ブライダルメイクに「失敗しないコツ」があるってホント? 真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、ブライダルメイクについて。最近はフォトウエディングや身内だけのウエディングも増えているそう。そんな中、多くの人が抱える悩みなのが、メイクの失敗。そこで、ヘアサロンを始め、雑誌やブライダルのメイクを手がける、小林 懸さんに、失敗しないためのコツを伺いました。
Q:ブライダルメイクで失敗しないコツがあるってホント?
花嫁を美しく仕上げる「キモ」となるのがブライダルメイク。先輩花嫁さんに話を聞くと「修正をお願いするとメイクさんの気分を害するのではないか? と思い、イメージ通りにいかなかった」「ダサい仕上がりになってしまい悲しかった」などの声も多数。そこで、雑誌をはじめ、ブライダルのメイクも手がける、ヘア&メイクアップアーティストの小林 懸さんに疑問を投げかけてみました。果たして小林さんのお答えは…?
A:ホント
「花嫁メイクが理想通りにいかなかった、ひと昔前のメイクに仕上がってガッカリしてしまったという人も多いそうですね。失敗させないコツは、お任せにしないこと。ヘアサロンでも同じですが、自分のなりたいイメージを明確に伝えることが、理想に近づくためのいちばんの近道です。真面目な日本人は“言ったら失礼になる”と思うようですが、作り手としては明確にイメージを伝えてもらった方が、実は断然作りやすいのです。人生の大切な瞬間ですから、気になることがあれば、小さなことでも伝えるようにしましょう」(小林懸さん・以下「」内同)
Point
ブライダルメイクは「お任せ」にしないこと!理想のイメージは言葉ではなく、写真で伝える
「言葉で表現して伝えるのは難しいので、気に入ったビジュアルの写真を見せて伝えると、失敗しにくいはずです。言葉だけだと、作る側も雲を掴むようになっちゃうので……。髪型はこれ、メイクはこれ、と数点あると良いですね。好みの写真をチェックすると似た画像が出てくるアプリ、『Pinterest』をは便利だと思います。実際に1枚1枚見せながら相談したほうが、変な方向にいかないと思いますよ」
ひと昔前の仕上がりにならないポイントとは?
「ズバリ、ベースメイクのトーンです。みなさん、“トーンアップさせたほうが美肌映えする”という概念があると思います。ですが、ファッション撮影やウエディングのように全体を見せるときには、首やボディに合わせてベースの色を一段落とすのがポイント。白浮きは老け見えする上、ひと昔前のような雰囲気を出てしまいます。
事前に“白浮きしないようにお願いします”と伝えておくのもよいでしょう。本番で顔が白浮きした場合は、首や腕までパウダーなどでトーンアップしてもらうのも手です」
洋装と和装でのベースメイクの違いは?
「結婚式でもっとも白浮きしやすいのが、神前式後の洋装の場合。今は“白塗り”をされる人は少ないでしょうが、粉を水で溶いた白塗りは落ちにくく、白さが残りがち。また、和装と洋装のベースメイクはまったく違う作りになっています。和装のベースメイクはツヤなしのマットな肌が基本。それに対し、洋装は立体感を意識したベースメイクが基本。和装から洋装にチェンジする場合は、“洋装の時はツヤ肌にしたい!”など、きちんとリクエストして、リハーサルメイクもしておいたほうが失敗しにくいです」
Point
和装のメイクと洋装のメイクはベース作りが違う。チェンジする場合は、“洋装のときはツヤ肌にしたい!”など、きちんとリクエストして、リハーサルメイクもしておくべし。ブライダルヘアの注意点は?
「意外な盲点なのがヘア。花嫁さんは、皆さん結婚式前に美容室へ行くんですよね。せっかくイメージを伝えて、入念に打ち合わせもしてリハーサルメイクをしても、突然パーマをかけたり、前髪を切ってしまってはイメージと異なる場合も…。美容室へ行く時は“こういうセットにするんです”というビジュアルを担当の人に見せることをお勧めします。前髪は切るべきか、それとも伸ばしてなじませるようにした方がいいのか相談してからカットをしてください。道だてすると、当日のメイクの方とのギャップを埋められるはずです」
文/むらなかさちこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
ヘアサロン『glams(グラムス)』代表。サロンワークを始め、ファッション誌などでヘア&メイクアップアーティストして活躍。モデルやメディアのスタッフからの信頼も厚く、30年以上サロンとメイクのダブルワークを継続中。花嫁さんが幸せに見える、ブライダルメイクも定評あり。
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