専門家に聞く!脇、頭皮、デリケートゾーン…「ニオイ」問題、どうしたらいい?
Q.7 靴のニオイは足の裏のニオイってホント?
「ホント」と答えたあなた、正解です!
パンプスやスニーカーなど。靴から放たれるニオイって、なぜこうも臭うのでしょう。実は、これ、足の裏のニオイで、皮膚常在菌に関係あるとの噂をキャッチ。それってホント?
「体のニオイは、皮膚の表面で汗が皮膚常在菌に作用されることによって放たれます。特にニオイを放ってしまうのが足の裏。
ニオイコントロールには、常在菌との調和が必要なんです。美肌を保つために欠かせない保湿成分を生み出す表皮ブドウ球菌やアクネ菌も、汗や皮脂を吸収&分解して保湿成分に変えてくれています。でも、足の裏には皮脂腺がありません。なのになぜ臭くなってしまうのか……。さらに詳しく常在菌とニオイの関係性についてお話していきましょう」(肌育成スペシャリスト 川上愛子さん)
足に存在するイヤなニオイを放つ常在菌とは?
「靴を履くと、足は密封空間となり蒸れてきます。そのため、体温を調整しようとして、足の甲にある皮脂腺から汗が出ます。そして時間が経って溜まった汗は重炭酸イオンを発生させします。重炭酸イオンが水素イオンと反応すると、肌環境はアルカリ性に傾きやすくなる傾向に。つまり、ただ靴を履いているだけで黄色ブドウ球菌を始めとする悪玉菌たちが優位な環境になりやすくなってしまうのです。そして、角質は常在菌たちの大好物。角質がたっぷりの足の裏は、まさに悪玉菌を増やす格好の場所と言えるのです。
悪玉菌が優位なだけでニオイに関係あるの?と不思議に思った人もいるかもしれません。そうです、ニオイを放つのは、黄色ブドウ球菌ではなく、ほかの悪玉常在菌。体のほかのパーツにはあまり存在しないのに、特に足に多いミクロコッカス菌、バシラス菌、コリネバクテリアム。この3つの菌こそが、嫌なニオイを放つ原因の元です。他にも、足には真菌や水虫菌、枯草菌も存在します。これらの悪玉菌が作り出す物質の相乗効果で、足独特の強烈なニオイとなるのです」
【Q.8】脇汗がクサイのはほかの汗と種類が違うからって本当? ▷ 診断TOPに戻る ▷※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。