テレワークの「座りっぱなし不調」急増中! 肩こりや腰痛、脚のむくみを防ぐ5つの新習慣
座りっぱなしは、さまざまな不調を引き起こす悪習慣の入り口。2時間も3時間も座ったままなら要注意です!さらに仕事に適してない自宅でのデスクワークは、体にとって過酷そのもの…。専門家と一緒に今すぐ対策しましょう!
オフィスでも在宅でも!デスクワークによる座りっぱなし不調を防ぐ5つの新習慣
1 肩や腰に負担をかけない座り方をする
「浅く座ったり、PCが遠いと猫背になり、腰に負担が。ひじが浮いた状態は肩が下がり、コリにつながるので注意。股関節とひざが水平になるようにイスを調整し、足裏が床につかない場合は足元に台を置きましょう」(桑原先生)
「PC画面を下から見ると目を見開き、ドライアイの原因になるので避けてください」(福田先生)
2 腰やお尻を守るクッションを活用する
「座り疲れには低反発素材が最適です。フワフワな素材は腰でバランスをとって腰痛を引き起こすので避けて」(福田先生)
「骨盤が後傾する人は矯正タイプがおすすめです。矯正タイプが必要かどうかの見極めにはタオルを活用するといいでしょう」(桑原先生)
フェースタオル2枚を重ねて端から丸める。お尻の後ろ側に挟み、座り心地が良く、背筋が伸びるなら矯正タイプが合う可能性大。
3 温かいお茶やレッグウォーマーで冷えを防ぐ
「仕事中の水分補給は温かいお茶やノンカフェインのハーブティーなどが◎。足元はレッグウォーマーやブランケットで冷えを防ぎましょう。夜は38~40℃ぐらいの湯船にゆっくり10分程度つかり、脚のむくみや体の冷えを解消するといいですね」(福田先生)
4 1時間に1回は立ち上がる
「1時間に最低1回は立ち上がること。ついでに歩いたり、ストレッチをして筋肉をほぐし、血行を促しましょう。ずっと座ったままだとエコノミークラス症候群になる場合も。特にあまり水分をとらない人は、そのリスクが高まるので気をつけてください」(福田先生)
5 朝20〜30分のウォーキング&こまめなストレッチなどで体を動かす
「在宅勤務でも通勤と同じように歩くことが大切。毎朝、家の周りを20~30分、大股で歩くと効果的です」(桑原先生)
「家にいると全く体を動かさない状態。仕事の合間や寝る前にストレッチをし、疲れやコリを解消しましょう」(中野先生)
健康科学 アドバイザー
福田千晶先生
ふくだちあき/医学博士。慶應義塾大学医学部卒業。クリニックで、また産業医として臨床につく一方、健康科学アドバイザーとして執筆や講演、テレビ出演など幅広く活躍。
フィジカルトレーナー
中野ジェームズ 修一先生
なかのじぇーむずしゅういち/米国スポーツ医学会認定運動生理学士。多くのオリンピック選手の個人トレーナーを務める。『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)など著書多数。
『美的』2021年6月号掲載
イラスト/別府麻衣 構成/金子由佳、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
くわはらやすし/埼玉医科大学医学部卒業。日本初の足専門クリニックで院長を務め、形成外科、整形外科、皮膚科、リハビリテーション科などで足に関する医療を行う。