バナナ1本でも朝食をとる習慣を!食生活の改善で女性ホルモン力を鍛えよう
20代後半〜30代前半は分泌量のピークを迎えているはずの女性ホルモン。もし今肌や体の調子が悪いと感じているなら、そのバランスが乱れているサインかも!いつもの食事を見直して女性ホルモン力を高めましょう。
食べる時間や質を見直して食生活改善
単食や夜遅ごはんはNG。偏りのない食生活に!
「女性ホルモン力を高めるために“コレを食べるべき”といった特別なものはありません。むしろ、どんなに体に良いとされるものでも、何かひとつを大量にとり続けるのはNG。もちろん単品ダイエットはもってのほかです。基本的にはたんぱく質、糖質、脂質、ビタミン・ミネラル、食物繊維などさまざまな栄養素をバランス良くとることが大切。また、夜遅くの食事は控えるなど、時間帯にも心配りを!」(婦人科医 福山千代子先生)
朝ごはんをきちんととってリズムを整える
朝食は、朝の光と同様に体内時計をリセットするスイッチ。朝ごはんをとる習慣で体のリズムが 整えば、おのずと自律神経のバランスやホルモンバランスもUPします。内容は、みそ汁、卵や魚 などのたんぱく質、ごはん、漬け物などの和朝食がベスト。そこまで食欲がなければ、バナナ1本でも、とにかく朝食をとる習慣が大事です。
加工食品や添加物をなるべく避ける
忙しい現代女性にとって、すぐに食べられる加工食品やインスタント食品はとにかく便利。ただし、保存料や合成着色料などの添加物が含まれたものを毎日のように食べていると、ホルモンバランスを乱しかねません。 買うときは原料をチェックしてなるべくシンプルなものに。さらに同じものの連投は避けましょう
たんぱく質、ビタミン・ミネラルなどをバランス良くとる
毎日の食生活のルールは、さまざまな栄養素をバランス良くとること。 中でも、良質なたんぱく質とビタミン・ミネラルは、女性ホルモン力UPの味方です。たんぱく質は、ホルモンそのものの原料となり、ビタミン・ミネラルはホルモンが体内でうまく働くようにサポートしてくれます。
21時以降の食事は控えめに
夕食が遅いと、食べたものが消化されないうちに寝ることになり、睡眠中も消化にエネルギーが費やされます。そうすると、腸はもちろん、脳も休まらず、自律神経が乱れやすくなります。ひいてはホルモンバランスも不安定に。夕食は就寝の3時間前までには終えているのが理想。ただしやむを得ず遅くなる場合は、消化のいいスープくらいにとどめて!
体を温めるものを食べて、冷やすものを控える習慣に
冷えは自律神経の乱れから起こり、自律神経は女性ホルモンと密接な関係。つまり、体を冷やすことは、ホルモンバランスにも悪影響をもたらします。普段からなるべく体を冷やす食品は避け、温める食品を選ぶ習慣を。大きくは、黒や赤の食品は体を温め、白い食品は冷やすと覚えましょう。
注意!
大豆製品をたくさん食べても女性ホルモンは増やせない!
「イソフラボンを含む大豆製品をとれば女性ホルモンが増えると思っている人は多いかもしれません。でも、大豆をたくさん食べても腸内細菌によってエクオールという形にならないと、女性ホルモン様作用は示しません。女性ホルモン様の代替として適度にとるのはOK!」(福山先生)
女性ホルモンについて教えてくれたのは…
アヴェニューウィメンズクリニック 院長
福山千代子先生
ふくやまちよこ/金沢医科大学卒。日本産科婦人科学会専門医。東京大学医学部附属病院勤務などを経て、’09年から現職。女性ホルモンの影響を受けて、さまざまな悩みを抱える女性たちに親身に寄り添う診療が評判。
美的6月号掲載
イラスト/別府麻衣 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。