“肝”の働きを乱します。結果、無性に甘いものを食べたくなったり、お腹が空いていないのに食べすぎてしまったり…。また、“肝うつ”で末梢の血流が低下して、手足が冷えやすくなるなといった負の連鎖も」
Q.胃腸が弱いのに、太りやすいのはどうしてですか?
A.胃腸の虚弱は代謝の悪化を招くため、太りやすくなって当然です
「漢方的に、日々のエネルギーは胃腸で作られると考えます。その為胃腸のコンディションが悪いと、エネルギー不足で疲れやすく、むくみやすくもなります。また、消化吸収機能が衰えると、栄養の偏りが生じて太りやすく、やせにくい体になります」
Q.水分をたくさんとっていないのに、体がむくんじゃう
A.水毒体質のようですね。とる水分の量にかかわらず、余分な水を体内にため込みがち。胃腸から整えて水はけを良く!
「女性の場合、水毒体質は胃腸が弱く、食べ物や飲み物をうまく消化できないことが多いようです。脂肪の多い肉や揚げものなど、消化しにくく胃に負担のかかる食事は控えめに。余分な水分がたまると体が冷えやすくなるため、体を温めることも大切です」
Q.きつい筋トレは苦手。室内を軽く走り回る程度の運動ではダメ?(笑)
A.ヘトヘトになる程の激しい運動はかえってNG。とはいえ筋トレで筋肉量が増えると体温が上がって、やせやすい体になりますよ
「ハードな筋トレは、消耗が激しく疲れてしまったり、関節などを傷めて逆効果になることも。ただし太りにくい体作りのために筋肉をつけることは大切。まずは普段使っていないスリーピングマッスルを目覚めさせることから始めましょう」
「先生のアドバイスに従って、スタイルキープを目指します!」
教えてくれたのは…
東京女子医科大学准教授 東洋医学研究所副所長 木村容子先生
きむらようこ/医学博士。お茶の水女子大学を卒業し、中央官庁に入庁。英国オックスフォード大学大学院に留学後、東海大学医学部に学士入学。2002年より現職。著書に『太りやすく、痩せにくくなったら読む本』(大和書房刊)
『美的』5月号掲載
撮影/森 浩司 ヘア&メイク/遊佐こころ(PEACE MONKEY) スタイリスト/橋下美代子 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。