最近のカラーリング剤は傷みにくいってホント?真相を直撃!【短期連載:ヘアにまつわる素朴な疑問をプロに質問!】
カラーリングやパーマなど、チャレンジしたいけれど髪が傷むのが心配、という人も多いのでは? 美しいスタイルをキープしつつ、本来の髪もイキイキとさせるのは、タイミングも重要です。では、それはいつ? ということで、今回は髪のお手入れの基本のキを徹底解明! へアサロン『フォーカス』のスタイリスト、いしままりこさんにお答えいただきます。
Q:最近のカラーリング剤は傷みにくいってホント?
ヘアのカラーリングは、シャンプーなどによって、徐々に髪色が抜けてきます。元の色に戻したいけれど、短期間にカラーリングを繰り返すと、髪が傷んでしまいそうですよね。その一方で、最近のカラーリング剤は進化して傷みにくくなっているというウワサも。本当でしょうか。さっそく、この疑問をいしまさんにぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:本当
「昔と比べると、現在のカラー剤はどのメーカーのものでも傷みにくくなっています。中でも、特に注目されているのが、主成分がオイルのヘアカラー剤、“イノアオイルヘアカラー”です。従来のヘアカラー剤は、髪のキューティクルを平かけてアルカリ剤と染料を入れていましたが、イノアオイルカラーの場合は、キューティクルを開かずに、オイルがアルカリ剤と染料を髪の内部へ押し込んでくれます。キューティクルを開かないので、髪のダメージレスをかなえてくれます。さらに、アンモニア無配合なので、カラー剤特有のツンとしたニオイもありません」(いしまさん・以下「」内同)
髪色キープのカラーリングの頻度は?
「髪の毛は、平均して1か月に約1cm伸びます。髪の明るさの程度にもよりますが、8~6トーンくらいの髪色が暗めの人は、2か月に1度のペースで染めるのがベストです。明るいヘアカラーの人の場合は地毛との境目が目立つので、1か月~1か月半程度でリタッチするのが良いですね。髪の明暗に限らず、毛先の褪色が気にならない場合は、極力リタッチのみにしてダメージを少なくすることも大切です」
- ・一般的には、2か月に1度のペースで染めるのがベスト
- ・明るくした場合は、1か月~1か月半程度でリタッチ
カラーをキープさせるためにできることは?
「カラー剤は、熱いお湯で洗うと褪色しやすくなってしまうので、シャンプーは38℃前後のぬるま湯を心がけてください。また、日本人は欧米人に比べてキューティクルの枚数が少なく、傷みやすい髪質があります。ドライヤーやコテ、アイロンなど外部の刺激にも弱いので、シャンプーをしたあとは、アウトバスのトリートメントでしっかりと保護することが重要です」
- シャンプーは38℃前後のぬるま湯がベスト
- 日本人の髪は欧米人に比べてキューティクルの枚数が少なく、傷みやすい
- アウトバストリートメントで、外部の刺激から保護することが大切
“プリン”ヘアを回避するテクニックとは?
「忙しくてなかなかヘアサロンに行けない…という人は、カラーリングの際にあえて根元を少し暗く染めて、毛先に向かって全体を自然なグラデーションに仕上げると、根元が黒く伸びてきても目立ちにくくなります」
ヘアカラーのときにはトリートメントもお願いしたほうがいい?
「カラーリング後の専用トリートメントは、髪の内部からダメージ補修と栄養補給を行うもの。ツヤや色持ち効果がアップするのでおすすめです。ホームケアもしっかり行えば、長く、きれいな状態をキープできますよ」
文/木土さや
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1989年新潟生まれ。女性ならではの空気感で、言葉では言い表せない絶妙なイメージを汲み取り、トレンド×ライフスタイルから提案する“まりこアレンジ”が多くの支持を集める。似合わせカットはもちろん、デザインカラーにも定評があり、遠方から通うお客様も多い。
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