日焼け後に食べるといい食べ物があるってホント? 専門家に真相を直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日々の生活で生まれる美容とライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今年は猛暑が長い! 出かけることが少なくなったとはいえ、必要な買い物や出勤など、強い日差しを浴びる日も。そこで、アンチエイジングとダイエットのカウンセリングも行う、管理栄養士の前田あきこ先生に、食べ物による紫外線対策のお話を伺いました。
Q:日焼け後に食べるといい食べ物があるってホント?
思いの外、日差しが強くて、うっかり日焼けしてしまった という失敗談は多くの人が経験しているはず。そんなとき、美白美容液や美白のシートマスクなどのレスキューアイテムと併せて、食材でもサポートするものがあるって……ホント? 体の内側から健康的な美しさを育むエキスパート・管理栄養士の前田あきこ先生に疑問を投げかけてみました。果たして前田先生のお答えは…?
A:ホント
「日焼けによる肌の炎症を加速させずに、沈めてくれるサポートをする食材はあります。強い日差しを浴びてしまったから“やらかしたー詰んだ―!”などと諦めないで。肌の表面からの化粧品でのサポートと一緒に、食事でも体の内側からアプローチしていきましょう」前田あきこ先生・以下「」内同)
抗炎症の筆頭は、オメガ3系のオイル
「紫外線を浴びた後は、皮膚細胞が炎症を起こしている状態。その炎症を鎮めるには、抗炎症作用のある食材をとっておくと、シミになる確率がダウンします。抗炎症作用の筆頭と言えるのは、EPAやDHAなど、オメガ3系列脂肪酸がとれるオイル。手に入れやすいもので言うと、アマニオイルやえごまオイル。日焼けしてしまったー!という日は、オメガ3系のオイルを早めに摂取した方が炎症は治まりやすいです。おすすめの食べ方は、納豆とうずらの卵に、ゴマとえごまオイルをかけて食べるというもの。ゴマにも抗炎症作用のあるビタミンDが多いんです」
肝臓のケアも大切
「肝臓が疲れていると細胞レベルの炎症が起きやすく、シミができやすくなります。たっぷり日差しを浴びてしまった日ほど、肝臓ケアも忘れずに。すごい日焼けをしてしまった日におすすめしたい食材が“お麩”です。タンパク質の塊というだけでなく、肝臓の機能を高め、抗炎症作用のあるL-システインが豊富なんですよ。夏は自宅に常備して、お味噌汁や出汁に入れて補給してください。L-システインが豊富な食品としてはウコンが有名ですね。美白サプリなどにも含まれています」
文/むらなかさちこ
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管理栄養士、パーソナルコンディショニングコーチ、日本抗加齢医学会指導士。認知行動療法を取り入れた栄養・運動・睡眠・生活指導で2万人以上の女性の体質を改善。トップアスリートの栄養指導や俳優のボディメイクを手がけた経験も持つ。現在は『女性ライフクリニック銀座・新宿』にて減量・増量・エイジングケアのためのダイエット外来を担当。