ボディケア
2023.3.20

寝る前ならではのストレッチ・やり方のコツは?

「寝る前」に全身をほぐす「ストレッチ」をすることで、睡眠の質をアップ!入眠もスムーズで、疲れやコリを解消するのに効果があります。布団の中やベッドの上で寝たままできるストレッチや、話題のフォームローラーを使ったストレッチを紹介します。

寝る前のストレッチでえられる3つの「効果」

【1】夜の睡眠の質を上げる

睡眠研究家

西川 ユカコさん


「就寝前に行いたいのが全身をほぐすストレッチ。疲れた体をほぐすことで睡眠の質もアップします。」(西川さん)

 

【2】スムーズに入眠できる

Emma Sleep Japan カントリーマネージャー

小原 拓郎さん

寝る30分くらい前に、軽いストレッチやヨガなどをして深部体温を上げると、眠る頃にちょうど深部体温が下がりはじめます。人の体は深部体温が下がるにつれ、眠くなるので、スムーズに入眠できることが期待できます。ただ、激しい運動をしてしまうと深部体温が下がるまでに時間がかかり、入眠の妨げになるので、避けるようにしましょう」(小原さん)

 

【3】疲れやコリを解消する

フィジカルトレーナー

中野ジェームズ 修一先生

「仕事の合間や寝る前にストレッチをし、疲れやコリを解消しましょう」(中野先生)

 

「寝たままできる」7つのストレッチ

【1】神経の圧迫を解除する「首伸ばし」

竹谷内医院院長

竹谷内 康修先生

「横になって神経の圧迫を解除する首伸ばしは、寝る前に布団の中でできるのがポイント。1分でもいいですが、時間があるときは3分行うとより効果的です」(竹谷内先生)

横向きに寝て、足は曲げて前に出す。手は後頭部に当て両手を組み、腕の力で頭を胸に引き寄せる。首の後ろ側を伸ばすようにして1~3分キープする。

Point

・首が低くならないよう、枕などを頭の下に
・ひざと股関節は90度ぐらいに曲げる

 

【2】全身をほぐす「ワニポーズ」

あお向けで両腕を伸ばし、片方のひざを立てるワニのポーズが基本形。立てたひざをイラストのように倒して、顔をひざと逆方向に向けて10秒キープする。

 

【3】快眠ヨガ「下半身ほぐし」

ヨガ講師

密山 礼巳さん

\動画はこちら/

【下半身ほぐし】足先まで温める

【Step.1】あお向けでひざを立てる


あお向けで膝を立てて寝転びます。

【Step.2】それぞれの手でひざを抱え円を描くようにひざを回す


右手で右ひざ、左手で左ひざを抱え、円を描くようにひざを回していきましょう。股関節から大きく回すことを意識して。反対回しも行いましょう。

【Step.3】両ひざを同じ方向に回す


深い呼吸を続けながら、今度は両ひざを同じ方向に回します。反対回しも同様に行っていきます。
お尻が浮きすぎないように、お腹で腰を押しましょう

【Step.4】片足を上げかかとで円を描くようにクルクルと回す


手を床におろし、片足のかかとを上を向け、つま先を外に向けます。かかとで円を描くようにクルクルと回します。反対回しも。足の付け根とかかとのつながりを感じていきましょう。

【Step.5】反対の足を回す
反対の足も同様に行いましょう。つま先をしっかりと外側にすることがポイント。円の大きさは小さくてもOK! 足の付け根から回すように意識します。

【4】股関節周りを動かす「片足のガス抜き&ワニのポーズ」

【Step.1】ひざを胸に引き寄せ股関節を圧迫する


片足を伸ばしたら、両手でもう一つの足のひざを抱えます。一度息を吸い、吐く息でひざを胸に引きせ股関節を圧迫します。吐く息ごとに、ひざが胸に近づく感覚で。圧迫することで、次に解放したとき、血流がよくなっていきます。

【Step.2】外側の手をおろし吐く息でひざを横にひらく


外の手だけを下ろしたら、吐く息でひざを横に開いていきましょう。圧迫していた股関節を開放する動きです。脚の付け根が痛くなる程度の心地よいところでリラックスします。お腹も使って、たっぷりと呼吸を繰り返しましょう。足の付け根にまで呼吸を届けるようなイメージで。

【Step.3】手でひざを外から持ち、吐く息でひざを内側に倒す


ひざを真ん中に戻したら、手を入れ替え、反対の腕は横にのばします。手でひざを外から持ち、鼻から吸って、吐く息でひざを内側に倒しましょう。目線は伸ばした指先を見つめ、心地よければ目を閉じましょう。

背手でひざを下に押すほどに、ツイストが深まり、背骨を正しい位置にも戻しやすくしてくれます。

【Step.4】反対の足も同様にStep.1~3を行う


反対も同様に、Step.1~3を繰り返します。Step.3が終わったら、ひざと顔を真ん中に戻します。

【5】柔軟性UP「ハッピーベイビー」

【Step.1】両手で足の裏を外側からつかむ


両手で、足の裏を外側からつかみます。ひじも床に近づけるような気持ちで、股関節をさらにストレッチさせます。
※股関節が苦しい方は、足首もしくはもも裏に手を添えてもOK。

足の裏を持つ場合、ひざを脇のほうに引き込むようにしましょう。

【Step.2】ゆりかごのように、左右に揺れる


ゴロゴロと左右に揺れて、ゆりかごのような心地よさを味わいます。ひざを伸ばして開脚してもOK! 脚裏をしっかりと伸ばすことで、全身の血行促進へとつなげます。

【6】頭と心のリラックス「ガス抜きのポーズ」

【Step.1】ひざをゆっくりと曲げ、両手でひざを抱える


大きな呼吸をして、ひざをゆっくりと曲げ、両手でひざを抱え、ガス抜きのポーズ。

【Step.2】指を組んだらもう一度左右にゆれ、腰骨・背骨のマッサージ


指を組んだらもう一度左右にゆれながら、腰骨・背骨のマッサージをしていきます。

【Step.3】顔を起こしてひざと顔を近づける


吸う息で顔を起こして、吐く息でひざと顔をぐうっと近づけましょう。ももでお腹を圧迫して、その名の通り「ガスを抜く」ポーズ。落ち着いていく効果もあります。余裕がある方は、手を、さらに足首、すねのほうを持つと、もっともっと小さくなっていきます。

【Step.4】手足の指先を 握って・開く を繰り返す


ひざ・頭・腕すべてをおろしたら、足を前に伸ばしましょう。つま先は外向き、手のひらは上向きで、手足の指先を握って・開いて、グーパーを繰り返します。

【Step.5】頭を左右にゆらし首の力をぬく


頭を左右にゆらし、首の力をぬきます。大きく一呼吸ついて、このままゆっくりと眠っていきましょう。

 

【7】体の歪みを正す「胸のばし」

理学療法士

田舎中 真由美さん

「姿勢が悪いと胸が下がり、つぶれやねじれが起きます。内臓が圧迫されて下垂し、代謝も低下してしまうので、“胸ひらき”で横隔膜や肋骨が柔らかく動く状態に整えてあげましょう。ポイントは、ただ伸ばすだけではなくて、呼吸法を取り入れて体の内側まで効かせること。寝る前には胸のばしを行って。リセットすればきっと体調も良くなりますよ」(田舎中さん)

\上側の肋骨を膨らませるイメージでゆっくりと3呼吸/

\横向きに寝て両手を斜め下に/

\上の腕を斜め上にゆっくり上げる/


みぞおちを少しずつ天井へ向ける。下側の手のひらは天井に向ける。横向きに寝て両手を斜め下で合わせ、そのまま上の腕を斜め上へ。できるところまで伸ばしたら、上側の肋骨を膨らませたり萎ませたりするイメージで大きく3呼吸。3セット行ったら、反対側も同様に。やりづらい方は回数を増やしてみて。

 

「フォームローラーを使った」2つのストレッチ

【1】コリを解消する「脇ほぐし」

“柔軟王子”こと柔軟美トレーナー

村山 巧さん

ストレッチはお風呂上がりの温まった体で行うと、ほぐしやすさがUP!

【Step.1】うつぶせに寝て、ローラーを脇の下にはさむ。ゆっくり体を上下に動かす。

\おへそを床に向ける/

\おへそを天井に向ける/

【Step.2】ローラーをはさんだ腕を床から浮かせ、ゆっくり体を上下に動かす。

\腕を浮かせる/

【Step.3】ローラーをはさんだ腕を浮かせ、腕をぐるぐる回しながら、ゆっくり体を上下に動かす。

\腕を回す/

【2】首まわりを緩める「首揺らし」

「人はうつむくだけで15kg以上の負荷が首、肩にかかります。そんな重たい頭を支える僧帽筋をほぐします。首周りが緩むと睡眠の質もUP」(村山さん)

【Step.1】あお向けに寝て、頭のつけ根にローラーを当てる。頭を左右にゆっくり動かす。

【Step.2】ローラーを首部分に当て、頭を左右にゆっくり動かす。

【Step.3】ローラーを首に当てたまま、うなずくように頭を前後にゆっくり動かす。

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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