健康・ヘルスケア
2020.5.14

女性ホルモンの正体を学ぼう!「美のエストロゲン」「母のプロゲステロン」とは?

妊娠、出産、美容や健康に大きく関わる女性ホルモン。女性たるもの女性ホルモンに無知だと損をするかも!婦人科医の福山千代子先生に基礎知識を教えていただきました。

たったティースプーン1杯分の女性ホルモンが人生を動かす!

1
「女性ホルモンは、基本的に妊娠のために分泌されるホルモン。思春期から増え始め、妊娠適齢期の20〜30代前半にピークを迎えます。その後、40代後半から急激に減って、閉経でほぼゼロに。ただし、分泌量は生涯でわずかティースプーン1杯分。そんな微量でも、女性の体や肌、心のコンディションに大きな影響を与えているのです」と婦人科医の福山千代子先生。閉経に向けて女性ホルモンが減少するのは自然なことだけれど、最近はピーク世代でも女性ホルモンの不足や乱れを感じている人が多いとか。そうならないために、今できることを学びましょう!

女性ホルモンの種類はふたつ!

「美のエストロゲン」「母のプロゲステロン」と覚えて!

「女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があって、いずれも卵巣から分泌されています。エストロゲンは月経や妊娠だけでなく、女性らしい体を作る、別名『美のホルモン』。プロゲステロンは妊娠を維持させる働きをもち、別名『母のホルモン』と呼ばれています」(福山先生)

エストロゲン(卵胞ホルモン)

2%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%92%e3%82%9a%e3%83%bc
■髪のツヤ
■ボディのメリハリ
■骨密度
■肌の潤いやハリ
■バストの豊かさ
■記憶力・集中力

女性らしさをUPさせる
卵子を成長させて子宮内膜を厚くし、妊娠の準備を整えるほか、女性らしい体型にする、肌や髪のハリ・ツヤを保つなど、美容面もサポート。脳や骨、血管、筋肉などの健康も支える。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

2
■乳腺の発達
■子宮内膜の調整
■体内水分の保持
■基礎体温の上昇
■妊娠

妊娠・出産をつかさどる
子宮内膜を柔らかくして、受精卵が着床しやすくする。妊娠すると体温を上げ、水分や栄養を蓄えて、赤ちゃんが育ちやすい環境を整える。一方で、ニキビやむくみ、便秘の一因にも。

女性ホルモンの分泌は脳がコントロール!

エストロゲンもプロゲステロンも脳からの指令で分泌される

84ae0853-c606-4a5f-81ab-f08c5759d339

「女性ホルモンの大半が卵巣から分泌されますが、その指令を出しているのは実は脳。脳の視床下部の命令で脳下垂体が卵胞刺激ホルモンと黄体刺激ホルモンを分泌し、その刺激によって卵巣が女性ホルモンを分泌します。卵巣から分泌されたホルモンの量は常に脳にフィードバックされ、それによって新たに分泌する量の調整が行われています」(福山先生)

女性ホルモンの分泌を発令する視床下部にダメージが生じると、スムースな分泌が行われず、女性ホルモン不足に。脳のコンディションを守ることが、女性ホルモン力UPのカギ!

 

 

女性ホルモンについて教えてくれたのは…

%e7%a6%8f%e5%b1%b1%e9%99%a2%e9%95%b7

アヴェニューウィメンズクリニック 院長
福山千代子先生
ふくやまちよこ/金沢医科大学卒。日本産科婦人科学会専門医。東京大学医学部附属病院勤務などを経て、’09年から現職。女性ホルモンの影響を受けて、さまざまな悩みを抱える女性たちに親身に寄り添う診療が評判。

美的6月号掲載
イラスト/別府麻衣 構成/つつみゆかり

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter Pocket

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事