健康・ヘルスケア
2019.9.25

つらい肩こり・首こりを、自分で解消する方法はある?【女医に訊く#76】

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前回はスマホ首や肩こりを防ぐ姿勢や簡単にできるストレッチをご紹介しました。今回は、つらい肩こり・首こりをスッキリ解消する方法を整形外科医の小橋大恵先生に教えていただきます。

肩こりがつらいときは温める? それとも冷やす?

肩こりがつらいとき、湿布で冷やすか、蒸しタオルなどで温めるか、悩んだ経験はありませんか? 整形外科医の小橋大恵先生によると、慢性的な肩こりを解消するには、患部を温める方法が効果的。特に、冷房が効きすぎる時季や寒い季節は、身体が冷えることによって筋肉が硬直して血流が悪くなるため、体を温めることが大切なのだそう。

「体を温めると、収縮してしまった筋肉が緩み、血管が拡張して血行がよくなるため、肩こりが解消されやすくなります。ブランケットなどで冷えを防いだり、ホットパックで患部を温めたりするのもいいですね。湯船には毎日浸かった方がいいと言われています」(小橋先生)

ただし、急性の痛みや痛みがひどいときなど、温めてはいけないケースや、湿布などで冷やした方がよいケースもあります。自己判断が難しいときは、医師の診断を受けるようにしましょう。

マッサージは自分で行う方がいい!?

肩こり解消法といえばマッサージ。家事の合間や仕事帰りに、クイックマッサージや整体を利用している人も多いのではないでしょうか?

ただし、揉み返しには注意が必要。揉み返しとは、マッサージ療法を受けた後で筋肉痛のような痛みが生じること。施術中に無理な体勢が続いたり、筋肉を手で揉みほぐす力が強すぎたりすることで起こり、重だるい状態が数日間続きます。

「筋肉は強く押されると、痛みから一時的にキュッと縮まってしまいますから、あまり激しいマッサージはおすすめしません。自分でツボ押しみたいにギューッと押してみたり、肩甲骨を動かしてみたり、温泉で体を温めて寝転がってみたりする方がいいかもしれませんね」と小橋先生。

先生によると、整形外科を受診すれば、ただの肩こりかどうか検査もできるうえ、筋肉の緊張を緩める薬や、筋肉の痛み取る薬を処方してもらうこともできるそう。マッサージや整体で肩こりが解消しない場合や揉み返しがつらい場合は、一度、整形外科を受診してみましょう。

荷物の持ち方や枕の高さを見直しましょう

女性に多い肩こりの原因のひとつに、重い荷物を肩に掛けることがあります。腕はそれ自体が片方だけで約4kgもあるため、男性よりも筋肉が少ない女性は、肩に腕と荷物の負担がかかって肩こりしやすいのです。

「なで肩の人や腕が下がっている人は、もともと筋肉が緊張しやすく、ずっと筋肉を使っている状態なので特に注意が必要です。荷物は左右に持ち替える、赤ちゃんがいる方は自分に合う抱っこ紐を見つける、おんぶ型に替えるなどの対処が必要ですね」(小橋先生)

肩こりや首こりがつら過ぎて眠れないという人や、寝ても全然解消しないという人は、枕の高さを見直してみるのもいいかもしれません。

「枕は高すぎてもダメ。バスタオルを折り畳んだものでもいいといわれています。ちなみに私は、枕を使わずに寝ています」(小橋先生)

 

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整形外科専門医
小橋大恵先生
チームメディカルクリニック理事長。群馬大学医学部出身。「医師になるなら若いうちに救命救急を経験しておきたい」という思いから、大学卒業後は医局に入らず、全国の総合病院で救急の現場を経験。 筋・骨・靭帯・神経などの運動器と呼ばれる器官の外傷や病気の診察のほか、スマホの長時間使用等による、現代ならではの肩・首の不調に対する診察・アドバイスを行っている。チームメディカルクリニック

文/清瀧流美 撮影/黒石あみ(小学館)

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