ボディケア
2020.9.26

【医師に聞く】体臭の悩みを消滅する「5つの原因」と「4つの対処法」

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人にはなかなか聞けないニオイ問題。あなたの体臭は大丈夫?体臭の種類別の原因、対策法をご紹介します!体臭にまつわる気になる疑問に専門家がお答えします!セルフケアにおすすめのアイテムとともに普段なかなか聞けないニオイ問題を解決していきましょう。

それぞれのニオイの「原因」【5タイプ】

アヴェニューウィメンズクリニック院長

福山千代子先生

金沢医科大学卒業。日本産科婦人科学会専門医。東京大学医学部付属病院勤務などを経て、2009年から現職。女性の悩みに親身に寄り添う診療が評判。

内科医・認定産業医

桐村里紗先生

愛媛大学医学部医学科卒。予防医療を重視し、最新の分子整合栄養医学や生命科学、常在細菌学などをもとに各メディアや公園などで情報を発信。

【加齢臭】年齢とともにニオイが変化する

【要因1】女性ホルモンの低下で皮脂の酸化臭が増加
「元々女性ホルモンには、皮脂の酸化抑制作用があります。そのため、分泌量が激減する40代後半以降は皮脂が酸化しやすく、古い油のような体臭に。油の多い食生活も酸化を後押しします」(桐村先生)

【要因2】ニオイの原因物質「ノネナール」が増加
加齢臭の原因物質「ノネナール」は、加齢によって増えるパルミトオレイン酸(脂肪酸)が酸化・分解されて発生。40歳を過ぎた頃から増加することがわかっています(資生堂調べ)。

【要因3】若い女性特有の「SWEET臭」が激減
ロート製薬の研究によると、女性には若い頃特有の「SWEET臭」と呼ばれる甘ずっぱいニオイが存在し、その成分「ラクトンC10/ラクトンC11」の体臭中濃度は35歳頃から減少することが判明。加齢臭のほうが際立ってくる原因ではと推察されます。

【ベタベタ汗臭】汗腺の機能低下で発生!

「全身にある汗腺の機能が、加齢や発汗不足の生活によって低下すると、血液から排泄されたミネラルなどの栄養成分が汗の中に残ってベタベタ汗に。さらに常在菌のエサとなって菌を増やし、ニオイの原因にも」(桐村先生)

ミネラル分が血液に再吸収されないと、ナトリウム濃度が高く、しょっぱいベタベタの汗に。

【口臭】8割は歯周病が原因!

「35歳以上の日本人の8割がかかっている歯周病。その口腔内は、食べカスをエサに常在菌や歯周病菌が繁殖し、腐った肉のようなニオイがこもります」(桐村先生)

【雑菌臭】デリケートゾーンの悪臭

「女性ホルモンが減少すると膣本来の自浄作用が低下するため、雑菌が繁殖してニオイが発生することも」(福山先生)

【ストレス臭】ネギ臭さと油臭さを生み出す

「ストレスがあると、汗の中からネギのようなニオイが発生することがわかっています。皮脂の酸化も進み、ギトギトした油のような体臭にも」(桐村先生)

 

気になる「5つの疑問」に専門家がお答え!

【疑問1】ホルモンバランスが崩れると体臭が強くなる?

内科医・認定産業医/tenrai株式会社 代表取締役医師

桐村 里紗先生

予防医療を“ライフスタイルデザイン”再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)など
tenrai株式会社 ▶︎

Point

「閉経前の女性は、ふたつの女性ホルモンのバランスでバイオリズムを形成しています。月経から排卵までは、エストロゲン。排卵後から月経までは、体温を上げるプロゲステロンが分泌されます。エストロゲンは、女性にとってのいちばんのアンチエイジングホルモンですし、体臭の悪化も防ぐ働きも。

一方、プロゲステロンが分泌される時期は高温期、つまり、体温が高くなるので、発汗や皮脂が多くなり、体臭が発生しやすくなります。

また、生理だけでなく、ストレスや生活習慣の乱れで女性ホルモンの働きが低下することでも、相対的に男性ホルモン(テストステロン)が優勢になり、皮脂臭・加齢臭の原因になることがあります。これもホルモンバランスの乱れによる体臭の変化といえるでしょう」(桐村先生)


【疑問2】体臭で病気がわかる?

Point

「体臭は、体内環境を元に体の表面から発生する揮発性のガスです。病気になると代謝が変わり、特有の代謝物が生まれるので、ニオイも変わります。ニオイには、人に感じられるニオイと感じられないニオイがありますが、現在は、ニオイ分子をがんの診断にも応用しようという研究が進められています」(桐村先生・以下「」内同)

【糖尿病になると体臭がアンモニア臭くなる】
「代表的なのは、糖尿病。重症の糖尿病では、ケトン体という独特の甘酸っぱいニオイがする代謝物が発生します。血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが低下して、糖がエネルギーに変えられず、脂肪が分解することで発生するのです。

腎臓が悪いと、尿から排泄するはずのアンモニアを排泄できなくなり、体臭がアンモニア臭くなります。老化現象として、アンモニアを分解する肝機能が低下してくる高齢者も、汗がアンモニア臭くなってきます。

また、腸内環境が悪化すると便が臭くなりますが、そのニオイ成分は、血液中に吸収され、主には肝臓で解毒されます。ただし、肝機能が低下していると解毒が十分にできずに、体臭として便臭が現れてしまう可能性も……」

【酸っぱい、生ゴミ臭がする…胃が悪いと口臭が強くなる】
「胃が悪い場合のニオイも様々。胃酸が過剰になる胃酸過多や胃酸が逆流してくる逆流性食道炎の場合には、口の中に胃酸の酸っぱいニオイがしてくることがあります。また、胃の消化力が低下する場合は、十分に消化しきれなかった食べ物が腸で腐敗し、腐敗臭が血液を通じて肺から呼気として分泌され、口臭となります。胃が悪いと口が臭いと感じている人の多くは、このタイプだと思いますが、生ゴミ臭とも言われる悪臭です。

また、ピロリ菌感染がある場合は、胃の中でアンモニアを発生させて、口臭がアンモニア臭い原因になることもあります」

【体臭は病気の重要なサイン】
「最近では、がん細胞は特有のニオイ分子を分泌することがわかっています。人には感じられませんが、人よりも嗅覚が敏感な線虫は、このニオイが大好きで、尿1滴あれば、人の体内でがんが発生しているかを敏感に感じ取れるのです。

HIROTSUバイオサイエンスの開発したN-NOSEという線虫を使ったがん検査では、stage0から9割の感度で、メジャーながんを含む多くのがんを検出することが可能です。2020年には実用化の見込みとのことで、今後は、血液検査や画像検査の前に、まずは尿を少量提出するだけで、線虫に何かしらのがんがないかを見つけてもらい、陽性であれば精密検査にすすむという流れになるでしょう。

病気による体臭は、体内に何かしらの変化があることを示す重要なサイン。自分や周囲の人の体臭の変化を感じたら、体の状態を振り返ってみるといいですね」

【疑問3】ダイエットで体臭が発生する?

Point

「バランスの良い食事や適度な有酸素運動を取り入れたダイエットであれば、体臭が改善される場合があります。しかし、極端なダイエットをすると、 “ダイエット臭”と言われるものや腸内の腐敗臭が発生する可能性があります」(桐村先生)

【疑問4】小麦粉好きの痩せすぎ女子は体臭が強い?

Point

「小麦粉が、パンやパスタが、ということではなく、何が好物かに関わらず、痩せすぎの女性は、皮下脂肪不足といえます。皮下脂肪は、男性ホルモンを女性ホルモンに変換する役割を持っています。男性ホルモンの働きが増えることで、皮脂の分泌が増し、それが皮脂臭の原因となることもあります。なので、一般的に痩せすぎの女性は、皮脂臭があるといえるかもしれません」(桐村先生)

【疑問5】おならを我慢すると体臭がくさくなる?

一般社団法人 日本美腸協会 代理理事

小野 咲さん

便秘外来『小林メディカルクリニック東京』に勤務しながら腸についての見地を深め、医療ベースの知識を元に「美腸エステ」を考案。都内に美腸エステサロンを立ち上げ、腸を健康にして美しくなるための知識やケア方法を広める。2013年に一般社団法人 日本美腸協会を設立し、代理理事に就任。著書に「下がらないカラダ」(サンマーク出版)がある。
日本美腸協会 ▶︎

Point

「おならとは、大腸の腸内細菌が食べた物を消化する際に発生するガスのこと。おならになる前の細かい気泡は腸内から吸収されて体内を巡るので、ニオイがきついとそのまま体臭として表れてしまいます。

おならは基本的に食べた物のニオイがしますが、ニオイがきついのは腸内の悪玉菌が多かったり、動物性タンパク質を多く摂っていることが主な原因と考えられます。

腸内環境が整っていればガスが溜まってお腹が張ることもなく、おならのニオイもあまり気にならないはず。水をこまめに飲んだり体をひねるなどで腸の動きを良くして、便やガスが溜まりにくい状態を目指しましょう」(小野 さん)


臭わせないための「4つの改善策」

内科医・認定産業医/tenrai株式会社 代表取締役医師

桐村 里紗先生

予防医療を“ライフスタイルデザイン”再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)など
tenrai株式会社 ▶︎

【対策1】油の選び方に注目

老化体臭予防に!
「内側から24時間SWEET臭が分泌されている若い女性に敵うものはありません。
30代を超えたら、なるべく体臭を悪臭化させない努力が大切です。体臭を悪化させる大きな原は、皮脂の酸化です。植物油や加工油脂、マーガリンやショートニングなどの酸化しやすい油を含む加工食品やお菓子類を日常的に食べていると、酸化した油である過酸化脂質が増えて、皮脂臭・加齢臭の原因となります。
加熱調理するなら、米油・エクストラバージンオリーブオイル・中鎖脂肪酸を豊富に含むココナッツオイルなど、非加熱で使うならば、亜麻仁油やエゴマ油、ヘンプシードオイルなどがおすすめです。また、抗酸化物質であるフィトケミカルを豊富に含み、食物繊維が豊富な野菜や海藻類も豆類、雑穀類をしっかりと食べて、体のサビを抑えながら、腸内環境も改善しましょう」(桐村先生)

【対策2】ストレスを溜めないこと

ホルモンバランスの崩れによる体臭を防ぐ
「体臭が発生しやすいとはいえ、プロゲステロンの分泌は健康に重要です。体臭を抑えるには、ストレスを溜めずにゆったりと過ごすことが有効です。

また、食生活も重要。食物繊維や抗酸化成分・ファイトケミカル、ビタミンミネラルを含む野菜や海藻類、ナッツ類、穀物などを含むバランスの良い食生活を心がけてくださいね」(桐村先生)

【対策3】ライフサイクルを整える

女性の早期加齢臭を防ぐ
「早期加齢臭を防ぐには、ライフサイクルを整えてホルモン分泌を乱さないようにすること。そして、体の酸化を防ぐことが大切です。

ライフサイクルを整えるために最も重要なのは、睡眠です。睡眠ホルモンのメラトニンは、体内時計を整え、あらゆるホルモンの分泌を整える最上位の中枢です。さらに、メラトニンは高い抗酸化作用を持っています。夜ふかしをせず、朝寝坊せず、毎日概ね同じ時間に睡眠をとるようにしましょう。また、心身のストレスによって自律神経が乱れることも、女性ホルモンの乱れに繋がります。

現代人は活動時に活発に働く交感神経が過緊張の傾向にあり、ゆっくりとリラックスできる時間が多くありません。こうしたストレスホルモンは、体を酸化させてしまいます。意図的に安らぎの副交感神経を高めるためにも、睡眠だけでなく、1日のうちでどこかは、必ずリラックスタイムを作るように意識してみてくださいね。そのほかにも、軽いジョギングや息が弾む程度の運動を取り入れ、抗ストレス力を高めることも効果的ですよ」(桐村先生)

【対策4】食べ物に注意!

肉食を控える
「ニオイ成分の原料となる食材には、動物性のたんぱく質と脂質があります。前者は分解されるとアンモニア、インドール、硫化水素など“腸内体臭”の原料になり、後者は加齢臭や皮脂臭の原料となります。

思春期以降、体の特定部分(脇の下、乳首、外耳道、肛門周辺、鼻翼、下腹部など)に発育する“アポクリン腺”という汗腺から出るタンパク質を含む白く濁った汗は、微生物の作用を受けやすい特徴があり、わきがなどニオイの原因になります。肉食中心の生活は、このアポクリン汗腺の働きを活発にする傾向があります。体臭予防の第一歩は、“肉食をできるだけ控えること”です」(桐村先生・以下「」内同)

スパイスの効いた食べ物や辛いものも
「汗をかく要因のひとつに“味覚性発汗”というのがあります。香辛料が効いた辛い物を食べたときに鼻や額などにかく汗です。汗によるニオイが気になる方は、スパイスの効いた食べ物などを控えましょう。」

セルフケアにおすすめの「アイテム」

ジョンソン・エンド・ジョンソン|ジョンソン(R)ボディケア リフレッシュジェル

【このアイテムのおすすめポイント】
・汗のニオイをケアしながら、ベタつかずさらっと保湿するボディジェル。
・通勤・通学前に使うだけで朝から気分を上げて一日を軽やかな気分で過ごせますよ。

価格
オープン価格

ロート製薬 メンソレータム|リフレア デオドラントクリーム[医薬部外品]

【このアイテムのおすすめポイント】
・汗にも摩擦にも強い制汗剤のロングセラーブランド。
・高密着で持続力も高く、ニオイを発生させる原因菌を徹底的に殺菌します。

価格容量
¥1,380 55g

デオナチュレ|ソフトストーンW [医薬部外品]

【このアイテムのおすすめポイント】
・朝塗って夜まで続く効果。天然アルム石の力で汗・ニオイを元からブロック。
・アルコールフリーで皮膚がうすくデリケートなワキにも使いやすい。

価格容量
¥900 20g

ザ・パーフェクトアンカー|ピュア カスチールソープ

【このアイテムのおすすめポイント】
・100%天然成分、オレゴンティルス認定オーガニックの植物オイルを主体とした石けん(ピュアカスールソープ)。
・オリーブ果実油、ヤシ油、ヒマワリ種子油と選び抜いた上質な洗浄成分が毛穴の黒ずみをキレイに。
・お肌に優しく、汚れをよく落とし、すっきりだけどつっぱらずに、すべすべに仕上げる。

価格容量
各¥1,000 各236ml

デオコ|薬用ボディクレンズ[医薬部外品]

【このアイテムのおすすめポイント】
・年齢とともに減ってしまう甘い香り成分“ラクトン”を含むスウィートローズの香りが、洗い上がりの肌に残りやすい処方設計になっているほか、抗酸化成分としてビタミンC誘導体を配合。
・くすみを落として透明感のある白肌に導いてくれる。
・また、殺菌成分イソプロピルメチルフェノールが、体臭のもととなる常在菌をケアしてニオイの発生を防止、年齢とともに気になる女性のニオイの原因でもある“2-ノネナール”を徹底除去する洗浄技術も採用。
・さらに、優れた吸着力を持つ白泥(吸着剤)が、毛穴の奥深くまで入り、皮脂や汚れ、ニオイを吸着して洗い流してくれる。

価格容量
¥1,000(編集部調べ) 350ml

*価格はすべて税抜きです。

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