健康・ヘルスケア
2021.3.24

副反応って何?アナフィラキシーが起こるとどうなるの? ワクチンを接種しない方がいい人とは?【女医に訊く#151】

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「副反応が怖いから予防接種を受けたくない」と思ったことはありませんか? ワクチン接種による副反応やアナフィラキシーについて、日本感染症学会感染症専門医の源河いくみ先生に教えていただきました

副反応って何

予防接種を受けたあとに、注射を打ったところが一時的に腫れたり、痛みが出たりすることがあります。このような変化は「副反応」とよばれています。

「副反応はどのワクチンでも起こる可能性があります。いちばん多いのは、打ったところが痛くなるとか、腫れるなど。そのほとんどが23日で自然に消えてしまいますが、熱が出たり、稀にアナフィラキシーという強いアレルギーの反応が出たりすることもあります」と語るのは、日本感染症学会感染症専門医の源河いくみ先生。

副反応が起こるのはワクチンだけではありません。他の薬剤でも、たまたま体に合わずアレルギーがあれば反応して出てしまうことがあるのです

アナフィラキシーって何

アナフィラキシーとは、アレルゲン等の侵入により、複数の臓器に全身性にアレルギー症状が引き起こされ、生命に危機を与える過剰反応のこと。特に血圧低下や意識障害を伴う場合を「アナフィラキシーショック」といいます。

「アナフィラキシーが起きると、蕁麻疹(じんましん)がでたり、喉がむくんできたり、呼吸が苦しくなったり、血圧が低下したり、腹痛や吐き気が起こることがあります。ただし、これらの症状は、通常ワクチンを接種してから30分以内に起こりますから、ワクチン接種後院内に待機していただき、万が一そのような場合には緊急処置により対応します」(源河先生)

アナフィラキシーには、エピペンやエピネフリンなどで対応します。アナフィラキシーのような症状がでたら、ためらわずに医師や看護師に声をかけてください。

ワクチンを接種しない方がいい人ってどんな人?

予防接種を希望してもできない場合があります。ワクチンを接種しない方がいい人とはどういう人なのでしょう?

「以前にワクチンでアレルギー反応を起こしたことある方や免疫抑制剤の投与などでの免疫不全のある方への生ワクチンの接種ができない場合があります(すべての免疫不全の方がワクチンの接種禁忌ではありませんので主治医にご確認ください)。また、接種日に高熱がある方や、肺炎など重篤な急性の病気の治療中の方もその日には原則接種しません」と源河先生。

妊娠中の場合、生ワクチンは接種できませんが、妊娠中にかかると悪化するリスクのあるインフルエンザワクチンの接種は推奨されています。

「風疹や麻疹などの生ワクチンは接種後2か月は避妊するように指導されますから、妊活をする方は事前に接種を済ませるようにした方がいいですね」(源河先生)

予防接種を受ける際は、問診票をしっかり読んで回答し、気になることがある方は医師に相談するようにしましょう

予防接種は積極的に受けるべき

待ちに待った新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。しかし、その安全性や効果については、疑問や不安を抱くもいるでしょう。

新型コロナウイルスワクチンの副反応については接種後の一時的な痛みや腫れはよくあることですし、発熱やだるさは体がワクチンに反応して免疫を作っている正常な反応と考えていただければと思います。国内で接種が始まったファイザー社の新型コロナウイルスワクチンについては何万人という単位で臨床治験を行い、安全性のデータや効果を確認してから接種を始めています。95%発症を少なくできたといいますから非常に効果の高いワクチンとえます。若い方たちも含めて多くの方が接種を受けられることをお勧めします」(源河先生)

副反応のほとんどは一時的な症状であり病気にかかってしまうリスクに比べると軽い場合が多くアナフィラキシーのような重度の副反応は極めて稀です。ただし、接種の前に不安なことは医師に相談し、正しい知識をもって判断し自分や家族、そして社会の健康を守りましょう。

日本感染症学会感染症専門医

源河いくみ先生

東京ミッドタウンクリニック勤務。医学博士。日本内科学会総合内科専門医。日本感染症学会感染症専門医。日本大学医学部卒業後、国立国際医療研究センターの感染症科勤務を経て2007年より現職。
文/清瀧流美 撮影/フカヤマノリユキ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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