ロールブラシ選び方【おすすめ・使い方】簡単にふんわりが完成する、再注目アイテム
ロールブラシは使っていますか? 実はとても優秀で便利なロールブラシ。人気ヘア&メイクアップ アーティストがお悩み解消になるおすすめの使い方をご紹介します。
ロールブラシってどんなブラシ?
360度ロール状に毛がついたブラシ。
ヘアブラシの【選び方】
Q.ヘアブラシの素材や形状は髪質に合わせて選ぶべき?
A.髪質ではなく目的に合わせて選んでください
「頭皮をブラッシングする場合はクッション性のあるものを、ブローにはデンマンブラシ、髪の毛を整えたりするためなら獣毛のものを」(美香さん)
HAIR SALON FOCUS マネージャー
篠塚 純さん
1990年茨城県生まれ。都内有名店勤務後、HAIR SALON FOCUSマネージャーとして日々サロン業務、セミナー講師など多岐に渡って活躍。特に骨格や雰囲気から導き出す360°似合わせカットには定評があり、SNSでは千葉で1番ショートが上手いスタイリストとしても話題を集めている。
ブラシでブローは必要?
「ブラシを使うことで、クセを伸ばしたり、ツヤ出し効果があります。やった方がよいのは間違いありませんが、片手にブラシ、もう片手にドライヤーを持ちブローしていくのは至難の業…。くるくるドライヤーがあれば、くるくるドライヤーでもよいですね。
また、ブラシの種類によっても仕上がりに差が。個人的には、豚毛がおすすめです。適度な柔らかさと油分が含まれており、髪にやさしく、美しいツヤ感をもたらしてくれますよ」(篠塚さん)
ロールブラシの【基本の使い方】
STEP1:ミストをつけて水分補給&うねりをリセット!
くせ毛なら根元から、ダメージが原因で広がりやすい髪は毛先中心にミストをつける。その後、目が粗いコームでとかしてなじませながら毛流れを整えて。
STEP2:2段にブロッキングしてクリームとオイルをつける
髪全体を上下2段に分けてダッカールで留め、クリーム→オイルの順に内側の髪までなじませるのがコツ。毛先中心に手ぐしでなじませ、軽くもみ込んで。
STEP3:上からドライヤーを当て温風→冷風の順にブロー
全体を上下2段にブロッキングしたままロールブラシで髪を軽く引っ張り、上からドライヤーの温風を当てて乾かす。最後に冷風に切り替えると、キューティクルが引き締まってよりくずれにくくなる。ダッカールを外し、表面の髪も同様に。
「トップがふんわり」するロールブラシの使い方
ヘアメイクアップアーティスト
石川 ユウキさん
芯の通った女性らしさの表現に定評あり。韓国コスメ通で、韓国メイクを日本のメイクに落とし込んだ“ハニルメイク”が話題沸騰中。Three PEACE所属。
関連記事をチェック ▶︎
Point
・髪がふんわり立ち上がるジグザグの分け目に・髪に巻きつけやすい細かめロールブラスをチョイス!
\動画で詳しくやり方を見る/
\How to/
STEP1:髪を左から右、右から左に髪をとかしながらブローを3回ずつ繰り返す。
STEP2:トップの分け目を指でジグザグに分ける。
STEP3:分け目から2cmほどのところで髪をとり、根元にブラシを巻きつけて定着させる。
STEP4:ブラシの根元にドライヤーで、温風5秒、冷風5秒の順に風をあてる。髪がきちんと冷えたのを確認したら、ブラシを抜く。
完成。
「お悩みを解消」するロールブラシの3つの使い方
【1】跳ねる毛先を内巻きにする方法
ヘアサロン tricca代表
毛利俊英さん
代官山、銀座、葉山に店舗があるヘアサロンtriccaの代表。数々のヘアコンテストで入賞経験のあるスペシャリスト。ヘアケア剤の商品開発アドバイザーとしても活躍。
Q.いつも片側だけ内巻きにならない…どうして?
A.ブローで直らない毛先の跳ねの原因は、根元の生えクセです。
「毛先を内巻きにブローしても跳ねやすい原因は、髪の根元の生えグセだと考えられます。髪は毛根からいろんな方向に生えているため、すんなり下に向く髪もあれば、浮きやすかったり跳ねやすい髪も出てくるのです。毛先が跳ねてしまう根元は髪が潰れていることが多いので、根元を立ち上げるようにブローして毛流れを変えてあげることで、跳ねにくくなりますよ」(毛利さん/以下「」内同)
STEP1:跳ねやすい髪の根元を水で濡らす
「毛流れは髪が濡れている方が動かしやすいので、跳ねやすい髪の根元を水スプレーを使って濡らしましょう。指の腹で地肌を撫でるようにすると、水分がまんべんなくつきます」
STEP2:ブラシで毛流れを色々な方向に動かしながら乾かす
「目の細かいブラシで髪の根元の毛流れを色々な方向に動かしながら、ドライヤーで乾かします。毛流れは1本1本違うので、いろんな方向に乾かすことで潰れていた根元が立ち上がり、下へ向きやすくなり」
STEP3:仕上げに根元を上から押さえて落ち着かせる
「STEP2で立ち上がった髪がすとんと下りるように、ブラシで生え際を押さえながらドライヤーを当てます。これだけで、毛先は自然と内側に向くようにまとまりますよ」
【2】生えグセを正す方法
Q.顔周りの髪がうねってスタイルが決まらない…どうしたらいい?
A.うねりは生え際の頑固なクセ。反対方向から乾かしてクセを取って。
「うねりは生えグセが強く出てしまうこと。髪全体ではなく、部分的に出ます。顔と頭皮の境目である顔周りに出やすく、自分の目に留まるので気になりやすいでしょう。今まで気にならなかったのにうねるようになった原因のひとつが、年齢によって髪が細くなるため、うねりが強く感じられること。髪の根元からクセを取ってあげれば、すんなり落ち着きますよ」
STEP1:うねっている髪の根元をしっかり濡らす
「髪は一度クセがつくと乾いた状態で直すのが難しいもの。うねりは髪の根元が原因なので、根元からしっかりと濡らしましょう。水スプレーをつけながら指の腹で髪の根元を軽くこするようにすると、まんべんなく濡らすことができます」
STEP2:毛流れと反対方向にドライヤーを当てる
「生えグセはクセと反対方向に毛を流すと取れます。目の細かいヘアブラシで毛流れが反対へ行くように、地肌からブラッシングしながらドライヤーの熱を当てて、濡らした根元を乾かしてください」
STEP3:ある程度乾いたらドライヤーの向きを反対側に
「STEP2で髪の根元がある程度乾いたら、ブラシで理想の毛流れに整え、ドライヤーを斜め上から当てて。このとき、髪の根元をブラシでしっかり抑えると、時間が経ってもうねりにくくなります」
STEP4:毛先にだけ軽くカールをつける
「生えグセが取れたら、前髪と合わせてブローを。このとき、根元からブローをすると髪が割れすくなるので、毛先のみ軽くカールをつけるようにしてください」
STEP5:コームで整えて完成
「仕上げに、コームでささっと毛流れを整えて。うねりがすんなり落ち着いて、顔周りがすっきりとした印象に」
【3】割れる前髪を整える方法
Q.前髪の生え際につむじがあって、何をしても割れやすい。これは諦めるしかないのでしょうか?
A.目の細かいブラシを使って“生えグセ”を直すのがポイントです!
「つむじは頑固な生えグセのようなもの。つむじによって毛流れがクセづいてしまっているため、スタイリング剤でどうにかしようとしても割れやすいでしょう。ポイントは、”つむじの毛流れを変える”こと。目の細かいブラシを使うと、毛流れを変えやすくなります。詳しいやり方を下でご紹介しますので、諦めずにチャレンジしてみてください!」
STEP1: つむじ部分をしっかりと水で濡らす
「毛流れは髪が濡れている方が動かしやすいので、水スプレーで根元をしっかり濡らしましょう。スプレーした部分を指の腹でこするようにようにすると、しっかりと水分がなじみますよ」
STEP2:目の細かいブラシで押さえつけながら毛流れを変えて乾かす
「つむじ部分に目の細かいブラシをぎゅっと押さえつけながら小刻みに動かし、斜め後ろからドライヤーを当てていきます。ブラシは目の細かい方がつむじ部分の髪を1本1本押さえられるので、クセが取れやすいです。つむじ部分の髪はペタッと寝てしまっているような生え方をしているので、根元を立ち上げるようなつもりで、ブラシを右から左、左から右に小刻みに動かしてください。このとき、ドライヤーを顔の前から当ててしまうと根元が浮いて割れやすくなるので、必ず風の向きは”後ろから前”がお約束です」
STEP3:前髪を持ち上げずに毛先を整えるようにブローを
「最後に、前髪を整えるために毛先を軽くブローをします。ブラシを前髪の下に入れ、ドライヤーを上から当てて。このとき、ブラシを前髪の根元まで入れてしまうと、前髪が浮いて割れやすくなってしまうので、前髪を持ち上げないようにしてください。これで完成です」
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
『AMATA』オーナー。毛髪診断士の資格ももち、製品プロデュースなど多彩に活躍。自身の艶めくストレートヘアや美容法も注目の的。