足がつったときの応急処置があるってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は“足がつった時にすべきこと”について。足がつったときの応急処置があるって…ホント? 四谷・血管クリニックの保坂純郎先生にお話を伺いました。
Q:足がつったときの応急処置があるってホント?
ふとした時に足がつってしまい、なかなか回復しなくて動けない……。そんな日常生活中のちょっとしたピンチのとき、素早く改善できる応急処置があるなら知りたい! さっそく、この疑問を保坂先生にぶつけてみました。果たしてその答えは?
A:ホント
「足がつったときは、ピーンとつっている側の筋肉を伸ばすだけでOK。足裏がギュッと丸まるようにつったら、足裏を反るようにつま先を掴んでゆっくり上方向へ倒して。ふくらはぎがつったら、体操でアキレス腱を伸ばすときの姿勢をとりましょう」(保坂先生・以下「」内同)
Point
痛いところを伸ばして筋肉の痙攣を和らげ、血液循環を促すのが応急処置痛いのに伸ばして怪我はしないの?
「当院に初めて診察に来る患者さんからも、足がつったときに伸ばすと痛い、そのまま筋を傷めるのでは……という不安の声をよく聞きます。しかし、自分の力でやるぶんには問題ないのでご安心を。
ただ、その場にいる第三者によって無理に伸ばされ、耐えられないくらいの痛みを感じるほど力をかけられると肉離れになる可能性が。伸ばしてもらう際は自ら痛みの度合いを伝え、ゆっくりと無理なく伸ばしてもらうようにしましょう」
足がつっているときの注意点は?
「足がつっている時に無理に運動を続けると、思わぬ転倒で怪我をするおそれがあります。痛みはなくとも筋肉が痙攣しているので、即座に筋肉を休めて楽になるまで伸ばしたりしましょう。
これは通勤中や移動中の歩いてるときも同じです。通期時間帯に足がつったけれど急いでいたため、気にせず歩き続けたら駅の階段から落ちてしまった……という患者さんの話を聞いたことがあります。限られた時間の中で立ち止まると気持ちが焦るかもしれませんが、自分と周りの安全のためにも道の端っこで立ち止まり、応急処置を施しましょう。
あとは足の指をグー、パー、と握ったり開いたりして、足全体を筋肉をまんべんなく動かすことでも、足がつることを予防でき、オススメです。
また睡眠時や早朝など、足がつるタイミングがある程度わかっているならば、予防的に内服薬を飲んでおくのも効果的。可能ならば血管クリニックを受診し、自分の症状に合わせた薬を処方してもらうのがベスト。なかなか時間が取れない人は、市販薬の“こむらがえり”に効くものを試してみるのも良いと思います」
- 足の指をグーバーする運動を習慣に
- こむらかえり対策の市販薬も有効
▼ 関連記事
体が冷えると足がつりやすいってホント?真相を医師に直撃!
文/井上ハナエ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
脈管専門医、放射線医学専門医。国内のみならず海外でも研鑽を積み、四谷駅徒歩2分という好立地に「四谷・血管クリニック」を開院。下肢静脈瘤を中心に足に関する諸症状の治療にあたり、開業以来2万件近くの手術を手掛ける。診察、治療、経過観察までのすべてを院長である自らが行う、丁寧な診療方針がモットー。
■四谷・血管クリニック