健康・ヘルスケア
2020.6.15

生理痛がひどい時には鎮痛剤の量を増やせばいいってホント? 真相を婦人科医に直撃! 【美容の常識ウソ?ホント?】

A:ウソです!

「薬は必ず決められた量しか飲んではいけません」(尾西芳子先生・以下「」内同)

生理痛の主な原因と症状

「生理痛(月経痛)には個人差があり、さまざまな要因が考えられます。主に考えられるものを挙げてみました」

1)分泌されるホルモンの過剰分泌

「生理痛には、子宮内膜で産生されるプロスタグランジンというホルモンが大きく関与します。プロスタグランジンは子宮筋を収縮させ、不要になった子宮内膜を血液とともに排出させる作用を持つため、過剰に分泌されると子宮が収縮し、下腹部痛や腰痛が引き起こされます」

2)血流が悪い

「冷え性だったり姿勢が悪いと、より長く強く痛みを感じることもあります」

3)子宮や卵巣の病気

「子宮筋腫や子宮内膜症などで生理痛が起こる場合もあります。生理痛だけではなく、出血量が増えたなどの症状があるときは病院を受診しましょう」

鎮痛剤の正しい飲み方は?

「生理痛の痛みをギリギリまで我慢される人もいらっしゃいますよね。でも、薬は早めに飲んだほうがいいのです。痛みが始まりそう、というくらいで飲むとしっかり効きますし、痛みがコントロールしやすくなり、結果的に薬を服用する回数も減ると思います」

生理痛を和らげる方法は?

「痛みが酷いと動くことを避けてしまいがちですが、ストレッチなどは血行がよくなるのでいいと思います。さらに、生理中は貧血になりやすいので、鉄分豊富なレバーやほうれん草、まぐろやお肉の赤身などを積極的に摂取しましょう。食べ物で賄えない場合は、サプリメントに頼るのも良いですよ。体を冷やすのはよくないので、たとえば飲み物なら体を温めるノンカフェインのハーブティーなどがおすすめ」

いよいよツライときは、ためらわずに病院へ!

市販の薬では痛みを緩和できず辛すぎる場合は病院へ行ってもいいの? 生理痛なんかで行くのは気が引けるのですが。

「全然かまいません! 市販薬が効かないほどツライときは我慢しないで病院へ来てください。病院では診察後、必要があれば治療のための漢方薬やホルモン剤(ピル)などをお出しできます。漢方薬には血の巡りをよくし、生理痛を改善させるものがあります。“ピル”というと避妊のイメージが先行しがちですが、生理痛を緩和する選択肢のひとつでもあり、LEPと呼ばれます。子宮内膜を薄くする作用があるため、生理で排出される血液の量を減らして生理痛を抑えます。さらに、生理の日数も少なくします。LEPの処方には医師の診断が必要になるうえ、体質に合うかどうかといったこともあるで、医師とよく相談のうえ利用しましょう」

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高輪台レディースクリニック院長
尾西芳子先生

山口大学医学部卒業。産婦人科専門医。東京慈恵会医科大学附属病院、日本赤十字社医療センター、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は高輪台レディースクリニックの院長を務める。妊娠・出産から、婦人科がんの手術、不妊治療と広く学び、「どんな小さな不調でも相談に来てほしい」と女性のすべての悩みに応えることのできる女性のかかりつけ医を目指している。

高輪台レディースクリニック
尾西先生のブログ

文/野邑みえ(all the way)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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