「冷え」が「ドライアイ」の原因にもなるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「目」について。冷えがドライアイの原因にもなるってホント? 吉祥寺森岡眼科の院長、森岡清史先生にお話を伺いました。
Q:「冷え」が「ドライアイ」の原因にもなるってホント?
“冷えは万病のもと”と言われますが、ドライアイの原因にもなるという話を耳にしました。冷えは手足などの体だけでなく、目にも良くないのでしょうか。さっそく、この疑問を森岡先生に聞いてみました!
A:ホント
「ドライアイというのは血流に関係することが大きいです。温めたほうが涙の量も増えるので、冷やすより温めたほうが良いというのは間違いないです」(森岡清史先生・以下「」内同)
温めたほうが涙で「うるおい」やすくなる
「涙は血液成分から作れていて、涙の生産工場とも言える主涙腺も血流によって働いています。そのため、体が冷えると血流が悪くなるので涙の生産量も減ってしまいます。温めたほうが血流も良くなり、涙の成分である油分や水分もまぶたから出やすくなり、量も増えます。
そのことからも、ドライアイには冷やすより温めたほうが良いというのは間違いありません」
眼精疲労にも温めが効果的
「眼精疲労もやはり、筋肉の疲労やコリからくるものだと考えると、温めて血流を良くしたほうが改善が見込めるものだと思います。私のクリニックでも行っている治療に、はじめに軽く冷やしてから温めるという方法があります。冷えて収縮した血管を温めることで、最大限に血管が広がりやすい環境を作るというのが狙いです。普通に温めるより、効果が高いのではないかと考えています。
方法はタオルを2枚用意して、冷水に浸したタオルで1分くらい冷やし、その後にホットタオルで3〜5分温めます。使うものはホットタオルでも、使い捨てタイプや電子レンジで温めるタイプのアイマスクでも、お好みのもので良いのですが、温度が大事。42度がベストです。42度より高いと、少し熱く感じすぎて交感神経が緊張してしまうと言われているため、リラックスできません。とは言え、毎回温度を測るのも面倒ですし、42度ぴったりというのも難しいと思いますので、最初だけ測って、感覚を掴んでやってみると良いと思います」
Point
・温める前に1分冷やす・温める温度は42度
・3分〜5分温める
おすすめのアイマスク
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森岡清史先生監修の温感アイマスク。分子振動により、温熱を発するテラヘルツ球を特殊技術で織り込んでいるため、温める必要もなく、装着したまま眠ってもOK!眼精疲労や、睡眠環境を整えたい人に。一般販売予定価格¥4,950、早割価格¥4,250
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文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
浜松医科大学医学部卒業。東京大学大学院医学系研究科にて網膜色素上皮細胞の研究に従事し、同大学院を修了。医学博士授与、日本眼科学会眼科専門医認定。都内の眼科に勤務後、吉祥寺森岡眼科を開設。視覚身体障害者指定医・難病指定医でもある。著書は「目は10秒でもっとよくなる!—すぐできる目ヂカラの強化書」(自由国民社)、「見える力がよみがえる 立体 遠近トレーニング」(サンクチュアリ出版)。
吉祥寺森岡眼科