健康・ヘルスケア
2021.5.16
【乳がん】胸の張りとしこりの違いは?セルフチェック方法や最適な時期を専門医が解説
美的世代の女性は体の変化に敏感! 今回は「乳房のしこり」について、乳腺専門医の片岡明美先生にお話を伺いました。
乳がんのしこりってどんなもの? 自分ではわかりません
A.乳がんのしこりは石ころのように固いもの。2週間たっても縮小しなければ病院へ。
月1回は念入りにセルフチェックを!
入浴時など、腕を上げて胸を張った状態で、指の腹で肋骨に沿ってなでるようにチェック。ポイントは、いつもの自分の乳房との違和感。
「30代は、生理前の胸の張りをしこりと勘違いする人がとても多いです。2週間後には、女性ホルモンの変化で張り(しこり)が落ち着くケースがほとんど。
反対に、2週間たっても変わらずしこりがあったり、またはより大きくなってきていたら、乳がんをはじめ、病気の疑いも出てきます。
実は乳がんのしこりは十人十色で見極めが難しいのですが、あえて特徴を挙げるなら、石ころのように固く、表面が凸凹。腕を上げたときに皮膚に引きつれのようなくぼみができることもあります。早期発見には、普段から自分の胸に興味をもって、定期的にセルフチェックをする習慣が大切。ちなみに、生理前は乳腺が張って固くなっているため、生理開始から1週間〜10日後の乳腺が最も柔らかい時期にチェックするのがおすすめです」(片岡先生)
『美的』2021年5月号掲載
イラスト/チブカマミ 構成/つつみゆかり、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
かたおかあけみ/がん研有明病院乳腺センター医長。九州大学病院などで臨床経験を積み、’08年より東京へ。’15年より副医長→現職。