健康・ヘルスケア
2021.4.5

ストレートネックは治らないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“体の歪み”について。ストレートネックは治らないって…ウソ? ホント? 美容矯正師の渡部剛志さんにお答えいただきます。

Q:ストレートネックは治らないってホント?

スマホの普及と共に、急速に増えてきているといわれているのがスマホ首こと、ストレートネック。一度なってしまったら治らない…というウワサもありますが、本当なのでしょうか。さっそく、この疑問を渡部さんにぶつけてみました! はたして答えは…?

A:ウソ

「スマホ首ことストレートネックとは、本来であれば、横から見たときに緩やかにカーブしているはずの頸椎が、前かがみの無理な姿勢を続けた結果、カーブが失われ、まっすぐになってしまった状態のことです。頭が前に出ている状態というと、わかりやすいかもしれません。

ストレートネックになると、人間の体重の10%といわれる頭部の重みを支えることができず、首や肩に負荷がかかり、体に様々な症状が現れます。酷くなると、めまいや難聴、自律神経失調症の原因となることも…。スマホやPC操作など、無意識でなかおつ習慣化されている姿勢が原因のひとつでもあることから、せっかく治療をしても繰り返してしまうという人が多いのです。ですが、しっかり治療をして日頃から予防をしていけば改善されます」(渡部さん以下「」内同)

ストレートネックが及ぼす症状は?

  • 首や肩の痛み、こり、張
  • 首の可動域の減少
  • 頭痛
  • 眼精疲労や目のかすみ
  • めまい、吐き気
  • 手足のしびれ
  • 倦怠感

ストレートネックのセルフチェック法

「ストレートネックかどうかの判断は、整形外科等でレントゲンを撮り、医師の診察によって診断します。ここでは、あくまでもセルフでできる簡単なチェック法をご紹介します」

  1. 壁に背を向けて立つ
  2. かかとを壁にくっつける
  3. おしりを壁にくっつける
  4. 肩甲骨を壁にくっつける
  5. 後頭部を頭にくっつける

「壁に背を向けて、気を付けのイメージで正立します。15の順で行い、壁にかかと、おしり、肩甲骨、後頭部の4か所が自然につけば問題ありません。しかし、後頭部が意識しないと壁につかないという場合は、ストレートネックの可能性大」

ストレートネックの治療法とは?

「まず、凝り固まってしまった頸椎周辺をほぐすようにストレッチしていきます。次に、開いてしまった骨盤を矯正していきます。意外かもしれませんが、骨盤が開いてしまうと、内臓が下垂して前に引っ張られ、巻き肩や背中の歪みを引き起こし、首が前に出てしまうのです。首周りと全身の矯正をして、歪みを戻して正しい位置にリセットしていきます」

ストレートネックの予防策とは?

「スマホやPC操作時は、無意識に頭が肩よりも前に出ていることが多いため、意識して首を後ろに戻しましょう。また、頭が下を向かないように、スマホの位置を腕の高さまで上げることも効果的です。

そのほかにも、意外な落とし穴なのが“枕の高さ”。高すぎる枕での睡眠は、首に負荷をかけてしまうことになります。仰向けに寝たときに、天井の真上が見えるのは高すぎる証拠。真上から1015℃下がった、斜め前辺りが見えるのがベストな高さですよ」

  • スマホやPC操作時は、意識して首を後ろに戻す
  • スマホの位置を腕の高さまで上げる
  • 高すぎる枕はNG! 天井の斜め前辺りが見える高さがベスト

美容矯正師・美容矯正サロン「LELEPONO」(レレポノ)オーナー

渡部 剛志さん

 

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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