健康・ヘルスケア
2021.2.24

依存症を防ぐにはどうしたらいい?おすすめのストレス対処法を教えて!【女医に訊く#147】

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依存症を防ぐには、孤独や不安、プレッシャー、焦りなどの心理的負荷=ストレスに上手く対応して、緩和する必要があります。正しいストレス対処法について、精神科専門医の松島幸恵先生に教えていただきました。

正しいストレス対処法を身につけましょう

依存症の問題点は、ギャンブルならギャンブル、セックスならセックスなど、依存対象中心の生活になってしまうこと。友達や家族に会うなどの“小さな幸せ”が感じ取れなくなり、普通の生活が送れなくなってしまうことにあります。

「ギャンブルやセックスの快楽というのは強烈ですから、それに慣れてしまうと、いちいちギャンブルやセックスをしないと幸せを感じられなくなり、求める刺激がどんどん増してしまうのです」と松島先生。

依存症は孤独の病気ともいわれており、プレッシャーや不安、焦りから、自己治癒的にアルコールや薬物に走ってしまう人が多いことがわかっています。依存症にならないために、正しいストレス対処法を身につけましょう

ストレス解消に効果的な対処法とは?

依存症にならないためには、小さな幸せを得る、適切な人間関係を築く、運動をするなどして、ストレスに対処することが大切です。松島先生によると、ストレス対処法は運動などの動的なものと、家で手軽にできる静的なものを100個くらいもっていた方がいいそう。できれば手軽で、お金があまりかからないものが望ましいそうです。

「例えば、ハワイ旅行などはお金も時間もかかるし、手軽ではないので日々のストレス対処法には向いていないんです。しかも、今はコロナ禍で海外に行きづらいですから、行けないこと自体がさらにストレスになってしまいますよね」(松島先生)

静的な対処法ならネイルやホットアイマスクする、ハーブティを飲む、アイドルなどの推しをつくって動画を観るなど、身近で手軽なものでOK! 小さな幸せを常に感じられる体質でいられるように心がけましょう。

運動不足に陥ると不安を感じやすくなる!?

 

コロナ禍で歩く機会が減ってはいませんか? 運動不足に陥ると、セロトニンという脳内物質が生成できなくなり、自律神経のバランスが乱れて不安を感じやすくなるため注意が必要です。

「東京で通勤していると、18,00010,000歩くらいは歩きますが、コロナ禍の今は3,000歩以下の人が3割。ひどい場合だと1,000歩いかない状態で、運動不足が危機的な状態なのです」(松島先生)

テレワークの日も散歩や買物へ行くなど、できるだけ歩くように心がけて。運動が苦手な人には手軽にできるオンラインでのヨガなどもおすすめです。

「毎日あえて豆からコーヒーを入れてみるとか、ベッドメイクをきちんとするとか、多少面倒くさいと思うことをルーティンとして行うと、脳の疲労が取れるんですね。ヨガもいくつかの決まったポーズを決まった順番で行うため、脳の疲労が取れるうえ、昨日はここが伸びなかったけど今日は伸びるとか、今日はここが痛いとか、自分の体の状態を把握することができます。身体感覚を感じ取ることは感情の調整にもつながるといわれていますから、依存症予防にとてもいいと思いますよ」(松島先生)

小さな幸せや人間関係はできるだけ分散させて

依存症にならないためには、小さな幸せをたくさん持ち、適切な人間関係を築くことが大切。とはいえ、例えば仕事先に友達も彼氏もいて、休日は会社の人たちと遊んでいる…というような方は要注意! 一度、仕事関係でつまづいてしまったら、すべてが失われてしまうかもしれません。

「小さな幸せでも人間関係でも、同じバスケットにすべてを入れてしまうのは危険です。いろいろなところにバスケットを持っておいて、リスクを分散させましょう。コロナ下の今、オンラインサロンや、ウェビナーなどが多く開催されていて、自宅から簡単に参加できます。そういったところに参加して新たな人間関係を築くにはいい機会ですね」(松島先生

 

精神科専門医

松島幸恵先生

池袋オリーブメンタルクリニック院長。精神保健指定医。精神科専門医。日本医師会認定産業医。日本医師会認定健康スポーツ医。1999年、聖マリアンナ医科大学卒業後、都立松沢病院精神科研修医、都立府中病院精神科、山角病院精神科、錦糸町クボタクリニックなどを経て現職に。産業医として都内の企業でも勤務している。
文/清瀧流美 撮影/フカヤマノリユキ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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