健康・ヘルスケア
2019.1.16

ダイエットに最適なタイミングってあるの?働く女性のベストはダイエットタイミングとは|女医に訊く#45

%e5%90%89%e5%bd%a2%e5%85%88%e7%94%9f

年末年始の食事会で太った、お正月にのんびりしてたら太った、お正月休みは気を付けていたけど、仕事が始まって気が抜けて食べすぎちゃったら太った……。この時期はとにかく「太った」「ダイエットしなくちゃヤバい」といったトークが盛り上がります。一刻も早くリセットしたいですよね? 効率よく、健康的に痩せる方法はあるのでしょうか。女性のダイエットの最適タイミングを、産婦人科専門医の吉形玲美先生にうかがいました。

ダイエットの最適タイミングはエストロゲンが優位に出ている時期

 女性の健康は、卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンの影響を大きく受けています。

 このうちエストロゲンは「女性らしさをつくるホルモン」の代表で、内臓脂肪をつきにくくしたり、食欲をコントロールしたりする役割もあります。

一方、プロゲステロンは妊娠を維持するのに必要なホルモンで、食欲増進、むくみ、便秘、PMS(月経前緊張症)などに影響します。

 「つまり、ダイエットに向いているのは、エストロゲンが優位に出ている時期。エストロゲンが優位に出ているときには、メンタル的にも安定しているといわれているので、比較的、効率よく痩せられます」と吉形先生。

 逆に、プロゲステロンが優位に出ている時期は、心身ともに不調を感じやすいのでダイエットには不向き。ストレスを感じると、過食したり、甘い物を食べてしまったりしやすくなりますから、この時期はダイエットの最適タイミングとはいえません。体を労って。また、生理中も、無理をするのはやめましょう。

ダイエットのタイミングは基礎体温を計ることでわかる

 では、エストロゲンとプロゲステロンはどのようなタイミングで出ているのでしょう? 月経が始まってから次の月経が来る前日までの期間が1つの月経周期です。この期間は、月経期→卵胞期→排卵期→黄体期の4つに分けられます。

 「エストロゲンが優位に出るのは、生理が終わってから排卵するまでの卵胞期。個人差はありますが、生理が57日で終わるとしたら、そこから710 日ほどの間に排卵が起こります。効率的にダイエットをしたいなら、この時期を狙うといいでしょう。一方、プロゲステロンが優位に出るのは、排卵が終わってから生理が始まるまでの黄体期。生理前は胸が張るなどの症状で、わかる人も多いですよね?」(吉形先生)

 基礎体温をつけると、正確な月経周期が把握できるうえ、排卵の有無やダイエットに適した時期もわかります。体重と一緒に測定・記録してみましょう。

急激なダイエットで生理が止まってしまうことも!

 エストロゲンとプロゲステロンのホルモンバランスが整っていると、規則正しい周期で生理が起こります。しかし、ダイエットや食生活の乱れ、ストレスなどの負担がかかると、ホルモンバランスは乱れ、生理不順や不妊、肥満を引き起こすことも。ダイエットはホルモンバランスが整っている状況で、ゆっくり、頑張りすぎないように行なってほしいと吉形先生は言います。

 「ダイエットの最適タイミングだからといって、無理なダイエットをしてしまえば、生理が止まることもあります。そして、排卵が起きない状態を放っておくと、エストロゲンが出なくなったり、うまく働かなくなったりして、逆に太ることもあります。くれぐれも体重を急に落とすとのはやめてください。もし、3か月生理が来なかったら、婦人科へ行きましょう」(吉形先生)

 

産婦人科専門医
吉形玲美先生
浜松町ハマサイトクリニック 婦人科医。医学博士、日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本女性栄養代謝学会幹事。東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局、准講師を経て、現在非常勤講師に。2010年7月より浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。現在は同院婦人科診療のほか、多施設で女性予防医療研究に従事している。更年期、妊活、生理不順など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。 ■浜松町ハマサイトクリニック

文/清瀧流美 撮影/黒石あみ

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter Pocket

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事