「日焼け」による肌の赤みはどうすればいい?!対処法を徹底解説
うっかり日焼けして赤くなってしまった肌。レスキュー法とは?まずは焼けて肌が赤くなる人黒くなる人の違いから特徴からチェック。美容のプロ、専門家に教わる当日からの対処法、赤く焼けないための日焼け対策までたっぷりと伝授!
日焼けによる肌の赤みは「シミ・くすみ」の原因に!
「見た目の印象を悪化させる主な要因はシミ、くすみ、シワ、たるみの4つです。
シミ、くすみは表皮、シワ、たるみは真皮のダメージによって起こります。そして、肌ダメージを与えるといわれる紫外線は2種類あります。肌の奥まで届くといわれるUVAと肌を赤くするUVBです。真皮層まで到達するUVAが線維芽細胞にダメージを与えることでヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンの損傷・産生低下が起こるため、シワやたるみの原因に。一方、UVBは表皮に炎症を起こします。それにより、乾燥、ターンオーバーの低下、肌の赤みやメラニンの増加が起き、シミやくすみができます
」(貴子 先生)
日焼け後の肌は赤?黒?どんな「違い」がある?
日焼けの「種類」によるもの
「東京イセアクリニック」渋谷院院長 皮膚科医 日本皮膚科学会会員 日本美容皮膚科学会会員 日本抗加齢医学会会員
大山希里子(おおやま・きりこ)先生
「患者さまとのコミュニケーションを大切にして真摯に向き合うこと」を理念に、日々の診療を行う。皮膚科医として知識のグレードアップを怠らず、美容医療はもちろん化粧品などの知識も豊富。
「日焼けには、皮膚が赤くなるサンバーンとその後黒くなるサンタンの2種類があります。サンバーンは、UVB(紫外線B波)により皮膚が炎症を起こし、赤くなっている状態。紫外線をあびてすぐに赤みが出るようならサンバーンです。サンタンは、主にUVA(紫外線A波)によるもので、紫外線を浴びた数日後にメラニン色素が沈着して黒や褐色調に落ち着いた肌の状態を指します」(大山先生)
持っている「メラニン」の違い
「人に存在するメラニンは黒色のユーメラニンと黄色のフェオメラニンの2種類で、その比率により髪や皮膚の色に差が出ます。日焼け後の肌色の違いは、持っているメラニンの種類と作られるメラニンの量と大きさによるものです」(中川先生)
日焼け後に、黒色のユーメラニンが多く作られる人ほど肌が黒くなりやすい傾向に!
赤くなりやすい肌の「特徴」は?
美容家
山本 未奈子さん
N.Y.に渡り、さまざまな美容の知識を習得。帰国後に起業し、コスメブランドやヘアアクセサリーブランドを手掛ける。実業家、妻、3児の母として大忙し。
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「赤くなる」肌はこんな人
- 海や山で日差しを浴びると赤くなり、元に戻る
- 日焼けして赤くなった後うっすら黒くなる
- ひと夏過ごしてもほんのり程度にしか日焼けしない
海や山で無防備に紫外線を浴びると赤くなり、ヒリヒリするようなタイプは、メラニンを作る力が弱い肌。細胞がメラニンに守られることなくダメージを受けてしまうため、日焼けはしにくいものの、シミ・シワ・たるみの危険と隣り合わせ!
紫外線ダメージで老化が進行しやすい、危険な肌
細胞を守るメラニンを作る力が弱いため、ダメージを受けやすい肌。日々少しずつのダメージが蓄積し、将来的にシワやたるみができやすくなりがち。また、ダメージによってシミができやすい肌でもあります。
(資料提供/上:ロート製薬、下:資生堂)
日焼けで赤みが出ときの「対処法」4選
【1】まずは炎症を鎮めて→ビタミンCを取り入れるのがおすすめ
皮膚科医
山﨑まいこさん
透輝肌ドクター。『まいこ ホリスティック スキン クリニック』院長。スキンケアだけでなく栄養指導やストレスケアなど包括的に体や心にアプローチし肌が自ら美しくなる力を育むケアを提唱。
夏のダメージ肌には鎮静が第一! 有効成分を賢く取り入れて
日焼けをしてしまったら、まずは肌を落ち着かせることが大事です。炎症を抑えるために、トラネキサム酸など鎮静効果のある成分が使われているアイテムを取り入れてみましょう。ナイアシンアミドもメラニンを皮膚表層に運ぶのを抑えてくれる効果があり、取り入れておきたい成分です。予防的に普段から取り入れておくのもおすすめですが、焼けちゃったかも…というときにも効果的です。
肌が落ち着いてきたら、少し攻めのスキンケアに切り替えて、ビタミンCなどを取り入れてみましょう。ビタミンCにはできてしまった黒色メラニンを還元(色を薄くする)効果があります。濃度が高いものを使用すると、人によってはピリピリと刺激を感じてしまう可能性も。まずはマイルドなものから取り入れるのがおすすめです。
インナーケアとしてビタミンCのサプリメントを取り入れるのも◎。日頃から飲んでおくことで、日焼けに対して予防的な効果もあります。さまざまなブランドから発売されているので、自分に合ったものを取り入れると無理なく続けられると思います。
さらには、角質ケアも有効。拭き取りアイテムやビタミンAなどの成分を取り入れて古くなった角質を除去し、ターンオーバーを促すことで透明感のある肌を目指していきましょう。
\山﨑先生おすすめの美白有効成分/
トラネキサム酸
医薬部外品の有効成分として、炎症を抑える効果、美白効果が認められている。
ナイアシンアミド
美白に有効な成分。メラノサイトで作られたメラニンが表皮細胞に輸送されるのを防ぐ。
ビタミンC
高い抗酸化作用をもち、メラニンの生成抑制、できたメラニンの還元などの効果を発揮。
ビタミンA
一般的にレチノールともいわれる成分。肌のターンオーバーを正常に促す作用がある。
【How to】
焦りは禁物! まずは鎮静ケア
日焼けをしてしまったらまずは肌を落ち着かせることが大事。鎮静効果のあるアイテムを導入して炎症を抑えることを優先しましょう。
ビタミンC美容液はマイルドなものからトライして
肌が落ち着いてきたら、メラニンの還元を促してくれる効果があるビタミンCを投入! まずは刺激が弱いものから試してみて。
炎症が落ち着いたら角質ケアをスタート
角質ケアもとっても大事。夏の日差しで角質も厚くなりがち。ピーリングなどで肌代謝を促すと透明感のある、明るい肌印象に。
【おすすめアイテム】
1.ラ ロッシュ ポゼ トレリアン ウルトラ セラム
価格 | 容量 |
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¥4,840 | 20ml |
肌のバリア機能をサポート。
2.アリエルトレーディング ファミュ ルミエール ヴァイタルC
価格 | 容量 |
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¥8,800 | 30ml |
安定化したビタミンC誘導体配合。
3.資生堂 HAKU 角質ケア美容液[医薬部外品]
価格 | 容量 |
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¥5,500 | 120ml |
角層をほぐし、なめらかな肌へ導く。
4.トゥヴェール レチノショット 0.1
価格 | 容量 |
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¥3,460 | 30g |
ピュアレチノール配合。
5.Nuzzle シービタス ホワイトニング デイケアミルク[医薬部外品]
価格 | 容量 |
---|---|
¥1,760 | 15ml |
ビタミンC誘導体とトラネキサム酸Wの有効成分配合。
【2】コスパマスクとリッチマスクの「W使い」もおすすめ
「当日夜はコスパのいいマスクを何枚も使って保湿。翌朝は肌ダメージを修復するようなクリーム系のリッチマスクを」(林さん・以下「」内同)
【3】「サプリ」を使ったインナーケア
「サプリの力で自ら修復を促し免疫力を高めるケアを。ビタミンC・D、乳酸菌、青汁…。あらゆるアプローチを試みます!」
【4】「オイル&優しめのスクラブ」でボディケア
「日焼け後の肌は乾燥がひどいので、まずはオイルでしっかり保湿を。肌が落ち着いてきたら、優しいシャワースクラブでなめらかに整えます」
【おすすめアイテム】
コンフォートジャパン コンフォート ゾーン ボディ ストラテジスト オイル
価格 | 容量 |
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¥8,910 | 100ml |
保護機能が高く肌にハリを与える。
日焼けしないように紫外線をブロックする「対策」5選
【1】「日焼け止め」を顔はもちろん、首、デコルテ、腕と手に
「美白美容液と同様、顔全体と首、デコルテ、腕に塗ります。焼けやすい手の甲にも」(大野さん・以下「」内同)
【2】UVコスメを「重ねて」使う
「しっとり保湿タイプとさらっと軽いタイプの2種を重ねることも多いです。膜を厚くして、日焼けを防ぎます」
【3】紫外線から保護する「小物」も併用
「帽子やUVカーディガンは必須。アウトドアではサングラスや黒いフェースカバーも追加して、顔を徹底ガード」
【4】「トマト&トマトジュース」の摂取もおすすめ
アヴェニュー表参道クリニック 院長
佐藤 卓士先生
京都大学農学部卒 農学修士・九州大学医学部卒 医学博士 岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽を積む 日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会認定レーザー専門医
「トマトには、リコピンという成分が多く含まれています。リコピンは高い抗酸化力をもち、紫外線によって生じる活性酸素を減らす働きがあります。それにより、肌の酸化ストレスや炎症を抑え、日焼け後のサンバーン(皮膚が赤く炎症を起こした状態)や、サンタン(日焼けによりメラニンが増え、肌の色が濃くなる状態)を軽減する効果があります」(佐藤先生)
【5】レチノールの「日中使い」は避ける
松倉クリニック代官山 院長 日本形成外科学会認定専門医
貴子 先生
日本形成外科学会認定専門医として、豊富で間違いのない知識により、一人ひとりにあったベストな治療を提案し、有名人をはじめ、多くの女性から圧倒的な支持。その美肌を支え続けている。また、女性の理想の美しさを持っており、雑誌などのメディアでも活躍中。
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「製品にもよりますが、基本的には不安定な成分のため、紫外線や湿度により劣化する可能性があるため、夜間使用のみのものが多く見られます。基本的に肌が弱い人や赤みやひりつきなどの反応がひどい場合は、夜間のみの使用にとどめるべきです。肌が強いと感じている人も弱い人も、レチノール使用中は日中の日焼け止めを徹底するようにしましょう」(貴子先生)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
日本形成外科学会認定専門医として、豊富で間違いのない知識により、一人ひとりにあったベストな治療を提案し、有名人をはじめ、多くの女性から圧倒的な支持。その美肌を支え続けている。また、女性の理想の美しさを持っており、雑誌などのメディアでも活躍中。