健康・ヘルスケア
2018.8.1

女医に訊く#24|運動なしで痩せられる?ダイエットサプリの効果は?

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今年こそ痩せたい! けど、過酷なダイエットはしたくない! できれば、ラクに痩せたい! と願う女性は多いはず。運動も食事制限もせずに痩せることは可能なのでしょうか? 運動の必要性や話題のダイエットサプリについて、抗加齢医の田路めぐみ先生に伺いました。

運動なしで痩せることは可能なの?

「生きている限りエネルギーは必要なので、体内では燃焼が続きます。脂肪燃焼は血糖値が低くなったときに行われるので、糖質が少ない食事やカロリーを控えた食事を続ければ、痩せることは可能です」と田路先生。

ただし、カロリーはなくても糖代謝に悪影響を及ぼす可能性のある人工甘味料の摂取は控えめに。また、運動刺激がまったくないと、脂肪よりも先に筋肉が燃焼に使われて減ってしまうため、注意が必要です。

「早く痩せたいのなら、筋肉をつけたほうがスムーズですね。筋肉は代謝を良好にし、スタミナを保持するだけでなく、将来的に骨粗しょう症予防や運動機能の維持にも役立ちます。運動は可能な限り取り入れましょう」(田路先生)

ダイエットサプリって効果はあるの?

「残念ながら、好きなように食べながら痩せられる都合のよいサプリメントや薬はありません。ただし、サプリで脂肪自体を減らすことはできませんが、脂肪がつくことは防げます」と田路先生。

たとえば、白米やパンなどの炭水化物やお菓子、ジャガイモといった糖質を多く含む食品がやめられない人には、糖質の吸収を阻害するサプリや、吸収をゆっくりにするファイバーなどのサプリは、ダイエットの心強い味方になり得ます。

「とはいえ、腸内に糖質が大量に通っていくので、腸内に口臭・体臭、糖代謝の悪化の原因となる悪玉腸内細菌が増えたり、便秘や下痢になったりする可能性もあります。腸活という言葉があるように、美容のためにも健康のためにも腸内環境を整えることは大切。本来は食べるものをコントロールすべきなのです」(田路先生)

ダイエット薬の長期服用はおすすめしません

また、ここ数年は食事の際の油分を体外に排出することにより、大幅に摂取カロリーをカットする『ゼニカル』という脂肪吸収抑制剤も注目されています。しかし、油分の中に入っているビタミンも長期的に摂れなくなってしまうため、継続して服用することは体に不利であると田路先生は警告します。

「ダイエットサプリや処方薬は安心のための免罪符ではなく、自己改善を応援するサポーター。仕事の飲み会や食べるものを選べないときなど、一時的なお助けにはなっても、全部を改善してくれるものではありません」(田路先生)

やはり体にとっては、いいものを食べて、食べたものはきちんと消化できているという状態がベスト。高価なサプリメントなどに大枚を叩くより、食事の質に気をつけて痩せやすい体をつくる方がコスパも良さそうです。

足りない栄養を補って効率よくダイエットを

一方、代謝を上げるサプリメントには、ミネラルやビタミンが配合されているものも。これらは軽度の栄養障害で代謝が下がっている場合に有効で、一時的に上手く使った方が、燃焼やむくみ改善のほか、肌質改善にも繋がります。

「ただし、かなり栄養が偏ってしまっていると、市販のサプリの含有量では焼け石に水で、治療にならないこともあります。自分で足りないと思う栄養素のサプリを試すのであれば、まずは2〜3カ月間、毎日きちんと飲み続けてみて。それでも体の変化を実感できないようでしたら、検査値をもとに栄養やホルモンの問題を判断できるクリニックにご相談ください」(田路先生)

痩せない原因がわかれば、それに上手くフィットしたサプリメントを選んで服用することで、ダイエット効果を上げることができます。自己流で行き詰まってしまったときは、医師のアドバイスを受けてみましょう。

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抗加齢医
田路めぐみ先生
形成外科専門医。日本抗加齢医学会専門医。東京大学医学部卒業後、同大学医学部附属病院など複数の臨床病院勤務を経て、2014年より松倉クリニック&メディカルスパ勤務。患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ、総合的な診療を行う。
■松倉クリニック&メディカルスパ http://www.matsukura-clinic.com

文/清瀧流美 撮影/田中麻以(小学館)

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