ボディケア
2020.3.2

ストレスで太るのはどうして?原因とドカ食いを防ぐ食事や意外な方法をご紹介

経験のある方も多いストレスでの過食。ダイエット中はもちろん、仕事や環境のストレスで、食に走ってしまうことってありますよね。今回はそんな過食の原因や習慣を医師やダイエットのプロが解説。ドカ食いを防ぐおすすめ食事法やリラックス法をご紹介します。

【目次】
ストレスで太ってしまう原因は?
過食を防ぐおすすめ食事法とツボ
リラックス時間を心がけて、ストレスフリーに

ストレスで太ってしまう原因は?

ストイックなダイエットはNG

教えてくれたのは…消化器内科医 古川真依子先生

ストイックなダイエットはNG

2003年東京女子医科大学卒業。東京女子医科大学病院附属青山病院消化器内科医療錬士として関連病院等に出向、2008年に帰局後助教として勤務。2013年より東京ミッドタウンクリニック勤務。女性ならではの食事や胃のトラブル、腸内環境の悩みに応えている。

ダイエット中の食事制限でストレスが溜まったり、外食しても楽しくなくなったりして、挫折した経験はありませんか?ストイック過ぎるダイエットは長続きしません。古川先生によると、ダイエット成功の秘訣は「1日で一喜一憂しないこと」。生活サイクルを3日で設定して、その中で食べる量を調整していくと、ストレスになりにくいそう。

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過度な糖質オフダイエット

教えてくれたのは…ボディメイカー JUNさん

糖質オフダイエット

「3Days糖質オフダイエット」を考案。3か月で体重−17kg、体脂肪−16%を達成し、ベストボディジャパン横浜大会及びUSA大会でグランプリに輝く。現在は自身のボディメイク経験を生かし、トレーナーとしてダイエットに悩む多くの人を指導。著書『ダイエットに失敗してきた私がやせた3Days糖質オフダイエット』(学研プラス)も好評。

Q.その糖質オフダイエット、成功しましたか?

糖質オフダイエット

従来の糖質オフダイエット、途中で挫折した人が約8割。「ストレスがたまりすぎてリバウンドした…」など残念な結果に。

3か月で-17kg! ボディメイカー・JUNさん考案の「3Days糖質オフダイエット」とは?

生理前、生理中は過食傾向に

教えてくれたのは…産婦人科専門医 吉形玲美先生

生理前、生理中は過食傾向に

浜松町ハマサイトクリニック 婦人科医。医学博士、日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本女性栄養代謝学会幹事。東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局、准講師を経て、現在非常勤講師に。2010年7月より浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。現在は同院婦人科診療のほか、多施設で女性予防医療研究に従事している。更年期、妊活、生理不順など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。

女性の健康は、卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンの影響を大きく受けています。

このうちエストロゲンは「女性らしさをつくるホルモン」の代表で、内臓脂肪をつきにくくしたり、食欲をコントロールしたりする役割もあります。

一方、プロゲステロンは妊娠を維持するのに必要なホルモンで、食欲増進、むくみ、便秘、PMS(月経前緊張症)などに影響します。

「つまり、ダイエットに向いているのは、エストロゲンが優位に出ている時期。エストロゲンが優位に出ているときには、メンタル的にも安定しているといわれているので、比較的、効率よく痩せられます」と吉形先生。

逆に、プロゲステロンが優位に出ている時期は、心身ともに不調を感じやすいのでダイエットには不向き。ストレスを感じると、過食したり、甘い物を食べてしまったりしやすくなりますから、この時期はダイエットの最適タイミングとはいえません。体を労って。また、生理中も、無理をするのはやめましょう。

エストロゲンとプロゲステロンのホルモンバランスが整っていると、規則正しい周期で生理が起こります。しかし、ダイエットや食生活の乱れ、ストレスなどの負担がかかると、ホルモンバランスは乱れ、生理不順や不妊、肥満を引き起こすことも。ダイエットはホルモンバランスが整っている状況で、ゆっくり、頑張りすぎないように行なってほしいと吉形先生は言います。

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漢方目線でストレス過食を解説

教えてくれたのは…東京女子医科大学准教授 東洋医学研究所副所長 木村容子先生

漢方目線でストレス過食を解説

医学博士。お茶の水女子大学を卒業し、中央官庁に入庁。英国オックスフォード大学大学院に留学後、東海大学医学部に学士入学。’02年より現職。著書に『太りやすく、痩せにくくなったら読む本』(大和書房刊)

漢方目線でストレス過食を解説

漢方目線でストレス過食を解説

自律神経と関係の深い「肝」がストレスなどでダメージを受けると、胃腸に当たる「脾」の働きが抑えられて、過食など食欲異常が起こりやすく、太りやすくなる。また、「脾」がバランスをくずすと「腎」の働きを抑制し、代謝の低下やエイジングを早める。このように五臓は相互に影響し合っている。

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部屋が汚いとダイエットのやる気軽減に

教えてくれたのは…ダイエットコーチ EICOさん

部屋が汚いとダイエットのやる気軽減に

2005年度準ミス日本。日本初のダイエットコーチとして、700人以上のダイエットを指導してきたスペシャリスト。自身も21歳のときに4カ月で11kg減、1年でトータル20kgの減量を達成し、準ミス日本を受賞。「女性美を追究した、健康的で無理のないダイエット」をモットーとし、徹底的なカウンセリングを行った上で、ライフスタイル、運動経験、体質などを分析し、最短で最適なダイエット方法をコーチングしている。著書に『EICO式 自分で自分を「追い込み」ダイエット』(ぴあ)など多数。

「ため込みグセのある人は、洋服を買ってきても紙袋ごとポンと部屋に置いたまま、出していないことが多いんです。そのうち、買ってきたお菓子や飲み物も置きっぱなしになり、いざトレーニングをしようと思ったときにそのスペースがないという悪循環に陥りがち。そもそも、家に帰ってきて散らかった部屋を見ると、イライラが募って、ストレス食いに走ることも! とにかく部屋が汚いと、ダイエットはやる気が起きません。だから、まずは部屋の掃除が大事なんです」(EICOさん

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過食を防ぐおすすめ食事法とツボ

ダイエット成功の秘訣は3日サイクルでの調整

教えてくれたのは…消化器内科医 古川真依子先生

「外食やお付き合いは楽しんで、それで食べ過ぎたなと思ったら、次の日は粗食気味にしてカロリーを制限するなど、生活習慣や献立を3日周期にしておくと、息抜きもできるし、締めるところは締めることもできるのでおすすめです」(古川先生)

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ごはんの量を日替わりで変える「3Days糖質オフダイエット」

教えてくれたのは…ボディメイカー JUNさん

ごはんの量を日替わりで変える「3Days糖質オフダイエット」

「主食をごはんのみとし、朝と昼に1杯ずつの計2回→朝または昼に1杯の計1回→主食なしでおかずだけ(0回)という3日サイクルを繰り返すだけ。3日に1度主食をとらない日を作ることで、糖質を代謝するインスリンが抑えられ、それを分泌する膵臓が休息。体内に蓄えられた脂肪が燃えやすい体に!」(JUNさん)

\糖質のメリハリ食べはうれしいことがいっぱい!/
理想の美ボディを自在に作り上げることから、「ボディメイカー」の異名をもつJUNさん。彼女が考案した「3Days糖質オフダイエット」の特徴とメリットについて教えていただきました。

「最大の特徴は、3日サイクルでメリハリをつけて糖質=ごはんを食べられる点。3日に1度、ごはんを断つ日に膵臓を休ませることで脂肪が燃えやすい体を作れるので、自己流ダイエットよりも早く結果を出すことができます。完全に糖質を抜く従来の糖質オフダイエットと違い、ごはんが食べられるのでストレスが少なく、体調不良に陥る心配もナシ。たんぱく質をしっかりとるから空腹知らずでドカ食いやリバウンドも防げるし、糖質依存からも抜け出せるので、必要以上に甘いものを欲することもなくなります。

冬にこのダイエットを成功させるカギは、冷え対策も併せて行うこと! 入浴時はきちんと湯船に入って血流を促し、体の内側から温めましょう。朝食をしっかりとることも大切。肉や魚などの動物性たんぱく質はカロリーの約30%が熱になるので、朝からしっかり食べてほしいですね。また朝に軽いストレッチなどで体を動かすと、1日の基礎代謝が約10%上がるのでおすすめです。水を1日に1,5L飲んで巡りの良い体作りを心掛けたり、1日に7時間はしっかり睡眠をとることも重要。食事+生活習慣をチェンジすることで、理想のすっきりBODYが手に入ります。春までにぼてBODYをなんとかしたい人は、ぜひチャレンジしてみてくださいね」(JUNさん)

3か月で-17kg! ボディメイカー・JUNさん考案の「3Days糖質オフダイエット」とは?

スイーツが食べたくなったら和菓子を選んで

教えてくれたのは…産婦人科専門医 吉形玲美先生

疲れやストレスが溜まってくると、恋しくなるのが甘い物。無理してガマンをした結果、反動でドカ食いしたり、ダイエットを挫折したりした経験をもつ人も多いのではないでしょうか?

「甘いものがどうしても食べたい場合には、和菓子にしてみては。和菓子は洋菓子に比べて、腸内環境を整える食材を多く含みます。とはいえ、2個も3個も食べれば、当然カロリーオーバーになるので注意しましょう」(吉形先生)

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リラックス時間を心がけて、ストレスフリーに

ダイエットには休息も大切

教えてくれたのは…ダイエットコーチ EICOさん

ダイエットには休息も大切

「私が指導していた中で多かったのが、運動や食事を頑張りすぎて、睡眠が6時間を切っている生徒さんたち。でも、これはダイエットには逆効果なんです。起きている時間が長ければ長いほど、脳の栄養分である糖が必要になり、甘いものが食べたくなったり、疲れやすくなったりする。それに寝ていないと、自律神経の働きが乱れるし、体が命を守ることを優先するので、適切な食べ方ができず、運動してもやせなくなるんです」(EICOさん

やせるためには、何よりも睡眠を優先。EICOさん自身も、したいことがあっても寝ることを優先して、毎日平均8時間の睡眠時間をとっているそう。

「寝る以外にも、湯船にしっかりつかったり、癒しのアイテムを使ったりして、リラックスすることも大事ですね。イライラは、ストレス食いに直結しますから。私もイライラすると食べたくなる性分なので、それを防ぐために、手首や首筋、鎖骨などにサッと塗れるタイプのアロマオイルを常に持ち歩いているんです。皆さんもぜひ、自分に合うリラックス法や癒しアイテムを見つけてみてくださいね」EICOさん

いつまでもやせないのは、心のクセが原因かも!?【EICO式追い込みダイエットVol.4】

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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