スキンケアニュース
2024.2.4

美容初心者が知っておくべき、スキンケアの種類・順番・方法【BITEKIスキンケア辞典 Vol.1】

スキンケアには興味があるけれど、何からどんな風に始めればいいかわからない…という人も多いのでは? そこで、スキンケア初心者の皆さんにとって為になる情報をお届け。第1回目のテーマは「スキンケアの基本のき」。お手入れの種類や順番、方法を詳しくご紹介します!

基本のスキンケアの種類はこちら!

美肌のために絶対に欠かせないのが毎朝晩のスキンケア。スキンケアの種類はさまざまありますが、ここでは毎日使う基本のスキンケアの種類をご紹介します。

1.クレンジング

日焼け止めやファンデーション&眉メイクなどのポイントメイク、毛穴の詰まりなど、“油性”の汚れを落とすアイテム。バーム、オイル、ミルク、クリームなどさまざまなテクスチャーがあり、その日のメイクの濃さや使用感、肌質などで選ぶのがおすすめです。

クレンジングは基本的に夜に行うステップ。クレンジングが不十分だと汚れが肌に残り、さまざまな肌トラブルの原因になってしまうので優しく丁寧に行うことが大切です。

2.洗顔料

肌に必要のなくなった角層や余分な皮脂や汗、顔についたホコリなどを落とすアイテム。主に“水性”の汚れをキレイにするもので、落としきれなかったクレンジング剤を洗い流す役割もあります。メイクをした日の夜はクレンジングの後に洗顔料を使ってダブル洗顔をするのがおすすめです。

ジェルやフォーム、泡で出てくるタイプと、洗顔料にもいろいろな質感のものがあります。使うタイミングは朝晩の2回ですが、肌が乾燥している・敏感なときは朝の使用は省くなど、自分で調整しましょう。

3.ブースター美容液

朝晩の化粧水の前や乳液の後に使う美容液のこと。いつものスキンケアにプラスするだけで肌を柔軟にし、潤いや効果を「導き」「入れ」やすい肌に整えてくれるアイテムです。

乾燥や紫外線などの影響で肌がダメージを受け、ターンオーバーが乱れて肌表面が固くなったりゴワつきが気になる、くすみや乾燥が気になるなど、肌悩みやなりたい肌に合わせて取り入れるのがおすすめ。美容初心者の方やいつものステップで満足されている方は、このステップを省いても大丈夫です。

4.化粧水

「ローション」とも呼びます。乾燥を防ぎ、肌に水分や潤いを与えるために使用するアイテム。洗顔後の乾燥しやすくなった肌に最初に使うことで肌のモイスチャーバランスを整え、肌を柔らかくし、その後に使うスキンケアをなじみやすくしてくれます。

人間が生きるために「水」が必要なように、肌にも水分は必要不可欠。水分が不足すると乾燥や肌あれだけでなく、皮脂の過剰分泌なども起きてしまうので、化粧水でのお手入れは毎朝晩、必須です。

5.美容液

化粧水や乳液が肌を整え潤いを保つものだとしたら、美容液は「ハリ・弾力」「毛穴」「美白」など、特定の肌悩みに働きかけてケアする役割をもち、目的に合わせて美容効果を発揮するアイテム。

プチプラから数万円のものまで価格帯にはかなりの幅がありますが、肌悩みや配合成分、なりたい肌など、何を使うと自分にとって最も良いかを考慮した上で購入するのがおすすめ。使うタイミングは基本的に化粧水の後、朝晩両方使ってOKです。

6.アイケア

皮膚が薄くデリケートな目元には、専用のアイテムを使うのが◎。スマホやPCなどの長時間使用で目元を酷使しがちな現代人は毎朝晩、アイケアを取り入れるのがおすすめです。

アイケアには「乾燥」「シワ」「くま」「くすみ」など、肌悩みに特化した美容成分が含まれています。目的や質感はいろいろあり、目元用美容液は乳液orクリームの前、目元用クリームはお手入れのいちばん最後につけるものが多いよう。使う前に、そのアイテムの取扱説明書を読んで確認してください。

7.乳液orクリーム

乳液とクリームは、主に化粧水などで肌に与えた水分や潤いが蒸発しないように、油分で膜を作り潤いを守る役割があります。

乳液は「ミルク」「エマルジョン」とも呼ばれています。水分比率がクリームよりも高く、なめらかなテクスチャーで保湿しながら肌を柔らかくする作用も期待できます。

クリームは乳液よりも油分量の比率が高く、こっくりとしたテクスチャーで保湿力も高いものが多いです。

目的は同じなので、基本的に乳液とクリームはどちらか一方を使えばOK。使うタイミングは毎朝晩の化粧水・美容液の後。乳液は軽いつけ心地ですが、クリームはよりしっとりとした仕上がりになるので、肌状態や好みに合わせて選ぶのが正解です。

ただし、冬場など肌の乾燥が特に気になるときには乳液の後にクリームを重ねづけすると、より保湿力がアップします。

8.日焼け止め

紫外線から肌を防御し、光老化を予防するアイテム。乳液、クリーム、ローション、ジェル、スプレー、パウダーなど多様な形態があります。使うタイミングは朝のスキンケアのいちばん最後。

日本では、紫外線B波を防ぐ指数が「SPF」、紫外線A波を防ぐ指数が「PA」とされています。この指数が高いほどUVカット効果が高いと思われがちですが、塗り方や時間によって効果が変わってくるため、夏場は特に日中に塗り直しをした方が“うっかり日焼け”を防げると言われています。

化粧下地にUVカット効果があったとしても、その前に日焼け止めを塗っておくのが◎。その方が、より紫外線の影響を防ぐことができます。

 

スキンケアには週に1〜2回、スペシャルケアとして使うアイテムも!

スクラブ洗顔料

洗顔料の中には「スクラブ洗顔料」というアイテムもありますが、これは中につぶつぶとした粒子が入っている洗顔料のこと。この粒子が普通の洗顔料では落としきれない古い角質や角栓をかき出してオフしてくれるので、毛穴の詰まりや黒ずみ、肌のゴワつきが気になるという人にぴったりです。

使うタイミングは朝・晩どちらでもOK。ただし、肌への負担になる場合もあるため毎日使うのはNG。肌のターンオーバーを正常に整える役割もあるので、週1回の使用がベストです。しっかり泡立ててから、その泡を肌の上で転がすようにして、すみずみまで優しく丁寧に洗いましょう。

シートマスク

化粧水や美容液、乳液、クリームなどを含ませたシートを顔にのせてパックするスキンケアアイテム。 配合されている成分やテクスチャーによって、毎日のお手入れで化粧水代わりに使えるものや、肌トラブルなどが気になるときのスペシャルケアとして使えるものなど、さまざまな種類があります。

使うタイミングは、化粧水や美容液タイプは朝晩どちらでもOK、乳液やクリームタイプは夜の使用がおすすめ。使用時間は10〜15分とされているものが多く、肌質によっては刺激となってしまう可能性も。毎日使ってOKと記載されているものもありますが、まずは週1〜2回の使用から始めてみて。

また敏感肌の方は、シートマスクを使う際には特に注意が必要です。

その他マスク

シート状ではなく、ジェル・乳液・クリーム・クレイ状のマスクもあります。肌の乾燥や疲れ、ゴワつきなどが気になるときに目的に合わせて週1〜2回程度、スペシャルケアとして使うアイテムです。

ジェル・乳液・クリーム状のマスクは主に乾燥ケアのために作られているものが多いです。ジェル状のマスクは朝に使ってもOKですが、それ以外のテクスチャーのものは夜に使った方がメイクに影響しないのでおすすめ。洗い流しが必要なものや、塗ったままでOKのものなどアイテムによって使用法が異なるので、取扱説明書に従って正しく使いましょう。

クレイ状のマスクは主にくすみやゴワつき、ニキビや毛穴詰まりをケアしてくれるアイテム。ミネラルが豊富で吸着力に優れ、通常の洗顔では落としきれない余分な角質や皮脂を取り除いてくれます。洗顔後の清潔な肌に塗って、しばらくおいた後に洗い流すという使い方が一般的です。

 

朝と夜のスキンケアステップはこれ!

朝のスキンケアの順番は上記のとおり。

肌が特に乾燥しているときは洗顔料を省いてぬるま湯だけで洗っても大丈夫です。美容液を複数使う場合は、軽めのテクスチャーのものから使いましょう。アイケアは美容液タイプなら乳液orクリームの前、クリームタイプならその後に使用します。

日焼け止めは夏場だけでなく、一年を通しての必須アイテム。終日自宅で過ごす日でも、日当たりが良い部屋の場合は塗っておくと安心です。その際は、乳液状のUVではなく軽めのUVパウダーなどを使用してもOKです。

 

夜のスキンケアの順番は上記のとおり。

メイクせずに朝や日中に日焼け止めを塗っただけの場合でも、基本的には夜にクレンジングを行いましょう。ただし、今は洗顔料で落とせる日焼け止めもあるので、自分が何を使っているかによってクレンジングをするかしないか判断して。

「ダブル洗顔不要」と記載されているクレンジングを使う場合は洗顔料を省いても大丈夫ですが、洗顔料には肌に残ったクレンジング剤を落とす役割もあるので、どちらかと言うと使った方が◎。ただし、クレンジングである程度の肌の汚れが落ちているため、洗顔は優しく軽めに行いましょう。

ちなみにオールインワンスキンケアとは、「化粧水」「美容液」「乳液」「クリーム」などの役割を1品に集約したアイテムのこと。最大のメリットは、コスパとお手入れの時間短縮です。使用目的や肌質により、「乾燥肌用」「敏感肌用」「脂性肌用」などさまざまな商品がありますが、「化粧水」「美容液」「乳液」「クリーム」を1品ずつ丁寧に使う方が肌への効果が高い場合もあるので、その日の気分や肌コンディションに合わせて使用するのがおすすめです。

 

アイテムごとの選び方や基本の使い方を水井真理子さんが伝授!

トータルビューティアドバイザー

水井真理子さん

クレンジングはミルクorクリームタイプで「肌」からオフ!

乾燥肌や敏感肌の方は、どちらかというとミルクタイプやクリームタイプのような、テクスチャーに厚みがあって肌当たりが優しいタイプのものがおすすめです。

使い方は、目元は目元、口元は口元、肌は肌で落としていくのが最も肌負担のない方法。本当なら目元と口元はメイクアップリムーバーで落とすのが理想ですが、時間も手間もあまりかけたくないから1アイテムで全部落としたいという方も多いですよね。その場合は、目元と口元を避けた肌全体にクレンジング剤を塗り広げてから、最後に口元→目元という順番でなじませてから落とすようにしましょう。

ちなみに「クレンジングオイルを使いたい!」という方は、植物成分が豊富に配合されているような、できるだけ高品質のものを選んで。落とし方はクレンジングミルクやクレンジングクリームと同様に、「肌」から落とすのが正解です。

洗顔はフォームを泡立ててからすみずみまで優しく洗う!

洗顔料にはフォームや泡で出てくるタイプなどいろいろあり、泡で出てくるタイプの方が手軽ではありますが、個人的にはフォームタイプを自分で泡立てるのがおすすめ。その方が水分の加減ができて理想のモコモコ泡が作れるからです。

泡立てネットなどで両手がいっぱいになるぐらいに泡を作り、その泡を肌の上で転がすようにして洗いましょう。特に夜はクレンジングで基本的にメイクや汚れが落ちているので、ちょっと余分な皮脂などをとるぐらいのイメージで優しく洗ってあげてください。

小鼻などの部分的な皮脂が気になる方は、気になる部分から先に洗い、最後に全体をふわっと洗うというのもおすすめです。

洗い流す際は36℃以下のぬるま湯で、肌をゴシゴシこすらないように。熱いお湯で洗い流すと乾燥・肌あれ・皮脂の過剰分泌など、さまざまな肌トラブルの原因になってしまいます。

顔を拭く際は、厚手の柔らかなタオルでポンポンと押さえるようにして水気をとりましょう。ゴシゴシ拭くと肌への刺激になり、肌あれや肌老化の原因に。丁寧に優しく行うのがポイントです。

ブースター美容液・化粧水・美容液はハンドプレスで丁寧にON!

ブースター美容液・化粧水・美容液は適量をとり、両手のひらで一旦のばしてから、顔全体にハンドプレスしながら優しく塗布します。

「ハンドプレス」とは、スキンケアアイテムをなじませた後に、手のひらで顔全体を包み込むようにゆっくりと押さえ、しっかりとなじませるテクニックのこと

手のひらの体温と圧力によるマッサージ効果で血液循環も良くなり、ただつけるだけよりもスキンケア効果が長もちします。よく、手のひらを顔につけるときだけ優しく行って、離すときは雑…という方もいらっしゃいますが、つけるときも離すときも両方優しく丁寧に行ってあげると浸透が断然良くなります。特に気になるパーツには、重ね塗りをするのもおすすめです。

アイケアは上下まぶたに優しく塗布して

美容液タイプの場合は乳液orクリームの前、クリームタイプの場合はお手入れの最後(朝は日焼け止めの前)に。適量をとり、目周りに一旦塗布してから、指の腹で優しくのばします。

下まぶただけでなく、上まぶたにつけるのも忘れずに!

乳液orクリームは5点置きしてから顔全体へ!

乳液とクリームは質感が異なるだけで役割は同じなので、どちらか一方を使えばOK。適量を小分けにして額・両頬・鼻・あごの5点に置き、顔の内側から外側に向かって優しく均一にのばします

のばし終わったら、手のひら全体でハンドプレスをしてしっかり浸透させると潤いが長続きするのでぜひやってみてください。ちなみにオールインワンスキンケアも、これと同様の使い方をすればOKです。

 

いかがでしたか? 今回ご紹介したメソッドを参考にスキンケアを始めれば、憧れ美肌に近づけること間違いなし。次回の記事もぜひチェックして♪

 

イラスト/きくちりえ(Softdesign) 構成/内田淳子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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