健康・ヘルスケア
2020.5.18

“温泉は体にいい”はホント? 真相を“バスクリン”の開発トップに直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

A:ホントです!

「温泉は、昔から医療として用いられてきました。今でもヨーロッパ諸国の一部の温泉では、専門医が常駐し温泉療法が行われています。

日本の温泉は、温泉法により基準が設けられ、さらに“治療”を目的とするものを“療養泉”として別途定めています。お湯に溶けている化学成分により泉質が分類され、効能も異なってきます。温泉が体に良いことは、医学的にも実証されています。

また、温泉には1~3日ほど滞在し日常の生活で生じたストレスや疲労を取り除く“休養”と、1~3週間ほど滞在し体力増加や健康増進を目的とする“保養”があります。忙しい毎日、なかなか保養の機会を得るのは難しいですが、まずは近くの温泉に出かけて、蓄積した心身の疲れを癒してはどうでしょうか? しかし、短時間の入浴(カラスの行水)では、温泉の効果も十分に実感することができません。入浴時の注意点を守って、ゆっくり入浴することをおすすめします」(石澤太市氏・以下「」内同)

温泉が心と体に良いとされる理由とは?

1)温泉そのものが心と体を解きほぐす

入浴は、温熱・浮力・静水圧の作用による体温上昇や血行促進が、心身の疲労回復などの効果に繋がります。温泉は、入浴の効果に加え、湯に溶けた成分が体に作用し、様々な症状緩和へとはたらきます。主な泉質である、塩化物泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉・硫黄泉・炭酸泉などは、科学的にもそれぞれの効果が証明されています。例えば、炭酸水素塩泉は、“美肌の湯”と呼ばれることも多く、特に皮膚の清浄に効果のある泉質です。

2)転地効果によるストレスからの解放

温泉には、温泉地に行くこと自体でストレスを解消し療養効果を生み出すという転地効果と、栄養バランスのとれた食事、散歩やジョギングなどの適度な運動による総合的な生体調整作用があります。また、温泉地の自然や文化に触れることも心を癒すのに有効です。

このように温泉が心と体におよぼす効果は、科学的にも実証されているものであり、またストレスの多い現代人にはとても嬉しい効果をもたらしてくれるものなのです」

温泉の正しい入り方

■必ずかけ湯をする

衛生上の問題だけでなく、入浴前に体をお湯の温度に慣らす準備運動のような意味でも、かけ湯は大切です。手足など体の末端から上に向かってお湯をかけていき、最後に上半身からお湯をかぶりましょう。

■最初は半身浴で体を慣らす

湯船にはゆっくり静かに入りましょう。最初はおへその少し上(みぞおち)までお湯につかる半身浴で、無理せず体を慣らしましょう。

■手足を動かして血行促進

半身浴後の全身浴では、手足をゆっくり伸ばして体を浮かせるようにして浮力を感じてみましょう。また、入浴中に手足をこまめに動かすと、筋肉のポンプ作用が働き、さらに血行が良くなります。

■入浴時間や回数を守る

1回の入浴時間は額に少し汗をかく程度が適当です。また、せっかく来たからと1日に何度も入浴すると体に負担がかかります。1日に1~2回、慣れても3回位までが目安です。ご自身の体調と相談しながら、入浴をしましょう。

■水分と休息をしっかりとる

入浴前には水分補給をしてから入浴をしましょう。また食後すぐや飲酒後の入浴、入浴後すぐの車の運転などは避けましょう。入浴後は休息と水分をしっかりとることを忘れずに。

すぐに温泉に行けないという方は、入浴剤を上手に使って、ご自宅でも温泉気分を楽しんでみてくださいね」

【おすすめの入浴剤】

日本の名湯 至福の贅沢(医薬部外品)

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30g×14包入 770円(税込・編集部調べ)/バスクリン

10種14包の詰め合わせ。開発者が温泉地を直接訪れ、温泉分析表をもとに湯質を徹底研究、色と香りで情緒を表現し、各温泉地に認められた“温泉地公認”入浴剤です。各温泉の成分のデータを分析し、温泉成分の上位3成分を実際の温泉と配合比率をあわせて処方をしています。
※「日本の名湯」は温泉とまったく同一というわけではありません。

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株式会社バスクリン
石澤太市

株式会社バスクリン製品開発部開発4グループグループ長。博士(薬学)、温泉入浴指導員、高齢者入浴アドバイザーの資格をもち、入浴や入浴剤の有用性研究に従事。

バスクリン公式サイト
公式オンラインショップ

文/野邑みえ(all the way)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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