健康・ヘルスケア
2018.9.21

それってウソ?ホント?“授乳でバストが縮む”のウワサの真相を乳腺科医に直撃!

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日常に潜む美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“授乳とバスト”について。授乳によってバストが小さくなるって……ウソ? ホント? ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長・島田 菜穂子さんにお答えいただきます。

Q:授乳によって、産前よりもバストが縮んでしまうって本当?

「我が子に授乳をしていると、幸せな気持ちになる」。そんな幸せエピソードを一瞬にして、ホラーに変えてしまうウワサ、「授乳によって、産前よりもバストが縮んでしまう」というのは本当なのでしょうか?
さっそく、この疑問を島田先生にぶつけてみました! 先生の答えは……?

A:半分ホント、半分ウソ

「断乳直後から1年間くらいは、元々の大きさから大体80%くらいまでは縮みます。妊娠・出産によって発達した乳腺が、断乳をすると、母乳をつくるというはたらきを終えたことで一時的に乳腺が委縮するのに加え、最近では妊娠・出産してもそんなに体重が増えない方が多いので、出産後も乳房内の脂肪も増えることがないため、一時的にバストがすごく小さくなったように感じてしまうのです。

見た目もけっこうかわるので、みなさん落ち込まれますが大丈夫! 実はそのあと、ゆっくり時間をかけてサイズは戻ってきます。ただ、連続してお子さんをもうけている方だと、戻るタイミングを待たずに、またバストが大きくなって縮んでの繰り返しになりますね。そのため、余計に小さくなったと感じてしまうかもしれません。

意外にも、断乳直後の状態が悲しいと、その時期に豊胸を望む方が多いのですが、もうちょっと我慢すれば戻ってくる……なんて場合が多いんですよ」(島田先生・以下「」内同)

産後の心配…!形、バストトップや色素沈着は?

「大きさはゆっくりと戻ってきますが、バストの形としては下垂しやすくなったり、妊娠・出産によってバストトップが色素沈着をしたりということはあります。正直なところ、産前とまったく同じ状態のままというのは難しいかもしれません。

これらに関係するのが、“ホルモン”。バストトップが大きく色も濃く茶色になるのは、女性ホルモンがしっかり分泌されているからこそなんです。では、反対にホルモンが少なくなってくる閉経後から、さらに年を重ねると……バストトップも小さく、思春期前のような淡いピンクになってきます。

また、バストトップ用の美白化粧品等もありますが、バストトップの色素は紫外線に誘導されるようなほかの部分の色素沈着とは異なり、女性ホルモンの働きによる色素沈着が主なので、お顔のシミ等に効くような美白化粧品を使っても、実はあまり変わりません」

どうやら、産む前から「胸が今より小さくなったらどうしよう…」と不安に思うことはなさそうです。また、産後のバストで落ち込んでいる方、諦めないで! 自然に戻るのを待ちながら、できるケアをしていきましょう。

島田先生
乳腺科・乳腺放射線診断科
島田 菜穂子 院長
認定NPO法人 乳房健康研究会 副理事長
筑波大学医学専門学群卒業後、筑波記念病院およびつくばメディカルセンター放射線科にて従事。東京逓信病院、米国ワシントン大学メディカルセンターブレストヘルスセンター留学、都内クリニックを経て、2008年ピンクリボンブレストケアクリニック表参道開設。患者ひとりひとりの心に優しく寄り添いながら、乳がんに関する正しい情報の発信と、死亡率低下に貢献するためのピンクリボン活動を展開している。
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道

文/木土さや

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