健康・ヘルスケア
2023.2.6

【Q&A】もしかして「うつ」? 緊張した時のリラックス法、小さなことでイライラetc…|春のゆらぎ対策ベストアンサー

もやもや、イライラ、どうする?…etc.心がゆらいでしまうときにどうしたらいいか、産婦人科医/婦人科スポーツドクター 高尾美穂先生、精神科医 Tomy先生にお話を聞きました。

心のゆらぎ|もやもや、イライラ、どうする?

Q1.何をやるにも億劫に感じて楽しくないんです。もしかして「うつ」?

A.日常生活に支障があるようなら自己判断せずに診察を受けて

「自分でできるうつチェックリストは参考程度で、本当にうつかは受診しないとわかりません。時々億劫に感じる程度なら問題ありませんが、その状態が長く続いて日常生活に影響が出ていたり、食欲がない、眠れないなどの症状があるなら迷わず受診してください」(Tomy先生)

 

Q2.強いメンタルをキープできる方法ってある?

A.メンタルが強い人=自己分析できている人です

「もとからメンタルが強い人というのはいません。自分の気持ちと周りの環境を最適化できる人が、良いメンタルをキープできるのです。自分の状況をマメに俯瞰で見て、調子が悪いなと思ったら休んだり、その場から離れたり、常に自分にとって心地よい状態へもっていくことが大切!」(Tomy先生)

 

Q3.緊張したとき、すぐにリラックスできる方法を教えて!

A.体に力を入れて一気に抜く「筋弛緩法」がおすすめ

「心をリラックスさせたいときは、まず体をリラックスさせましょう。わざと体を緊張させて、その後ストンと一気に力を抜く“筋弛緩法”は手軽にできておすすめ」(高尾先生)


握り拳を作り、首をすぼめるように肩に力を入れて10秒キープ。


ハーッと息を吐きながら一気に脱力。これを数回繰り返す。

 

Q4.小さなことですぐにイライラしてしまいます…

A.イライラする原因からできるだけ離れましょう

「例えば満員電車の混雑にイライラしてしまうなら電車に乗る時間をずらすなど、イライラする場所には近づかない、原因を作らないのが鉄則。将来に向けて何かに取り組むなど、大きなことに目を向けると些細なことが気にならなくなりますよ!」(Tomy先生)

Q5.すぐ他人と比べて落ち込むクセを直したい

A.自分と他人ではなく 他人と他人を比べるようにする
「比べることがやめられないなら、自分ではなく他人と他人を比べてみては? 自分のメンタルは傷つかず、逆に人の良いところも悪いところも冷静に見られるので、コミュニケーション力がUPすることも多いです」(高尾先生)

 

Q6.春先になると過去のつらい経験を思い出します。春に起きたことではないのにどうして?

A.つらい経験を思い出すのは、体調のせいだと思えばOK
「つらいことを思い出すのに季節は関係ありません。“嫌なことを思い出すのは疲れている証拠”と認識して心身を休めましょう。だって、嫌なことを思い出しても元気なときならすぐに忘れてしまうでしょう? 今の状態が悪いから気になるだけ。人の気持ちってそれくらい気まぐれなんです」(Tomy先生)

 

Q7.人事異動があり、仕事が超多忙に。ストレスを発散する時間もなくつらい…


A.寝る前30分だけでも好きなことをする
「忙しくて睡眠を確保するのがやっと…という場合も、寝る前に少しだけでもごろごろしたり、本を読んだりすれば、気持ちに余裕が生まれます。仕事中も疲れたら、時々1分程目をつむってぼーっとしてみて。脳のストレスリリースに効果的です」(Tomy先生)

 

体の「ゆらぎ」について教えてくださったのは…
産婦人科医/婦人科スポーツドクター 高尾美穂先生
精神科医 Tomy先生

 

『美的』3月号掲載
撮影/藤井由依(Roaster) ヘア&メイク/福岡玲衣(TRON) スタイリスト/Toriyama悦代(One8tokyo) モデル/木原ゆうら 構成/大瀧亜友美、つつみゆかり、野村サチコ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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