健康・ヘルスケア
2020.8.7

コロナの自粛太りで体がスカスカになっているってホント? 専門家に真相を直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日々の生活で生まれる美容とライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今や多くの人が陥っている自粛太り。体を動かすことが減る一方で、自粛唯一の楽しみになった飲み食いの増え、人生最大の体重をマーク! という声もちらほら聞こえます。そこで、アンチエイジングとダイエットのカウンセリングも行う、管理栄養士の前田あきこ先生に、コロナ太りをリセットするために、注意すべきことのお話を伺いました。

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Q:コロナの自粛太りで体内がスカスカになっているってホント?

在宅ワークが増え、不要不急の外出を控えるようになり、あっという間に太ってしまったという人も多いようです。 しかも、食生活の見直しや自宅でできる運動をしているのに、全然戻らない! という現実。そんな中、太ったのにも関わらず、体の中はやつれが起きているというウワサが。これってホント?っていうか、どういう意味?  そこで、体の内側から健康的な美しさを育むエキスパート・管理栄養士の前田あきこ先生に疑問を投げかけてみました。果たして前田先生のお答えは

A:ホント

「自粛で太った人の全員の体内が絶対にスカスカになっていると断言できるわけではありませんが、その可能性は高いです」(前田あきこ先生・以下「」内同)

太るのに体がやつれる…原因は?

「スカスカになっているというのは、げっそりとやつれているということ。大きな原因は2つ。1つ目は言うまでもなく、活動不足による筋肉の低下です。運動をしていないと思っている人でも、日々の通勤は結構な運動量だったんです。この運動量を自宅でこなすには、通勤時間分、体を動かさないとなりません。

加えて、摂取した食事の内容にも体がスカスカになる原因があります。というのも、自粛期間に“無くなった!”とニュースになっていた食材は、お米やパンやパスタなど麺類に小麦粉、強力粉、ホットケーキミックスなどでしたよね。これらすべて炭水化物です。活動量低下により筋肉が減っているにも関わらず、筋肉はもちろん体のあらゆる細胞の材料となるたんぱく質よりも、炭水化物ばかりを食事で摂取していたと考えられます。

たんぱく質の摂取が足りないと、“体内たんぱく質の異化”といって、今ある筋肉や肌からたんぱく質を分解して、最低限の細胞の材料を作りだすしかなくなります。運動不足で筋肉量が減るばかりではなく、体内からも減っている……。その積み重ねに心当たりのある場合、体の中はやつれてスカスカになると考えられます」

炭水化物メインの食事のデメリット

炭水化物に走ると、体の内部はどんどんやつれていきます。それによって、今度は代謝がどんどん落ちる事態に…。さらに、運動不足が加わると“太る”という、負のサイクルが生まれます。段階としては、まず体内のたんぱく質のダウン。そして筋肉が落ちたり、新しい細胞やホルモンの原料が足りなくなります。体深部にあるたんぱく質から異化されやすく、皮膚などの表層部に不調が現れるころには、もう中はスッカスカな状態。さらに、たんぱく質は、免疫にも関わっています。“やつれ+太る”を食い止めるためには、ズバリ、たんぱく質をしっかり摂ることです

1日のたんぱく質摂取量の最低ラインは?

「たんぱく質の1日の摂取量ですが、大人の女性はどんなダイエットをしていても60gは摂取していただきたいです。中でも大切なのが朝ごはん。運動不足・外出不足の中の今の時代は、末梢の体内時計をどれだけ動かすかで代謝が変わってきます。そのためには、起きて1時間以内にたんぱく質を含む食事をすること。そうすると1時間半以内に肝臓に栄養素が届き始めるので、体が起きた時と体の内部が起きた時の時差ボケがなくなっていって、夜にちゃんと眠くなるなどバイオリズムが整います。

そして、毎食できるだけたんぱく質をとる意識を。ランチに麺類が多い人は、朝30gを目安に多めに摂取しておくといいかもしれません。調理不要でたんぱく質が手軽にとれる食材は、チーズや魚肉ソーセージ、かまぼこ、しらす、特濃豆乳、ヨーグルトなど。中でも水切りヨーグルトは、10g前後とれるものも多いのでおすすめです。朝と昼にしっかりたんぱく質を摂取していると、腹持ちがよく、夕食時にはリラックスするホルモンが分泌されていて食欲が落ち着くというメリットも。下手に夕食を寝る何時間前までにセーブしようと思わずに、とにかく朝食べる方に集中した方が、自然と体重がリセットされやすくなります。免疫の細胞も、ホルモンも、あらゆる体の細胞を作っているのは、たんぱく質だというのをお忘れなく!」

 

 

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管理栄養士
前田あきこ先生
管理栄養士、パーソナルコンディショニングコーチ、日本抗加齢医学会指導士。認知行動療法を取り入れた栄養・運動・睡眠・生活指導で2万人以上の女性の体質を改善。トップアスリートの栄養指導や俳優のボディメイクを手がけた経験も持つ。現在は『女性ライフクリニック銀座・新宿』にて減量・増量のためのダイエット外来を担当。
 

文/むらなかさちこ

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