健康・ヘルスケア
2019.3.20

ダイエットで体臭が発生する?痩せると体が臭くなるってホント?真相を医師に直撃!

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“ニオイ”について。ダイエットによって体臭が発生するって…ウソ? ホント? 内科医で認定産業医の桐村里紗さんにお答えいただきます。

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Q:ダイエットで体臭が発生するってホント?

ダイエットすると体臭が出るって本当でしょうか。ダイエットして痩せたのはいいけれど、なんだか体臭がきつくなった気がする……というのは困りますよね。

さっそく、この疑問を桐村先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?

A:半分ホント、半分ウソ

「バランスの良い食事や適度な有酸素運動を取り入れたダイエットであれば、体臭が改善される場合があります。しかし、極端なダイエットをすると、 “ダイエット臭”と言われるものや腸内の腐敗臭が発生する可能性があります」

厳格な糖質制限で発生する“ダイエット臭”とは?

ダイエット臭とは、極端なカロリー制限や厳格な糖質制限ダイエットで発生する“ケトン臭”のこと。どんなニオイかというと、一般的には、甘酸っぱいニオイと表現されることが多いです。ツンとするような独特のニオイですが、悪臭ではありません。

ケトンとは、通常エネルギー源として使っている糖質がなくなると脂肪を分解してエネルギーに変える物質で、体が飢餓状態になったときの緊急的な働きです。

厳格な糖質制限ダイエットのひとつ、『ケトジェニックダイエット』などでは、あえてケトン体を作る体質にすることを目的としていますので、むしろケトン臭がするというのは、ダイエット成功と言えます」

ダイエット臭がしたら危険なダイエットと認識すべし

「ケトジェニックダイエットは、糖質の代わりに脂肪からケトン体を作り、エネルギー源にするため、体脂肪や内臓脂肪も効率的に減りますし、ミトコンドリアという細胞の中のエネルギー工場から効率的にエネルギーが作られるので、活力が湧き、心身のパフォーマンスが上がるという考え方です。

 ただし、この方法は、通常のエネルギー代謝を全く変えてしまうので、医師の指導の下で取り入れるべきと考えられています。自己流のダイエット中にこのニオイが発生するというのは、飢餓状態になるほどカロリー制限をしているということですから、危険信号なのです」(桐村先生・以下「」内同)

 

ダイエット中のタンパク質不足が加齢臭を呼ぶことも……

「野菜スープやサラダだけなどのバランスが悪い極端なカロリー制限ダイエットは(体が餓死状態になり)、基礎代謝を悪くさせ、太りやすい体質にしてしまう恐れも。

それに、栄養バランスを欠いたダイエットでは、ビタミンB群やミネラルが不足し、ミトコンドリアでエネルギーを作る働きが弱まります。運動をしないカロリー制限だけのダイエットでは、ミトコンドリアの抗酸化力、質も低下し、老化を促進してしまうのです。老化の促進は加齢臭にもつながるのですよ。

適度なタンパク質も摂りながら、筋トレと有酸素運動を取り入れて、ミトコンドリア機能を高めながら健康的なダイエットをしましょう。ミトコンドリアが元気であれば、抗酸化力も高まり、皮脂の酸化を防ぐので加齢臭予防効果にもなります」

 

タンパク質の取りすぎによる腸内の腐敗臭にも注意

「一方、糖質制限と称してお肉ばかり食べると、腸内環境が悪化して、腸内の腐敗臭が体臭の原因になることも。野菜や海藻類をたっぷりとりましょう」

 

内科医・認定産業医/tenrai株式会社 代表取締役医師
桐村 里紗先生
予防医療を“ライフスタイルデザイン”と再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるか~体臭と口臭の科学~』(光文社新書)など ■tenrai株式会社

文/木土さや

 

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