美容賢者の体に優しい家呑みごはん|vol.14



私がキャンプなどで外ごはんをするとき、いつもある食材。それが、キャベツ、柑橘類にソーセージです。キャベツは何にでも使える。柑橘類はしぼり汁がお酢代わりにもなって便利だし、インスタの写真を撮るときにもあるとかわいい。ソーセージは生肉よりもつし、たき火で焙ってもおいしい…。そんな、“なんとなくいつもある食材”を使って、簡単で、ちょっと素敵に見える料理を作っています。
キャベツは大抵マリネに。食事はベジファーストを心掛けていて、いつもキャベツのマリネからなんです。せん切りよりもほかの食材と合わせやすく、たくさん食べられます。今回は甘すぎない日向夏を合わせました。
外ごはんには必ずスキレット(鉄の鋳物フライパン)を持参。蓄熱性が高いので保温性も抜群だし、そのまま出せるので便利。ソーセージもおいしく焼けます。
調味料であると便利なのが、はちみつ。砂糖代わりにも使え、液体で溶けやすいし、カレーのコク出しにもなります。絶対使わないのが焼き肉のたれ。手軽に味がつくけれど、素材よりたれの味が勝ってしまうのが残念で。外ごはんをおいしく作る個人的なコツは、“焼き肉のたれとの決別”です(笑)。

[効果]
春に収穫されるキャベツで、3〜5月が旬。一般的な冬キャベツと品種が異なり、形が丸く小さめで、葉の巻きが緩く、葉肉も柔らかい。水分が多く、甘いので生食向き。ビタミンU(キャベジン)が胃腸の粘膜を守るため、肉料理のつけ合わせにも用いられる。カリウムやビタミンK、葉酸などを含み、100gあたりのビタミンCはレモンの半量。外葉に最も多く含まれるため、捨てずに利用するのがおすすめ。
[おいしい選び方]
葉の巻きが緩やかで、ツヤとハリがあるもの。みずみずしいもの。芯の切り口が小さく、劣化していないものを。傷みやすい芯をくりぬき、ぬれた新聞紙などを詰めて冷蔵保存がおすすめ。

[効果]
欧米ではきのこといえばマッシュルームで、日本では大正時代に人工栽培がスタート。現在は通年で手に入る。主な種類は、まろやかなホワイト種、香りや味が濃いめのブラウン種。脂質の代謝を高めるビタミンB2や、コレステロールを下げる食物繊維が豊富。ほかにもカリウムや亜鉛、葉酸などもバランス良く含む。高たんぱく・高ビタミンの食材で、ダイエットにもおすすめ。
[おいしい選び方]
肉厚で適度な硬さがあり、かさが開きすぎていないものを。新鮮なものは生食もできる。菌類なので水洗いしなくてもOK。かさの裏が茶色くなってきたら加熱調理を。

ドメーヌ・ランドロン
ミュスカデ アンフィボリット
フランス・ロワール地方のワイナリーが昔ながらの製法で造るビオワイン。クリーンなミネラル感、フレッシュでピュアな果実味の辛口白ワインは、シンプルに調理した野菜や、魚介類のひと皿とも相性良し。暑い日に外で飲むのにぴったり。750ml参考小売価格¥2,100(問:ラシーヌ)

レ・ヴァン・コンテ
ペティアン ナチュレル ポー ブロップ ウィズ
パリのバルでも人気のワイナリーが造る、ロゼのペティアン(微発泡)。甘い香り、イチゴやオレンジのニュアンスもあるフレッシュで軽やかな口当たりで、ビールのように飲めてしまう。無農薬のブドウを使い、酸化防止剤も不使用。750ml 参考小売価格¥2,900(問:ディオニー)

外ごはんのお供は割れてもぬれても平気な素材で!
上/〝外呑み〟で便利なのが割れないグラス。「コールマン」のアウトドアワイングラスは、耐久性も耐熱温度も高いプラスチック製なのに、ガラスのような透明度。見た目のおいしさもアップ。
下/GRAPH designとコラボしたバッグはヨットの帆を使っているので、丈夫で水にも強い。ワインが3本入るバッグ、ボトルに巻けるワインクッションは大活躍!

美的2017年 6月号掲載
食材監修/浅野まみこ 撮影/sono(bean) スタイリスト/洲脇佑美 デザイン/最上真千子 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。