健康・ヘルスケア
2018.9.23

便秘、むくみ、逆流延食道炎まで!? 内臓脂肪がたまると起こるトラブルとは?

【内臓脂肪がたまると起こるトラブル】『美的』世代は、体型を左右する「皮下脂肪」ばかりを気にしがちだけれど、実はたまると怖いのは、体内に悪玉物質を増やす「内臓脂肪」の方。内臓脂肪が体内に蓄積すると、便秘、冷えやむくみ、血行不良、生理不順、婦人科系疾患など、さまざまなトラブルの原因に! 内科医の奥田昌子先生にお話を伺いました。

内臓脂肪がたまってくると、どんなトラブルが?

>>内臓脂肪がぎっしりたまると、臓器や血管を圧迫。悪性物質を作り出してさまざまなトラブルに
「内臓脂肪がたまりすぎると、腸が圧迫されて便秘になったり、胃が圧迫されて逆流性食道炎になったり。内臓脂肪が血管を圧迫するうえ、内臓脂肪が作る悪玉物質が血流を悪くするため、むくみや冷え症になることも。この物質が血液に溶け込んで全身に回ると、血圧や血糖を上げて、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の要因に。さらに、乳がんや大腸がんの発症も、内臓脂肪がたくさんついている人に多いことがわかっています。内臓脂肪は、まさに万病のもとなのです」(奥田先生)

 

便秘

p253-3
内臓脂肪で腸が圧迫されると、腸の通りが悪くなって便秘に。脂肪のとりすぎも腸の動きを悪くする。

 

腰痛

p253-5
内臓脂肪が数kgになると、その重さを支えようとして背中の筋肉が緊張。反り腰になって腰痛の原因に。

 

冷え・むくみ

p253-6
内臓脂肪が作る悪玉物質が増加すると、足から心臓に向かう血流が悪くなって、脚のむくみや冷え症に。

 

逆流性食道炎

p253-4
内臓脂肪が胃を押し上げるように圧迫すると、胃の中のものがスムースに流れず、逆流性食道炎を引き起こす。

 

「内臓脂肪」について教えてくれたのは…
p251-2
内科医 奥田昌子先生
おくだまさこ/医学博士。京都大学大学院医学研究科修了。健診並びに人間ドック実施機関で20万人以上の診察に当たるほか、大手化学メーカー産業医を兼務。著書も多数。近著『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』(幻冬舎)が話題。

 

『美的』10月号掲載
イラスト/やましたともこ 撮影/フカヤマノリユキ 構成/つつみゆかり

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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