カラーリングをした髪のリタッチはどのくらいの頻度でするといい?【短期連載:ヘアにまつわる素朴な疑問をプロに質問!】
カラーリングやパーマなど、チャレンジしたいけれど髪が傷むのが心配、という人も多いのでは? 美しいスタイルをキープしつつ、本来の髪もイキイキとさせるのは、タイミングも重要です。では、それはいつ? ということで、今回は髪のお手入れの基本のキを徹底解明! へアサロン『フォーカス』のスタイリスト、いしままりこさんにお答えいただきます。
Q:カラーリングをした髪のリタッチはどのくらいの頻度でするといい?
せっかくキレイにカラーリングをしても、しばらくすると、髪の根元が伸びてきてプリン状態に…。気になるけれど、頻繁にすれば髪の傷みも気になるし、お財布にも厳しい…。リタッチの基本の頻度ってあるものなのでしょうか。さっそく、この疑問をいしまさんにぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:2か月~2か月半
「ブリーチして明るいカラーを入れている場合は、伸びてきた黒い毛のコントラストが強いため、2か月~2か月半に1度が目安です。一方、ブリーチせずに入れたカラー(おしゃれ染め)の場合は、2か月に1度をおすすめしています」(いしまさん・以下「」内同)
リタッチでいい場合とフルカラーをしたほうがいい場合の違いは?
「カラーの退色は毛先から目立ってきます。その褪色が気にならないという場合、全体のトーンを揃えるために、髪が伸びた部分だけ、リタッチがおすすめです。白髪染めの場合は、伸びてきた白髪の部分だけを染めたいという人が多いので、リタッチ率が高くなっていますね。
また、サロンによってはリタッチの料金で施術できる“リタッチ期間”を2か月、2か月半以内などと設けているところも多いです。この期間を過ぎてしまうと、リタッチだけでもフルカラー料金がかかってしまうことも…。リタッチを続けるなら、こまめにメンテナンスをするのがよいですね。
一方で、毛先の退色が気になる、根元の伸びてきた部分も目立つという人の場合は、全体に色を入れ直すフルカラーをおすすめしています」
色もちをよくするためのセルフケアは?
「意外に知られていないのが、“温度”です。肌寒くなってきたこの時期は、特に熱いお湯でシャンプーをしてしまいがちですが、高めの温度は髪の退色を促進させてしまいます。シャンプーは、38℃程度のぬるま湯がベスト。
また、スタイリングの際に使用するヘアアイロンやコテの温度も要注意です。温度が高いほどスタイルをしっかり作れますが、そのぶん髪にもダメージを与え、色もちが悪くなってしまいます。
ヘアアイロンやコテのおすすめの温度は、120~140℃。髪の毛束を細かく分ければ、温度が低くてもスタイリングできますよ。ヘアアイロンやコテを使用する際に気を付けて欲しいのが、同じ箇所に10秒以上当てないこと。髪を挟んだら滑らせるようにしてスタイリングすると、髪へのダメージが少なくてすみます。毎日のシャンプーとスタリングの温度を気をつけるだけで色もちがよくなるので、ぜひ試してみてくださいね」
- ・熱の温度が高いほど、髪にダメージを与え色もちが悪くなってしまう
- ・シャンプーは38℃程度のぬるま湯がベスト
- ・ヘアアイロンやコテは120~140℃に設定
- ・ヘアアイロンやコテは、同じ箇所に10秒以上当てず、滑らせるようにして使用すれば、髪のダメージを軽減できる
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文/木土さや
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1989年新潟生まれ。女性ならではの空気感で、言葉では言い表せない絶妙なイメージを汲み取り、トレンド×ライフスタイルから提案する“まりこアレンジ”が多くの支持を集める。似合わせカットはもちろん、デザインカラーにも定評があり、遠方から通うお客様も多い。
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