ボディケア
2018.11.7

女医に訊く#36|歯を白くしたい、口臭が気になる…治療とセルフでできることは?

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毎日歯を磨いているのに、歯の黄ばみやお口のニオイが気になる……ということはありませんか? わたしたちの歯は、タバコなどの嗜好品やワインなどの飲食物、加齢により黄ばんできてしまいます。歯が変色していると、不潔に見えたり、実年齢よりも上に見えることもあります。白い歯と爽やかな息を保つ方法を歯科医の内藤聡美先生にうかがいました。

オフィスホワイトニング+ホームホワイトニングで白い歯をキープ

歯の黄ばみは、日常の着色であればホワイトニング治療で白くなりますが、日常生活でまた着色してしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。ホワイトニングは歯の脱色であり、絵具を塗るように何か色を入れるのではありません。自分の歯が本来持っている白さに戻すかたちとなりますので、極端に白い歯や希望どおりの色の歯にするのは難しいでしょう。

歯のホワイトニングには、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で自身で行う「ホームホワイトニング」のふたつがあります。これらの大きな違いは、使える薬剤にあると内藤先生は言います。

「オフィスホワイトニングの場合、漂白などに使われる過酸化水素という成分を使うことができます。ホームホワイトニングの場合、この薬品は使えないため、過酸化尿素を使って白くしていきます」(内藤先生)

過酸化尿素は過酸化水素に比べて反応がゆっくりであるため、オフィスホワイトニングが1回で効果を感じやすいのに対し、ホームホワイトニングで効果を感じるには、何回か行う必要があります。

「オフィスホワイトニングは歯の表面の大きい汚れや着色を取るにはかなり有効。一方、ホームホワイトニングは歯の内側から白くする効果が得られます。個人差はありますが、オフィスホワイトニングを3回ほど行ったあとに、ホームホワイトニングを継続していくと、白い歯を維持できると思います」と内藤先生。また、ホワイトニング効果のある歯磨き粉もおすすめだそう。

「よく歯ブラシや歯磨き粉を濡らしてから使う方がいらっしゃいますけど、本当の歯磨き粉の効果を出したいのであれば、濡らさない方がより直接効果が感じられますよ」(内藤先生)

過剰なホワイトニングは知覚過敏を引き起こすことも!

「もっと歯を白くしたい!」という希望を叶えてくれるホワイトニングですが、知覚過敏を引き起こすリスクもあります。

「個人差はありますが、知覚過敏が辛くてオフィスホワイトニングを断念してしまう方もいらっしゃいます。ホームホワイトニングの場合、痛くなる可能性は低いですが、それでも知覚過敏になる方はいます」(内藤先生)

もともと知覚過敏の症状をもっている人は要注意。最初は痛くなくても、繰り返しホワイトニングを行ったり、過剰に行ったりするとことでしみてくることもあるそう。

「なかには2週間に1回行ってくださいと言われても、毎週行う方や痛み止めを飲みながら行う方もいるんですね。通販で売られている海外の薬品には、結構強いものあるので気をつけてほしいです」と内藤先生。

知覚過敏が重度になってくると、歯の神経を取らなくてはいけなくなる可能性も。ホワイトニングは用法を守って、無理して行わないようにしましょう。

舌ブラシで舌苔を除去して息スッキリ!

美しい歯並びや白い歯を手に入れても、笑ったときにお口が臭ったら、すべてが台無し! 内藤先生によると、口臭は主に、生理的口臭・食べ物による口臭・病的口臭の3つに分類されるそう。

「生理的口臭は、寝て起きたあとに口の中が乾燥することで口臭を感じるような、誰しも起こるものですね。食べ物による口臭は、にんにくを食べたあとなど、一時的に起こるもの。病的口臭は消化器系などの疾患が原因で起こる場合もありますが、ほとんどは虫歯や歯周病、舌苔など、口の中の環境の悪さによって起こります」(内藤先生)

なかでも最近、口臭の原因として注目されているのが「舌苔」。舌の表面にうっすらと白い苔がついて舌の色が透けて見えるようなら問題ありませんが、苔が白く厚ぼったくなっていると注意が必要です。

「歯ブラシを怠ると、細菌の固まりであるプラークが口の中にどんどん溜まってきます。すると、舌の表面にある糸状乳頭にプラークが溜まり、苔のようにこびりつきます。舌苔を防ぐには、舌ブラシが有効です。ただし、力強くこすると舌を傷つけてしまうのでやさしく。舌ブラシがない場合は、歯磨きのあとに歯ブラシで舌を軽くこするだけでも効果はあります」(内藤先生)

教えてくれたのは・・・

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歯科医
内藤聡美先生
南青山矯正歯科クリニック副院長。日本審美歯科学会所属。日本大学歯学部卒業後、亀田総合病院歯科センター勤務を経て、2016年から現職。得意な治療は、ケンライン(デジタルで仮想的に歯を動かしそれを実践していくマウスピース矯正)、セラミック矯正、歯肉整形(ガミースマイル)
■南青山矯正歯科クリニック https://ortho-dontic.net/

文/清瀧流美 撮影/フカヤマノリユキ

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