健康・ボディケア・リフレッシュニュース
2021.12.8

俳優・岡田将生さんが見せる役者としての新しいパワー|映画『聖地X』スペシャルインタビュー

数多くの役をこなす人気俳優・岡田将生さんが挑戦したのは不可解な出来事に巻き込まれている主人公。公開中の映画『聖地X』を通して岡田さんが見つけたものとは?

役者としての新しいパワーが生まれた作品。常に新しい自分を見せていきたい

kd_img311761
じわじわと迫り来る不気味なストーリーが絶賛された劇団イキウメの舞台を入江悠監督が映画化した『聖地X』。今作は主演の岡田さん曰く、「不思議な空気感で目を離せなくなる、異質なホラー」。

岡田さんが演じる輝夫は、父親が遺した韓国の別荘で自分の世界だけで生きているが、そこへ転がり込んだ妹の要が日本にいるはずの夫の姿を見かけたことから、“土地の力”にまつわる不可解な出来事に巻き込まれていく。

「人との関わりを絶っている輝夫は話すとき、相手と目を合わせず、早口でまくし立てますが、僕もかつて人と話すのが苦手で、会話を早く終わらせたくて早口になることがあったので、そんな経験も生かしつつ演じました。親の死という悲しみを埋めるように兄は引きこもり生活を、妹は結婚を選んでいますが、この作品は、不気味な出来事を通して一歩前に進むきっかけを見つけていく兄妹の話でもあると思うんです」

撮影は2019年に1か月間、韓国で行われた。映画『チェイサー』をはじめ、韓国映画も大好きな岡田さん、映画産業が盛んな現地での撮影が新鮮だったと言う。

「舞台となる和食店の撮影場所はどこか重々しい空気感で、まさにあの土地ならではの力を感じました。韓国では撮影中、演者もスタッフも、皆で一緒に温かい食事をとるんです。その時間が楽しくて、撮影を頑張ろうと思える現場の態勢も素敵でした。実は撮影開始当初、現地のスタッフからは“お前のことを認めていないぞ”という空気を感じていた気がしたのですが、撮影が進む中で、褒めていただけたときはうれしかったですね」

ひと仕事終わったご褒美は、チョコレートなど甘いもの。今年も注目作に多く出演したが、どの作品にも、これまで見たことのない岡田さんがいた。

「今年公開された作品は、テンションが振り切れている役も多いのですが(笑)、その始まりが『聖地X』でした。この作品以降、演じたことのない役との出会いがたくさんあって。僕の中で今までとは違うパワーが生まれたきっかけになった作品です。来年はまた違う僕をお見せしたいなと思っています」

It’s my it!

聖地は伊勢神宮

パワーをもらえる場所。深夜に車で向かい、早朝の神聖な空気の中で参拝するのが好きです。

カラフル野菜のサラダ

野菜を5~6種類刻んで、
塩とオリーブオイルをかけたシンプルサラダを毎日。野菜は意識してとるようにしています。

【Movie】『聖地X』

kd_seichix_mainp1550451_03_02
韓国で暮らす輝夫の元へ、夫に愛想を尽かした妹の要が転がり込む。要は街で夫の滋を見かけ後を追うが、無人の和食店にいた滋は記憶が曖昧で、パスポートもない。日本に連絡をすると、滋は会社にいた。目の前の夫は誰なのか?しかも、その和食店では奇妙な事件が続いていた…。
監督:入江悠 出演:岡田将生、川口春奈ほか 公開中
(C)2021「聖地X」製作委員会

 

Profile
pro
おかだ・まさき/1989年東京都生まれ。2006年にデビュー。今年はドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』、映画『ドライブ・マイ・カー』など話題作に多く出演。映画『CUBE 一度入ったら、最後』が公開中。主演舞台『ガラスの動物園』が12月12日から全4都市で公演。

 

『美的』2022年1月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/小林麗子 スタイリスト/大石裕介 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事