健康・ヘルスケア
2021.2.24

「ヨクイニン」と「ヨク苡仁湯」は同じでどちらもイボに効くってホント?真相を和漢美容家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は漢方の“ヨクイニン”について和漢美容家の余慶尚美さんに質問。ハトムギの内側のヨクイニンがイボに効く、という話を聞きますが、よく見かける片仮名の“ヨクイニン”と漢字の“ヨク苡仁湯”、どちらでも効果は同じなのでしょうか?? さっそく余慶さんに真相を直撃してみました。


「ヨクイニン」と「ヨク苡仁湯」は同じでどちらもイボに効くってホント?

首やデコルテなどに突然ポツポツでき始めるイボ。“ハトムギがイボに効く”という話を聞き、ドラッグストアに足を運ぶ人もいるのではないでしょうか? そこで目にするのが片仮名の“ヨクイニン”と漢字の“ヨク苡仁湯”。このふたつの効果は同じってホント?  漢方のスペシャリストである和漢美容家の余慶尚美さんに聞いてみました! 果たして余慶さんのお答えは……?

A:ウソです!

“ヨクイニン”はイネ科の植物であるハトムギの渋皮を取り除いた部分のことで生薬名です。一方“ヨク苡仁湯”は漢方薬です。漢方薬は、よりよく症状にアプローチできるように自然の草や木からとったさまざまな生薬がブレンドされているものです。しかし、イボに悩んでいるのでしたら、“ヨクイニン”を単体で摂取したほうが結果は期待できるでしょう。飲料タイプが好みなら、医薬品として販売されている“ヨクイニン”のティーバッグが良いと思います」(余慶尚美さん・以下「」内同)

より効果的にヨクイニンを摂取するには?

「お肌への効果をより多く引き出すなら、“ヨクイニン”のエキスを多く含んだものを経口摂取するのがおすすめです。カラダの内側からアプローチすることで、内側から本格的に肌を改善していきます。顆粒タイプやタブレットタイプなどいろいろありますが、形状よりも含まれているエキスの量を見て判断するのがいいでしょう。当然、成分が多いほうがよりはたらききかける作用は大きいです。

また、一般的に西洋薬剤は、食後に服用をすすめるものが多いですが、漢方は空腹時に飲むことが定められています。漢方は空腹時に服用することで吸収率を高め、より効果的な作用が期待できるからです

ハトムギ化粧水や石鹸はイボに効く?

「ハトムギ化粧水やハトムギ石鹸もイボに良いのでは? と思われる人もいらっしゃいます。しかし、生薬ではないのでイボの解消は望めないといえます。ハトムギ茶も同様に、コスメと同様、あくまで肌を健やかに保つという点でのサポートまででしょう」

※商品の用法・用量をお守りください。

和漢美容家 余慶尚美さん

文/野邑みえ(all the way)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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