健康・ヘルスケア
2020.8.27

【HSP】「他者の気持ちが気になりすぎてしまう」なら…“バウンダリー”を身につけることが重要|敏感さんあるある&対処法は?

音や言葉、他の人が気にならないようなことがとても気になってしまう…それって「HSP(=ひといちばい敏感な人)」かも? 今回は『美的』読者の“敏感さん”から寄せられた、「こんなことに困ってます…」をご紹介! 人間関係から読み解く「敏感さんあるある」と「対処法」について教えていただきました。

こちらの記事もチェック!>>もしかしてあなたも「HSP(=ひといちばい敏感な人)」? “敏感さん”ってこういう人!|チェックリストつき

仕事でもプライべートでも、頼まれごとに「NO」と言えず引き受け、パンクしてしまう

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「本当は予定があったけど、上司からどうしてもと頼まれた仕事を断り切れず、泣く泣く予定をキャンセルして残業したことが」(事務・25歳)など、相手の気持ちに敏感だからこそ、自分より相手を優先してしまいがち。ほかにもキャパシティを超えた業務を引き受けてしまう、仕事・介護と忙しい上にPTA関連まで引き受けてしまう、など…自らの生活を犠牲にしては本末転倒。まずは自分の気持ちを最優先に!

→自分の気持ちを大事に!他人と自分の間に境界線を引く『バウンダリー』を身につけて。部分的に引き受け、部分的に断るのもアリ
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「“バウンダリー=境界線”という概念が重要です。HSPは他者の感情が流入しがちなので、自分と他者は別人である、と明確に意識を。自分の時間や都合を守っていいんです。罪悪感をもつ必要はありません。引き受ける際は、今の自分にできることかを考えて」(明橋先生)

「その場でNOというのは苦痛かもしれませんが、その後の長期の後悔と天秤にかけて思い切ることも大事」(佐々木先生)

「Aは難しいけどBならできる、という手立ても」(北川先生)

 

過剰なまでに他者の置かれている状況や気持ちが気になってしまい、疲れやすい

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「会社の飲み会で、人の位置や飲み物、雰囲気が終始気になってしまい、毎回とても疲れます。やりたくないのに盛り上げ役をやってしまうこともしばしば…」(広報・33歳)

「お客様の世間話を受け流せず、気づけばカウンセラー状態に」(整体師・27歳)

など、“気疲れ”してしまうという声が多数。気が利くのは美点でもあるけれど、他人のことばかりで自分のことはおざなりに…などとならないようにするには?

→気を遣いすぎているときは、自分を忘れている状態。ここも『バウンダリー(=他者との境界)』を大事に、自分の内面の声をきちんと聞いて
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「相手を優先しなくては、という気持ちに飲み込まれすぎないよう、ひと呼吸置いて。自分はどうしたいのか、まず心の声を聞きましょう」(佐々木先生)

「多くの場合、仮に相手が不快になったとしても誠実に謝ればだいたい許容されます。気遣いをする人は、不快にさせたくないと“予防的”にそうならないようにしており、精神的エネルギーを投資してしまっています。そうではなく、何か起きた後の“事後処理的”な部分にエネルギーの投資を」(北川先生)

 

お話を伺ったのは…
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真生会富山病院 心療内科医 明橋大二先生
あけはし・だいじ/精神病理学、児童思春期精神医療専門。真生会富山病院心療内科部長を務めるほか、児童相談所嘱託医など子供の問題に多数関わる。HSPの子供版“HSC”の日本における第一人者で、著作も多数。
公式HPはhttp://www.akehashi.com

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STトータルセッション 主宰・臨床心理士 佐々木智城先生
ささき・ともしろ/星槎道都大学社会福祉学部准教授。臨床心理士、公認心理師、精神保健福祉士。札幌と帯広にある心理臨床サロン「STトータルセッション」(https://www.st-total-session.jp)にて、トラウマ、HSPを中心に心理療法を提供。オンラインも受付。

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心理オフィスK 主宰・臨床心理士 北川清一郎先生
きたがわ・せいいちろう/臨床心理士、公認心理師、産業カウンセラー、認定心理士ほか多数資格取得。横浜のカウンセリング専門機関「心理オフィスK」(https://s-office-k.com)の代表として、年間約1,200件のカウンセリングと多くの症例に触れている。

 

『美的』2020年9月号掲載
イラスト/高野 優 構成/加藤絢子(本誌)、有田智子

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