美容のプロが教える「いちご鼻」角栓除去のやり方

過剰分泌された皮脂や古い角質が毛穴に詰まって角栓となり、さらには酸化して黒いポチポチが目立つ「いちご鼻」になってしまうことも。美容のプロが教える、鼻の角栓除去のやり方を紹介します。強くこすらず、優しいケアをこころがけて！

鼻の角栓ができる「3つの原因」

【1】過剰な皮脂分泌

「小鼻やあごは、顔の中でも特に皮脂分泌が多いパーツ。過剰分泌された皮脂が毛穴に詰まり角栓となって飛び出ると、肌表面にザラつきを感じるようになります」（友利先生）

【2】毛穴の中で剥がれた古い角質と皮脂

毛穴の中で剥がれた古い角質が皮脂と混ざり合い、固まって角栓に。洗顔が不充分だと少しずつ大きくなって毛穴を押し広げます。
「根本的な原因は、やはり皮脂。過剰な皮脂が角栓となって詰まったり、それが酸化して黒ずんだりします」（中川先生）

【3】角栓が酸化して黒ずみに

毛穴が詰まってザラつき、黒ずんで見えるなら、その原因は角栓の酸化。

「角栓タイプ」と「見分け方」

「角栓は基本、色で見分けます。角栓が白い場合は白角栓、角栓が黒い場合は黒角栓です」（山屋先生）

【白角栓】角栓が白い

【黒角栓】角栓が黒い

やってはいけない！4つの「NGケア」

【1】角栓を押し出す

「指や器具で角栓を押し出すと、毛穴にダイレクトな負担がかかって炎症を起こし、角質肥厚を起こしてさらなる毛穴詰まりに。それに角栓は、押し出しても24時間以内には再生し始めるので、あまり意味のない行為です」（高瀬先生）

「毛穴汚れを無理やり押し出すと毛穴がぽっかり開いたままになったり、皮膚を傷つけて色素沈着したり、毛穴がよけいに目立つデメリットばかりです」（石井さん）

鏡に顔を近づけると角栓は見えたりするので、取ってしまいたくなる気持ちはすごくよくわかります。実際ピンセットで角栓を取る動画などを見るとなんとも形容しがたいスッキリ感みたいなものはあります。

ですが、当然その周りの皮膚にはダメージが残ります。ダメージが残れば炎症が悪化して、さらに皮脂が出たり、つまりやすくなり、かえって角栓が出来やすくなってしまうのです。

【2】詰まった毛穴をこすり洗いする

摩擦によって毛穴が炎症を起こし、むしろ詰まりが悪化
「スクラブ料は、摩擦という物理的な刺激によって汚れを取り去るもの。表面に出た角栓は落とせますが、摩擦によって肌に負担がかかり、角質が肥厚して、さらなる毛穴詰まりを促します。悪循環になるので今すぐやめて」（高瀬先生）

肌に摩擦はNG！という話はよく聞くと思いますが、毛穴のケアという点でも同様です。ゴシゴシこすったりすると肌が傷つきます。傷つけば炎症となって、やっぱりつまりやすくなってしまうのです。

【3】「毛穴ケア用のパック」を毎日使う

「シートタイプの毛穴ケア用のパックを毎日使うのは、絶対にNOです。これは、毛穴から角栓を引き抜くもの。毎日してしまうと、肌を傷めるだけでなく、毛穴を開かせてしまう原因にも。そうすると、せっかくケアしているのに、角栓ができやすく、毛穴の目立つイチゴ鼻になってしまいます。」（並木さん）

【4】“朝は洗顔料を使わない”

最近多い“朝は洗顔料を使わない”美容法。ぬるま湯ですすぐだけの方が肌が乾燥しなくて調子がいいと感じる人もいるようですが、不要な皮脂や古い角質は落とせず、毛穴の中で日々古い角質は剥がれ落ちているので、角栓ができやすくなります。

鼻の角栓を除去する「８つの方法」

優しく角質を取り除く洗顔ケアが◎
「やりすぎは良くないので、本来なら毎日のケアはおすすめできません。ただし、低刺激の乳酸・酵素洗顔ならOK。乳酸や酵素が肌に優しく、汚れを浮かせて落としてくれるので、肌へのダメージがなく角質ケアができます」（友利先生）

クレンジング前に手の力を抜こう

クレンジングの前に、両腕をブラブラと数秒間振って力みを取ります。優しいタッチで肌に触れる意識づけに。

【1】毛穴パックを正しく使う

「製品に付属している説明書にしたがって、正しく使用していただくというのが第一ではありますが、角栓をしっかり除去するためのポイントがあります。

まず使用前に洗顔料などを使い洗顔し、化粧水などの保湿ケアをする前に毛穴パックをすること。汚れや保湿剤がない、まっさらな肌表面の状態で使用することが最大のポイントと言えます。

例えば、汗をかきやすい入浴直後などは、避けてほしい使用のタイミング。汗をかくとパックが固まらなくなり、角栓をしっかりつかめません。もし使用する場合は汗やほてりが引いてからがおすすめです。

十分に機能を発揮するためには、パックを貼る部分の肌を水でたっぷり濡らすこともポイントです。とはいえ、パックのほうを直接水に濡らしてしまうと、ポリマーが溶け過ぎてムラになり毛穴汚れをつかむ力が弱くなってしまいます。ですから、水は必ず肌につけて下さい。

最後に、パックが硬くなるまで乾いてから剥がすというのもポイントです。ポリマーが固まらないと、パックを剥がすときに毛穴汚れをつかめず、きちんと除去できません。以上のポイントに注意することで、毛穴パックの力を最大限に活かすことができます」（山田さん・以下「」内同）

「入浴直後は汗をかきやすく、パックが乾きにくくなるため避けていただきたいタイミングなのです。確かに毛穴は開いている状態ですが、角栓を毛穴パックで取り除くポイントは入浴後ではなく、洗顔後でまっさらな肌に使うというところです。入浴後に使う場合は汗やほてりがひいてからお使いください」

毛穴パックを使い続けると毛穴が大きくなる？

「角栓を取り除いた直後は、今まで毛穴に詰まっていた汚れがなくなることで一時的に毛穴が開いた状態に見えるかもしれません。しかし、使用後1～2日ほど経つと、毛穴は汚れで押し広げられる前の状態に戻ります。そして、定期的に毛穴汚れを除去するために使い続けることで、毛穴は目立ちにくくなっていきます」

毛穴パックは肌を痛める？

「シートタイプの毛穴パックは肌から剥がす際に肌が引っ張られる感じがあり、それを痛みと捉えて、“肌への刺激が強い”という印象を持つかたも少なくないようです。毛穴に角栓が溜まるサイクルに合わせ、週1回の使用をおすすめしています。

毛穴パックの正しい使い方

「まず、肌表面の皮脂汚れなどをオフするために、使用前に通常の洗顔をし、そのあと、タオルなどで顔に付いた水滴などを優しく押さえてください。

次に、乾いた手で袋からパックを取り出し、透明フィルムを手前にしてカット部分を軽く開いてからフィルムを剥がし、つるつるした面を上にして、乾いた場所に置いておきます。

それから、パックを貼る鼻まわりの肌を水でまんべんなく濡らします。このとき、パックを直接濡らすのではなく、肌を濡らすというのがポイントです。そして、改めて濡れた肌の水分をタオルなどで押さえ、シートのつるつるした面を肌に貼り付けます。このとき、パックと肌の間に空気が入らないようにしっかり密着させてください。

パックが乾いたら、まわりから少しずつ、ゆっくりと剥がします。

パックを乾かし過ぎたり、剥がすときにひどい痛みを感じたりする場合は剥がすのを中止して、パックを水で十分に濡らしてからゆっくり取り除いてください。季節によって乾燥の速度も変わりますので、夏で約10～15分、春・秋・冬は約5～10分程度が目安です。

使用後は化粧水やクリームなど、いつも通りのスキンケアをしてください」

【2】毛穴ブラシで汚れをかき出す

毛穴ブラシでミクロ洗顔

ブラシで泡を転がすことで、奥まった部分に残った汚れまでかき出す効果が。

ニキビがある時は使わないで

「ニキビができているときはまず“触らない”、“つぶさない”というのが基本のケアです。“触らない”というのは、単純に触れないことに加え、摩擦を与えないということでもあります。拭き取り、スクラブ、洗顔ブラシ、マッサージなどのケアも控え、肌に摩擦を与えないようにしましょう。」（山屋先生）

【3】オイルで毛穴をマッサージする

油は油となじむ性質があるので、オイルを肌に塗ると皮脂詰まりを柔らかくふやかす働きがある。また、乾いて固くなった古い角質を柔らかくほぐすので、キメ乱れを解消する効果も。なめらかな柔肌に整う。

＼浮いた角栓をコットンオフ／

洗浄成分を含んでいないので、浮き上がった角栓は湿らせたコットンを指に巻きつけて拭き取る。

【4】酵素で汚れを溶かして分解する

酵素にはたんぱく質やアブラを溶かす働きがある。洗顔料に用いられる酵素は主に2種。たんぱく質（古い角質）を溶かす「プロテアーゼ」と、皮脂を溶かす「リパーゼ」。パパイン酵素やパイン酵素（プロメライン）もプロテアーゼの一種。

毛穴の中に詰まった塊（角栓）を柔らかくほぐすように溶かすので、肌をこすることなく深い部分まで汚れを落とすことができる。またタンパク質を溶かす「プロテアーゼ」は古い角質のみに反応するので、乾燥肌や敏感肌でも刺激なく使うことができる。

酵素入り洗顔料は、敏感・乾燥肌対応のものから、皮脂をしっかりと落とすものまで洗浄力がまちまち。その差は酵素の種類よりも、組み合わされている洗浄成分によるところが大きい。効能書きをよく読み、自分の肌タイプに合うものを選ぶようにしたい。毎日使えるが、肌の様子を見ながら使う頻度を調整して。

＼泡立たなくてもOK／

酵素入り洗顔料は、泡立ちの弱いものが多い。水で溶いて緩いペースト状になればOK。毛穴の気になる部分に塗布。

【5】スクラブで汚れをかき出して磨き上げる

肌に蓄積した古い角質を物理的にからめ落とすので、流した後のツルツル感やスッキリ感はピカいち。特に、毛穴の開口部が詰まっている太り毛穴、不要な角質が溜まっているキメ乱れ毛穴に効果大。

肌への作用が強いので、肌の様子を見ながら週1～2回のスペシャルケアとして取り入れたい（ただし、毎日使えるマイルドな処方のものもある）。使うときは、優しい力加減を心掛けて。

＼柔らかくしてから顔へ／

両手の指全体にスクラブを広げて、顔に置くようにのせると、肌への摩擦を最小限に抑えられる。

【6】汚れを一掃する「基本のケア」

悩みを一掃したいからといって、1回で根こそぎ汚れを取り除くような過激なケアは禁物。肌を柔らかくほぐしながら少しずつオフする穏やかなケアを。続けるうちにつる肌に。

クレンジングや洗顔をする前に、お湯を含ませて軽く絞ったタオルを肌に乗せて温めます。

毛穴に詰まった汚れや古い角質がふやけて、力をかけなくても汚れが溶け出してきます。

洗顔後は毛穴ケア美容液を。奥まった小鼻部分は、逆側の手で鼻を倒すと美容成分が届きやすくなります。

【7】いちご鼻はたっぷり保湿で解決

【Step.1】毛穴はいじめると存在を主張する。優しく中の汚れだけを溶かし出すソフト洗顔を実践して
落としたいのは毛穴に詰まった“中身”だけなのに、ハードな洗顔やスクラブは、毛穴の“周り”の潤いまで奪ってしまいます。使う洗浄アイテムを厳選して、洗い方も優しくソフトに。洗顔に対する意識改革をしましょう。

【Step.2】皮脂が気になるからとさっぱり系ばかりではダメ。保湿・保水機能の高い1本を投入
肌が充分に保湿されると、柔らかく整って毛穴も自然と目立ちにくくなります。さらに、ターンオーバーも整って良い状態の肌が生まれやすくなります。急がば回れの保湿重視ケア。まずは化粧水から切り替えてみましょう。

【2週間の変化】

黒く点状に見えていた鼻の毛穴が見事に消失！　頬の毛穴も小さく目立たなくなっています。試した化粧水もグングン肌に浸透して、ベタつきなく潤いを実感。朝念入りに保湿すると化粧がくずれないしテカらないという石井美保さんの言葉は本当だった、としみじみ実感。

【8】「酵素洗顔パック」

毛穴を開かせながら酵素洗顔料を肌にのせて

洗面器にお湯を張って湯気を当て、肌を蒸らしながら、1分程放置。蒸気がこもった浴室で使っても。
「酵素がより毛穴汚れを分解」（佐伯さん）

＼BEFORE／

＼AFTER／
毛穴をしっかり開いて大掃除！続ければ、毛穴レス肌も夢じゃない

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【受賞歴】2023美的GRAND年間 賢者 洗顔ランキング 1位
【受賞歴】2023美的GRAND上半期 賢者 洗顔ランキング 1位
【受賞歴】2023上半期 洗顔ランキング 2位

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オイル状に変化して毛穴汚れも一掃。

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「賢者」2023美的GRAND年間 3位 洗顔ランキング：コスメデコルテクレイ ブラン　ハーバル フェイスウォッシュ

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＼美容賢者の口コミ／

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「賢者」2022年間 1位 洗顔ランキング：エスト クラリファイイング ジェル ウォッシュ

【受賞歴】2022上半期 洗顔ランキング 1位

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＼美容賢者の口コミ／

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※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。