日本産科産婦人科学会専門医。金沢医科大学卒業。クリニックは、医師をはじめ全て女性スタッフで構成されており、更年期障害をはじめ、月経痛や月経前症候群(PMS) などの治療も積極的に行っている。女性ホルモンに影響され様々な不調や悩みを抱える女性の生き生きとした生活を応援しています。
健康・ヘルスケア
2020.6.4
産後の尿漏れ…緩みは膣トレで治るってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
A:本当
「産後の尿漏れでいちばん多いのが、“骨盤底筋群”(骨盤の底にある筋肉の総称)のゆるみ。赤ちゃんが産道を通る際、骨盤底筋群に負荷がかかってしまうことが原因です。分娩に時間がかかった、赤ちゃんが大きめだったなどの個人差はありますが、トレーニングをすることでより戻りを早めることができますよ」(福山医師・以下「」内同)
自宅で簡単にできる膣トレーニングとは?
「膣に力を入れる・緩めるを繰り返すなど、骨盤底筋群トレーニングは自宅で簡単に鍛えることができます。朝起きたとき、寝る前などベッドで行うのもよいですね。
- 仰向けに寝て立膝にし、肩幅くらいに両足を開く
- おしりを引き締めながら、ゆっくりと腰からお尻を引き上げて5秒キープ
- ゆっくりと(1)の姿勢に戻る
骨盤が元に戻り始めるのは、産後約1か月くらいから。それまでは体を休めることを優先し、産後1か月後から徐々にトレーニングを取り入れていきましょう」
膣トレにインナーボールは危険?
「膣トレのなかには、インナーボールといって膣の中に専用のボールを入れ、締めたり緩めたりして鍛えるグッズもありますが…クリニックでは、膣からボールが抜けなくなって来られる患者さんもおられます。リスクがあることを承知のうえで、うまくく活用できるとよいかもしれません」

福山 千代子
アヴェニューウィメンズクリニック 院長
文/木土さや
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