ダイエット中でも1日1回なら「好きなだけ食べてもいい」ってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「ダイエット」について。ダイエット中でも好きなだけ食べてもいいってホント? 「食べるダイエット」を基本とし、食事コンサルティングも行っているパーソナル管理栄養士の三城円さんにお話を伺いました。
Q:ダイエット中でも1日1回なら「好きなだけ食べてもいい」ってホント?
ダイエット中の食事といえば「毎食しっかり管理しなくては!」と思っている人のほうが多いと思います。しかし、1日1食なら自由な食事をしても、ダイエットはできるというウワサが。本当なのでしょうか? 三城さんに聞いてみました。
A:ホント
「1日1食くらいであれば、自由な食事をしてもダイエットの結果に大きな差はないと思います」(三城円さん・以下「」内同)
すべての食事を気にしなくても痩せられる?
「1週間で考えると、1日3食、食べる人であれば7日で21食。そのうち6食くらい自由な食事をしても、ダイエットの結果にそれほど大きな差は出ません。そう考えると、大体1日1食は自由な食事をしても、ダイエットはできると言えます。しっかり管理された食事ができれば、それに越したことはないかもしれません。しかし、急な予定が入ったり、お付き合いなどもありますから、毎食管理された食事をするのは難しいという人も多いと思います。食事は1週間でトータルの調整ができるのであれば、気持ちの面も含めて、オフの食事をつくるほうがやりやすいです。メリハリをつくって、ちゃんと食事を楽しむことができれば、ストレスなく痩せることができます。実際に私がサポートしていたお客さまでも、きっちり1週間、私のお伝えした食事法をされた人と、なんだかんだ自由な食事をされた日が何日かあった人とでは、結果に大きな差はありませんでした」
Point
生活にメリハリをつける意味でも、1日1食はダイエットを気にして“オフの食事”を入れたほうがダイエットも続きやすいダイエット中でもお酒もOK?
「お酒そのものの糖質量の話になると、ハイボールはいいけど日本酒はダメ!という話もありますが、お酒を飲むのがすべてダメとは言いません。もちろん飲み過ぎはいけませんが、お酒は好きなものを飲みつつ、選ぶおつまみや、食べ合わせのほうを意識するほうがおすすめです。お酒を飲む場合は、お酒の種類よりも、一緒に何を食べるかが大きく影響するということを覚えておいて欲しいです。
例えば、ワインを飲む人はあまりおつまみの量が多くない傾向にあり、おつまみも赤身のお肉やカルパッチョ、チーズやハムを少し、というパターンが多いです。また、日本酒を飲む人も和食などが多めで、揚げ物中心ということが少ないと思います。一方、ビールやハイボールを多く飲む人は、揚げ物を多く食べやすい傾向にあります。それを考えると、ビールやハイボールを飲む人は、そのほかのお酒を飲む人に比べて、お酒のときのおつまみを食べすぎてしまっているかもしれません。そういう自覚があった場合には、焼き魚にしてみるとか、焼き鳥屋さんであればレバーを選ぶなど、おつまみに何を選ぶかを意識してもらえるといいと思います。もちろん、ワインや日本酒を飲むという人も、同様です。そうすれば基本食に近い食事ができるはずです。
あとは、お酒を飲みすぎると食欲のストッパーが外れてしまう人もいるので、平常心を保てる量を飲むようにしましょうね」
Point
・飲み過ぎないこと・おつまみは揚げ物中心にならないようにする
文/土屋美緒
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大学卒業後、病院勤務に従事。その後、筑波大学大学院修士課程体育研究科修了。自身のダイエット・摂食障害の経験から、食べる恐怖や罪悪感を持ち、苦しんでいる人のサポートをするため、2011年にパーソナル管理栄養士として独立。食べるダイエットを基本とし、ダイエットや摂食障害、アスリートなど、一人ひとりの目的に沿った食事コンサルティングを行っている。「健康なときこそ、食の相談は管理栄養士にするのが当たり前な社会づくり」を目指し、さまざまな活動にも取り組んでいる。著書は『一週間で体が変わる 食べながらやせるすごい方法』(サンマーク出版)。
■HER-SELF女性の健康プロジェクト
HER-SELF女性の健康プロジェクトとは、女性自身がいきいきと活躍できる世の中を作りたいという思いから生まれたプロジェクト。女性自身、そして女性を取り巻く社会や企業、パートナー、家族や友人のパートナーシップで女性の健康を実現します。