食毒、瘀血、水毒…太りやすい3つの体質に当てはまっていない?|体質チェックボックス付き
30代になって、太りやすくなった…まずは自分の体質を知るところからスタート。チェックした項目が最も多いものがあなたの元々の体質です。
自分が太りやすい原因を体質からも探ってみて!
「漢方の観点で太りやすい原因を考えるとき、加齢による“陰”や“虚”への移行に加えて『体質』も指標になります。ここでいう『体質』とは、年齢に関係なく、その人の体の偏りを判断するもの。太りやすい体質は、『食毒体質』『瘀血体質』『水毒体質』の3つです。
食毒体質は、エネルギーの収支バランスがくずれて、食べたものが体内に余ってしまうタイプ。主には食事のとり方に問題があります。瘀血体質は、血行不良で代謝も悪く、老廃物の排出が滞ってしまうタイプ。冷え症の女性に多く見られます。そして水毒体質は、体内に余分な水分をため込む、いわゆる“水太り”タイプ。胃腸が弱い人がなりやすく、むくみや疲れを伴います。30代以降は、こういった元々の体質の太りやすさとエイジング太りがダブルであなたを襲います」(木村先生)
食毒体質
食べ物が体内に停滞するタイプ
食べすぎがクセになっているタイプ。必要以上にエネルギーを摂取しているため、使い切れなかったエネルギーが脂肪となって体にたまっていきます。内臓の周辺に脂肪がついて、おなかポッコリの「リンゴ型」肥満になりやすい。まずは食事の量の見直しを。
瘀血(おけつ)体質
血の流れが滞っているタイプ
血の巡りが悪いタイプ。食事でとった栄養成分が体のすみずみまでうまく行き渡らず、体の各細胞が栄養不良に。結果、代謝が衰えて老廃物の排出も滞り、太りやすくなります。手足に冷えを感じる人が多く、まずは体を温めることがダイエットの基本。
水毒体質
水の巡りが悪いタイプ
水太りタイプ。リンパ液や汗などの「水」が体内に不足、あるいは逆に多すぎて水はけが悪い状態。下半身に皮下脂肪の多い「洋ナシ型」肥満になりやすい。胃腸が弱い傾向にあるので、まずは胃腸の調子を整えて、余分な水分を外に出せるように。
私は水毒体質みたい!
教えてくれたのは…
東京女子医科大学准教授 東洋医学研究所副所長 木村容子先生
きむらようこ/医学博士。お茶の水女子大学を卒業し、中央官庁に入庁。英国オックスフォード大学大学院に留学後、東海大学医学部に学士入学。2002年より現職。著書に『太りやすく、痩せにくくなったら読む本』(大和書房刊)
『美的』5月号掲載
撮影/森 浩司 ヘア&メイク/遊佐こころ(PEACE MONKEY) スタイリスト/橋下美代子 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。