健康・ヘルスケア
2018.5.29

毎月悩む生理痛…そもそも起こる原因、知ってる?

みんな意外と知らない“生理”に関するあれこれ。今回は、「生理痛はなぜ起こるの?」という疑問を、浜松町ハマサイトクリニック 産婦人科医 吉形玲美先生と、イシハラクリニック副院長 内科医 石原新菜先生に解決してもらいました!

Q. 生理痛はなぜ起こるのでしょう?

A. 生理中、子宮壁を収縮させる発痛物質「プロスタグランジン」の分泌によって起こります。

「排卵後に妊娠しなかった場合、不要になって剥がれ落ちた子宮内膜は血液と一緒に体外に排出されます。これが毎月の生理。そのとき子宮内膜から分泌されるのが『プロスタグランジン』というホルモンです。このホルモンには子宮壁を収縮させて痛みや炎症を増強させる性質があります。そのため分泌量が多いと、過剰に子宮が収縮して生理痛が強くなりがちです。また、プロスタグランジンには腸管を動かすホルモンでもあるため、生理中に腸が過敏になったり。痛くなることにも関係しています」(吉形先生)

「プロスタグランジンは、子宮内膜に限らず、血行不良を起こして、血管が狭くなっている場所で多く分泌される傾向があります。血流を良くするために、血管を開かせようとして周りの筋肉を収縮させるのです。つまり血管が狭い程、無理に広げようとして、強い痛みを発生させることに。裏を返せば、血行が良い箇所には、大きな痛みは生じないということになります」(石原先生)

痛みの一因は「プロスタグランジン」の大量分泌!

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子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンの量が過剰だと、子宮の筋肉収縮も激しくなり、強い痛みを引き起こします。また、全身の血行障害、ホルモンバランスの乱れによる骨盤内のうっ血、ストレスなどが原因で痛むことも。

 

こちらもあわせてチェック!
>>“女医に生理痛なし!” 吉形先生が実践している痛みのコントロール法とは?

>>生理痛がなかったことに! 石原先生が実践しているデイリーケアを伝授!

 

教えてくれたのは…
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浜松町ハマサイトクリニック 産婦人科医 吉形玲美先生
よしかたれみ/医学博士。東京女子医科大学医学部を卒業後、同大学准講師を経て、非常勤講師に。2010年7月より現クリニック院長に着任。現在は診療のほか、多くの施設で予防医療研究に従事している。揺らぎやすい女性の体のホルモンマネージメントが得意分野。

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イシハラクリニック副院長 内科医 石原新菜先生
いしはらにいな/帝京大学医学部卒。同大学病院で研修医を経て、現クリニック副院長に着任。漢方医学、自然療法、食事療法により、さまざまな病気の治療に当たっている。そのほか、わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄で、TVやラジオ、雑誌、執筆活動と、幅広く活躍。

 

『美的』6月号掲載
イラスト/いいあい 撮影/フカヤマノリユキ 構成/つつみゆかり

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