「冷静な人」になるための方法が知りたい!気持ちを見える化して正しい判断を
冷静な人になるにはどうしたらいいの?つい焦ってしまったり、気持ちが落ち着かず正しく判断ができないときも。自分の気持ちを客観視して冷静な決断をするための方法をご紹介。
冷静な人になれる「自分の気持ちを書き出す」という方法
専門医も勧める!ノートで自分の気持ちを見える化
ノートをつけて「モヤモヤ」の正体を客観的に見る
専用のノートを用意して、片側のページにその日に起こった出来事と、そのとき自分がどう感じたかを書きとめます。そしてもう片側のページに、“どうしたらよかったのか”を考えて記していきます。
「数日経ってから改めてノートを見直して、そのときにまた気づいたことを書き加えます。これを繰り返していくと、“自分の考え方のクセ”が分かってくるんですね。その場では感情的になったことも、数日たつと客観的に観察できるはず。そうすると“あのとき本当はああすれば良かったんだな”と、対応についても冷静に考えられるでしょう。次に同じようなことが起こったとき、改善するヒントを与えてくれるんです」(牧野先生)
嫌なことを見返して、当時の気分がよみがえらないのか気になりますが、「患者さんの経過を見ていると、時間が経つことで客観的になる側面が大きいですね。ノートを見ることによって“強くなる”感じでしょうか」(牧野先生)
存在がマインドフルネスなモデル有村実樹も実践するジャーナリング
美的専属モデル・美容研究家
有村 実樹さん
インスタグラムで公開する美容法が大人気。NHKカルチャーにて美容講座「幸せ美人になる方法」の講師も担当。プロ顔負けの知識を誇る。
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ヨガインストラクター
吉川めいさん
日本人女性初のアシュタンガヨガ正式指導資格者。自身が主宰するオンラインスタジオ「Veda Tokyo」では、心身の本質にアプローチするプログラムを多数開催している。
自分の感情をノートに書いてモヤモヤを整理する
少しショックなことがあったり、心のモヤモヤがたまっているなと思ったら、紙に感情を書き出してなぜ?どんなときに?と分解して掘り下げると、頭の中が可視化されてわかりやすい!気持ちもスッキリして冷静に判断できるんです。
例えばこんな感じ!
悲しいという感情も、その背景を分解していくと、がっかりした、不安になったなど自分の本当の気持ちに気がつくことができます。
【Advice!】吉川さんから一言
「これは欧米では“ジャーナリング”と呼ばれる話題のメソッドです。心に浮かんだことを書き出すことで、悲しみの渦中にいる自分との間に少し距離ができて、そこに“気づき”が生まれます。心の傷は目に見えないので、浅いうちにケアをすることがとても大切です」(吉川さん)
自分との交換日記もおすすめ!
美容ライター
長田杏奈さん
77 年神奈川県生まれ。女性誌やWebで美容記事などを手掛ける。反骨精神と愛ある文章にファンが多い。著書『美容は自尊心の筋トレ』( Pヴァイン)は新しい美容本として多くの女性に支持されている。
「自分を客観的に見る」と言いますが、心のトゲが深い人にとっては、客観的に見る=自分を低く見積もることだから限界があります。まずは、自分は思っているよりイケていると、もっと調子に乗りまくってほしいです。
自分との交換日記もおすすめ。思いの丈をぶちまけて、気持ちに余裕のあるときに、“頑張ったね”って、セルフ赤ペン先生になって添削してみると、冷静な視点も養われて、心のトゲも抜きやすくなる気がします。
「冷静な判断」ができるようになるための8つのルール
美容家
神崎 恵さん
多数の雑誌企画のほか、インスタやメイク講座なども大人気。最新著『服が似合う顔が欲しい』(大和書房)をはじめとする著書の発行部数は累計134万部を突破。3人の息子をもつ母でもある。
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PR・コミュニケーション ストラテジスト
土屋香里さん
SK-IIのPRとして20数年活躍した後、2018年に独立。現在はPR戦略コンサルタント、講演、イベントなど、多方面で活躍中。
【ルール1】ダラダラ時間をかけすぎないこと!
「ダラダラと時間をかけて考えていたら決められないことって、女性の人生にはすごくたくさんあると思うんです。だって、新しい世界に飛び込むのは怖いし、絶対成功するという保証なんてないから。考える時間が長いと結局、何もできなくなるので、できるだけ寝かしたりせず、即決する。そして決断したら、ひとつでもいいからすぐに動いてみることが大事。私はいつもそう心掛けています」(神崎さん)
【ルール2】晴れの昼間で明るい気分の時にすること!
「夜は疲れているし、不安や悩みごとも多いでしょ? 夜にじっくり考えてもいいけれど、それで眠れなくなるぐらいなら、とっとと寝ることよ。決断するならやっぱり、朝とか昼間のクリアな時間帯。人の運気も太陽が昇ると同時に回り出すので、運気のいい時間帯に決断するのがおすすめ。よく晴れた日なら最高ね!」(樋口さん)
【ルール3】入浴やウォーキングをして脳の血を送ってから決断を!
「体を動かさないでじっと考えてばかりいると、全身の血流が停滞してしまうの。それでは良い決断なんてできないわ。ウォーキングやストレッチなど、軽い運動をすると、血流が全身に行き渡って脳が活性化。思考もクリアになると言われていますから、その後に決断するのもおすすめ。軽い運動も無理という人は、湯船につかって全身を温めるというのでもいいわよ♪」(樋口さん)
【ルール4】悩みや気持ちを書き出して見える化すること!
「周りにいろいろな情報がありすぎて、自分がいったい何に悩んでいるのかわからなくなってしまう人も多いと思います。そんなときは、紙にA案・B案のメリット・デメリットなどを具体的に書き出し、『見える化』してみて。そうすることで悩みが明確になり、自分がどうしたいのかがだんだんわかってきます。そうすれば、スムースにベストな決断ができますよ」(土屋さん)
【ルール5】「やるべき」<「やりたい」を優先させること!
「いちばん大切なのは、『自分はどうしたいか』ということ。とにかく楽しい方、好きな方、ウキウキワクワクする方を選べばいいの。ハッピーじゃないとやる気が起こらないし、人に言われて嫌々決めたことって、結局続かないものよ!」(樋口さん)
「それをした方が気持ちがラクになったり、今より大変になるかもしれないけれど、やってみたいと思う方を大切に。今、悩んでいるということは、どちらを選んでもいいということなので、『今』できるあなたの決断がベストなんです!」(土屋さん)
【ルール6】よく寝た翌日など体調が万全な状態ですること!
「体調が万全な日に決められるに越したことはありませんが、実際、大きな決断をするときはすごく悩んでナーバスになりがち。眠れなかったり体調も悪くなってしまうので、できるだけ寝不足のときには大きな決断をしない方がおすすめです。1度しっかり睡眠をとってから決めた方が、後悔のない決断を下せると思います!」(土屋さん)
【ルール7】健康と貯蓄は常に心掛けること!
「チャンスはいつ巡ってくるかわかりません。決断したらすぐ行動に移せるよう、万全の態勢を整えておくことも大事。準備しておくべきは、健康とお金。特にお金は勉強代や生活費など、すべてに必要です。そんなにたくさんじゃなくても構いませんが、普段から貯蓄をしておけば、瞬発力を手助けしてくれますよ!」(神崎さん)
【ルール8】最終的には自分自身で決めること!
「基本的には自分自身で考えて、この決断の方がいいかなというところまで気持ちを固めてみて。その上で、周りに“あなただったらどう考える?”という聞き方で意見を求めるようにすると、気持ちがぶれず、冷静に意見を聞けます」(土屋さん)
「人にアドバイスを求めてもいいし、本や映画や海外ドラマからヒントが得られることも。そういうものすべてから降りてくる直感に従って、最終的には自分で決めましょう。幸せになれるかどうかはあなたの価値観や考え方次第よ!」(樋口さん)
「見た目」に現れる冷静な人の特徴
相対的に俯瞰で見ることが大事!必要な部分に丸みがある体に
美容家
神崎 恵さん
多数の雑誌企画のほか、インスタやメイク講座なども大人気。最新著『服が似合う顔が欲しい』(大和書房)をはじめとする著書の発行部数は累計134万部を突破。3人の息子をもつ母でもある。
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例えば頬。ある程度ふっくら丸みがある方が、フェースラインは相対的にシャープに見えるし、体でいえば、お尻や胸にボリュームがあった方がウエストはキュッと細く見えます。シュッと見えを追求すると、よけいなものを排除することだけに注力したくなりますが大人はあくまでも冷静、かつ客観的に。無理なく自然に見せるためには、目の錯覚だって賢く利用すべし。よって、部位によってはある程度の丸みは必要なのです。
額の汗や眉尻が消えると冷静に見えない
美容家・『美的GRAND』編集長
天野 加代子
『美的』創刊当時からのエディターを経て、現在はお姉さん版である『美的GRAND』編集長。年齢不詳な美肌っぷりがTV番組『マツコ会議』ほかで話題になり、初の美容本『何歳からでも美肌になれる!』は発売後たちまち売り切れ続出。
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私の場合顔汗が激しく、特に額がびっしょり。額の汗は、焦っているのか窮地に追い込まれているのか、とにかく冷静な人に見えないのが悲しい。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
牧野クリニック 心療内科 診療部長。医学博士。心身医療内科専門医。優秀臨床専門医。北里大学医学部、メルボルン大学医学部大学院卒業。働く女性たちのメンタルヘルス事情に通じ、摂食障害やうつ病の治療に取り組む。