失敗しない、前髪の巻き方【髪質・なりたい雰囲気別】

ストーレートアイロン、コテを使った前髪の巻き方を徹底解説!髪質、お悩みを解消する前髪の巻き方からシースルーバングなど今っぽくなれる雰囲気別までたっぷりと。即、イメチェンが叶う前髪の巻き方をマスター!
巻く前に!ぱっくり割れを防ぐ「前髪ブロー」方法
- ドライヤーの風を「後ろから前に当てる」のがお約束です!
「前髪がぱっくり割れてしまうのは、分け目がクセづいているせい。分かれてしまう髪の根元を水で濡らしてから、ドライヤーの熱でクセを直す必要があります。このとき、ドライヤーを前から当ててしまうと髪の根元が立ち上がりやすくなってしまい、すぐにぱっくりと割れる原因に。ドライヤーは必ず後ろから当てるようにしてください」(毛利さん・以下「」内同)
【How to】
(1)割れやすい前髪の根元を水で濡らす
「割れやすい部分は”分け目のクセ”がついてしまっているので、根元から水でしっかりめに濡らしておきましょう」
(2)コームで毛流れを整える
「分かれやすい前髪を、下ろしたい向きにコームでといて、毛流れを決めて。髪が濡れているとダメージを受けやすいので、コームで優しくとかしてください」
(3)ドライヤーの熱を後ろから当て、冷風で冷ます
「前髪が割れないように、ドライヤーの風を後ろから毛流れに沿うように当ててください。ドライヤーの熱で毛流れがクセづけられて、左右に割れにくくなります。根元が乾いたら、冷風も当てて。これでキープ力がUPしますよ」
【これはNG!】
「前からドライヤーの風を当てると、髪の根元が浮きやすくなり、”ぱっくり割れ”の原因になります。自分でドライヤーをするときは前から当てやすいので、後ろから当てるように意識してください」
【完成】
「ドライヤーを後ろから当てたおかげでまっすぐ下向きの毛流れをキープ。ナチュラルなスタイルのまま、“ぱっくり割れ”を防げます」
【髪質・お悩み別】似合う前髪の「巻き方」
【1】「ガンコな髪質」の伸ばしかけ前髪
【BEFORE】
伸びてきたため左右で分けているが、「量は多いのですが、湿気があるとペタッとして巻きも取れやすい剛毛なんです」と下田中さん。
【AFTER】
サイドで分けたウエットな前髪は、ヌーディな色っぽさ。
「スタイリング剤がしっかりついているので、ぬれ感のある動きです!」(下田中さん)
【前髪の悩み】
やっと伸びてきたけれど半端な長さ
「鼻下の長さの前髪は、厚めだけどレイヤーが入っているので動きをつけやすい! 硬めの髪はバームで油分を足してソフトに見せて」(津田さん)
【How to】
(1)地肌をぬらして乾かす
分け目を変えるときは、地肌から根元をよくぬらし、新たな分け目の根元に風を当ててふんわりさせる。
(2)毛先を外巻きに
横分けにくせづけたら、32mmアイロンで毛束の中間〜毛先を外巻きに。巻いてすぐにスルーさせる。
(3)根元からバームを
小指の爪半分の量のバームを手に広げ、前髪の根元からかきあげるようにしてしっかりなじませる。
(4)毛先を整える
そのまま、毛束を指先でつまみながら外へ流れるように整える。肌が透けるような細かな束を作る。
【2】「面長&直毛」すぎる髪質
【BEFORE】
お悩みは直毛すぎる髪質と、狭すぎるおでこ。「面長でおでこが狭いため、前髪があるとバランスが悪くて」という北川さんは、前髪なしのワンレンスタイルを5年程キープ。
【AFTER】
フェースラインを包んでいた髪をカットして、動きのある前髪に。根元を立ち上げたこと、顔に陰影をつけたことでクールに変身!
「この前髪ならバランスがいいですね」(北川さん)
【前髪の悩み】
おでこが狭くてバランスが難しい
「顔の半分辺りで動きをつけるのが、前髪のちょうどいいバランス。リップラインで切って巻くと、鼻ラインくらいで動いてベストです」(津田さん)
\こうカット/
前髪は分け目の部分をいちばん短くして、リップラインに設定したサイドへ丸く緩やかにつなげる。前髪全体に、後ろに流れるようなレイヤーを入れる。
【How to】
(1)毛束をもち上げて巻く
頭皮をぬらし、根元が立ち上げるように乾かす。前髪を上にもち上げて毛先から中間までを外巻きに。
NG!!下向きに巻く
毛束を寝かせて巻くと、根元がペタンとするのでNG。
(2)根元をスプレーでキープ
前髪を自然に分けると、レイヤーが入っているため外ハネに。根元はスプレーでキープ。
【3】ガンコなストレート毛で「ぺたんこ」
【BEFORE】
カットベースは、目にかからないくらいの下ろし流し。「ガンコなストレート毛なので、なじみやすいように前髪パーマをかけています」という谷本さんの前髪は甘めの印象。
【AFTER】
クールさを出すには、前髪をちょっと長めに設定するのが肝心。横分けにしてサイドの髪をかぶせ、長め前髪に目くらまし。
「分け目や長さを変えるだけで、劇的に変わりますね!」(谷本さん)
【前髪の悩み】
ストレートすぎてペタンコ
前髪があっても、スタイリング次第で印象チェンジは自在!
「短い部分を留めてしまい、上から長い髪をかぶせるだけ。簡単にできます」(津田さん)
【How to】
(1)根元をぬらす
前髪の形を変えるときは、根元からきちんとリセットしたい。まずはフロントを地肌からよーくぬらす。
(2)横分けにしてドライ
分けたい所の根元からドライヤーで乾かし、新しいくせをつけていく。手ぐしを通しながらドライ。
(3)アイロンで外巻き
直毛の髪質なので、32mmアイロンで中間〜毛先を外巻きにする。毛束は一気に巻いてしまってOK。
(4)内側の毛を抑える
分け目を戻し、短い前髪はセット力のあるメンズ用ワックスで抑える。毛束をくっつけるイメージで。
(5)サイドから長い髪をかぶせる
(2)で作った分け目にして、長めの髪を上からかぶせるようにしながら手ぐしを通し、整えれば完成。
【4】「生えぐせ」があって中途半端な前髪
【BEFORE】
おでこに生えぐせがあって、いつも同じ所でぱっくり。
「乾いてしまうとうまく直せないので、色っぽい雰囲気どころか整えるのに精一杯でいつも中途半端な感じです」(立澤さん)
【AFTER】
いつもの分け目はやや左側。思いきって右から分けて、根元がふわっとして絶妙にうざったい薄め前髪に! 「アンニュイな印象になりました! ほんのり秋っぽさも感じます」(立澤さん)
【前髪の悩み】
生えぐせがあるため分かれやすい
「鼻ラインのレイヤー入り前髪。生えぐせは、根元からしっかりぬらして乾かさないと直りません。束感を出して肌をチラ見せして」(津田さん)
【How to】
(1)よーくぬらす
フロント部分を地肌からしっかりぬらす。根元をリセットしないとくせが直らないので、ここが大事!
(2)逆サイドから乾かす
いつもの分け目と逆側から分け、かきあげるようにしながら根元にドライヤーの風を当てて乾かす。
(3)分け目をジグザグに
分け目が直線でぱっくりしていると、ふんわり感もニュアンスも出ないので、指を使ってジグザグに。
(4)外巻きにする
32mmのアイロンを使用。前髪の中間〜毛先にくせがつくように、中間から挟んで外巻きにスルーさせる。
(5)バームで束を作る
指先にほんの少しのバームをとり、前髪に束を作るようになじませながら外に流して整える。
【なりたい雰囲気別】前髪の「巻き方」
【1】「厚みセンター分け前髪」でまろやかな女らしさを
【BEFORE】
前髪は印象の要であるだけに、いつも同じスタイルになっちゃう、という人は是非トライ! ご紹介する前髪は、ストレートアイロンさえあればできてとっても簡単なのに、ぐっと魅力的かつ新鮮な印象にチェンジできるんです!
【AFTER】
ふんわりボリューム感のあるセンター分け前髪は、今、注目のスタイル。おでこを出しつつも、こめかみ周りは覆って重みを出すことで、まろやかな女らしさを加味。毛先を外方向に軽くハネさせて抜け感を。
【How to】
(1)前髪全体を毛先からくるんと内巻きにする
ストレートアイロンで、前髪全体を根元から毛先まで巻き込むように挟んだら、前方向に回転させて。
(2)毛先を外方向へ曲げるようにスタイリング
ヘアワックスをつけた指でざっくりセンター分けに。根元から毛束をつまみながら毛先をくせづける。
【2】「ちょろ上げ前髪」でイイ女感を演出
【BEFORE】
前髪は印象の要であるだけに、いつも同じスタイルになっちゃう、という人は是非トライ! ご紹介する前髪は、ストレートアイロンさえあればできてとっても簡単なのに、ぐっと魅力的かつ新鮮な印象にチェンジできるんです!
【AFTER】
“なんだかイイ女”を演出できるかき上げ前髪だけど、おでこを全開にすると、強さが前面に出やすく。こめかみ辺りにちょろっと毛束を残すことで、抜け感と柔らかな色っぽさをプラスして。
【How to】
(1)ウエット感のあるかき上げが今っぽい!
ヘアオイルをなじませた手のひらを生え際に当て、後方へなでつけるように流す。
(2)ストレートアイロンで毛先にニュアンスづけを
こめかみから少量の毛束を引き出し、内側に“く”の字に曲げるようにくせづけて。
【3】「薄シースルー前髪」で鮮度をUP
【BEFORE】
前髪は印象の要であるだけに、いつも同じスタイルになっちゃう、という人は是非トライ! ご紹介する前髪は、ストレートアイロンさえあればできてとっても簡単なのに、ぐっと魅力的かつ新鮮な印象にチェンジできるんです!
【AFTER】
定番のひとつとなったシースルー前髪の鮮度をアップする方法は、全体の毛量を減らし、ごく薄く下ろすこと。顔の印象も明るくなり、透明感あるメイクやファッションとの相性もぴったり!
【How to】
(1)表面の前髪をサイドに流して毛量を減らす
ヘアオイルを指全体になじませておき、表面の前髪を取って両サイドに流す。
(2)一筋一筋、丁寧にアイロンを滑らせる
残した前髪を指先でつまんで束感を出したら、ストレートアイロンでツヤを出しつつ繊細な毛流れを作る。
【4】大人にぴったりの「透け感まっすぐ前髪」
毛先を巻いたり横へ流したりせず、下へサラッと下ろした前髪。厚ぼったくせず肌の色が透けて見えること、幅はあまり広くせずこめかみは隠すことが、大人に似合う秘訣。
Point
・透け感は必須・長さは目が隠れないくらい
・目の横の長さは残す
\やりがちNG前髪/
× 厚すぎ
× 内巻きすぎ
「大人におすすめな前髪は、少し肌が見える程度に薄く、パツッとしすぎない形。若く見せようと幅を広くすると、逆にイタイです。そして、巻きすぎず、ナチュラルに下りている感じが今の気分♪」(津村さん・以下「」内同)
【How to】
(1)カットラインは目の横を残す
前髪を作るときは、この部分の処理が大事。前髪の中央部分を短めにカットして、ここの長さを残すことで大人っぽさや女性らしさをキープできる。
「目の横の部分は切り込まず、斜めにカットして必ず隠すこと。ここが見えていると顔が大きく見えてしまいます。さらに厚みがあると中央の透け感が強調され、メリハリが生まれます」
(2)ストレートアイロンは通すのみ
真ん中と左右の3束に分ける。それぞれ順番に、根元からアイロンをスッと毛先まで通すだけでOK。
「前髪を整えるときはストレートアイロンがベター。根元からスッと通す程度にしましょう。毛先をぐるんと内巻きにしている前髪は、抜け感が出ないのでNG」
(3)コーミングで整えることが大事!
アイロン後の前髪をコームでとかして透け感を作ってから、両端をサイドの毛の下にしまう。優しさが出て、好感度アップ。
「巻いた後は必ずコーミングをして、毛流れを整えてください。意外とこれをしていない人が多いんです。最後に前髪の両端をサイドの髪の下に収納して整形」
(4)スタイリング剤はツヤと軽さが出るものを
「軽やかさが大事なので、ベタッとせずにツヤを足せるものがマスト。固めのバームや、サラサラに仕上がるセラムなどがおすすめです。つけすぎに注意して!」
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
代官山、銀座、葉山に店舗があるヘアサロンtriccaの代表。数々のヘアコンテストで入賞経験のあるスペシャリスト。ヘアケア剤の商品開発アドバイザーとしても活躍。