健康・ヘルスケア
2019.8.14

目も日に焼ける!紫外線対策と日焼け後に必要なアイケア方法とは【女医に訊く#70】

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夏真っ盛り。目の紫外線対策を忘れてはいませんか?肌と同じように、目も紫外線を大量に浴びると、さまざまなトラブルが起こります。目の日焼けトラブルと予防法について、抗加齢医の田路めぐみ先生にうかがいました。

目にも紫外線対策は必要?

「紫外線は肌だけでなく、目にも影響を及ぼします」と田路先生。紫外線が引き起こす目のトラブルとしては、急性の「紫外線角膜炎」と慢性の「翼状片」、「白内障」が知られています。

「紫外線角膜炎」は強い紫外線を浴びたときに見られる急性の角膜炎症。結膜(白目)の充血、異物感、流涙がみられ、ひどくなると強い眼痛を生じます。「翼状片」は結膜が盛り上がって角膜にかぶさる慢性障害。悪化すると手術が必要になります。

白内障は眼科疾患のなかで最も多い病気のひとつ。目の中でレンズの役割を担う水晶体が濁って視力が低下してきます。強い紫外線を浴びることでも発症しますが、糖尿病などの生活習慣病が原因となっている場合もあります。

目から入る紫外線で日焼けするって本当

2012年、大阪市立大学医学部名誉教授で健康科学研究所(大阪市淀川区)の井上正康所長らのチームが、マウスの目に紫外線を当てたところ、肌が日焼けするという実験結果が! 国際的な話題になりました。

「実はこれ、目から入る紫外線で脳が“日焼けした”と勘違いして起きることなんです」(田路先生)

目の角膜に紫外線が当たると、角膜に炎症が起こります。すると、脳がこれを検知して、視床下部・下垂体から副腎皮質刺激ホルモンやメラノサイト刺激ホルモンが産生分泌されます。これらのホルモンにより全身のメラノサイトが刺激され、紫外線が当たっていない皮膚でもメラニンが産生されて日焼けするのです。

目の日焼け対策は?

「紫外線を直接肌に浴びるのに比べたら、影響は少ないと思いますから、それほど神経質になる必要はありません。ただ、網膜を守るためにも、日射しが強い日はサングラスをした方がいいでしょう」(田路先生)

目の紫外線対策として最も有効なのは、UVカット機能付きのサングラスを着用すること。市販のサングラスはのなかにはUVカット機能を備えていないものあるので、購入の際には注意しましょう。つばの大きい帽子や日傘を併用すると、効果がより高くなります。

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抗加齢医
田路めぐみ先生
形成外科専門医。日本抗加齢医学会専門医。東京大学医学部卒業後、同大学医学部附属病院など複数の臨床病院勤務を経て、2014年より松倉クリニック&メディカルスパ勤務。患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ、総合的な診療を行う。 松倉クリニック&メディカルスパ

文/清瀧流美 撮影/田中麻以(小学館)

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